細切れの睡眠
ビー玉に恋をした
むせるほど甘く 金木犀
揺蕩う眠りの中
業火の中で産まれたお伽話みたいに
冬薔薇が芽吹く
黒い瞳は宇宙のようだ
濃い青に支配されてゆく
間の子に産まれた私はただ産声を上げた
黄昏が揺らめいた
影法師が薄く線を引いて
全ての物が怖かったあの頃を思い出す
寒椿が落ちる
霜焼けが夕焼けのようだ
濃い青に支配されてゆく
来年の月面はもっと遠いだろうか
揺蕩うだけの日々
ビー玉を夢見た
あの藍を手繰り寄せた
冷たい部屋に
心が溶けてしまうまで
濃い青に支配されてゆく
ぶつ切りの睡眠は午前2時
白湯を飲む
眠らなくていいなら部屋が
濃い青に支配されるまで




