リレー詩集 Vol3 【言えない想いを花びらに載せ】

ヘリオトロープ：芳しい魅惑の胸元へ

甘みたっぷりのブラックチェリーを

ふんだんに詰めて焼いたパイのような

香りがするという君の胸元に

顔を埋めたことはまだない

勿忘草（わすれなぐさ）より大胆に

ボリジのハーブティより効果的に

僕を勇気づけ憂さを晴らす

君さえそばにいてくれたら

君にぞっこん夢中なこの僕は

誰よりも献身的に君に尽くす

その永遠の愛を君だけに誓うよ

ほらタテハチョウがふらふらと

花の周りを廻ってる

それが君に酔わされた僕の姿

君の側から離れないと誓うから

どうか翅を休めさせておくれ

芳（かぐわ）しく柔らかい君の肌に

何よりも柔らかく至福の君の胸元に……

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