表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/45

53,エルフの里を目指して(3)


6~7歳の子の体重がどんなもんかはよくわからないけど、ミルハは妙に軽かった。

エルフだからだろうか?

途中でキツくなったら、ロランと交代しようか・・・・

などと考えていたが、大丈夫そうだ。


どのくらい歩いただろうか・・・・・

滝の音が聞こえてきた。

歩みを進めて、開けた場所に出る。と


「お父さん!」

ミルハが言った。


エルフの男性が2人、そこに立っていた。

2人とも長い耳にブロンドで、ピンク色の目をしている。

羽はたたんであるのか、見えない。

槍のような武器を持っているが、俺よりも線の細い男性たちだ。


俺たちを見て一瞬硬い表情をしたが、ミルハが肩車から降りて走っていくと、2人ともほっとした様子を見せた。


「ミルハ!」


お父さんと呼ばれた方がミルハを抱き上げる。


「何で1人で出て行ったんだ!

 あんなにダメだと言ったのに・・・・」


「ごめんなさい・・・・・

 でも・・・・・お母さまの大切なものを、どうしても探してあげたくて」


と、手に持ったオーブを見せる。


「これは・・・・・」


「あなた方が、これを?」


「はい、ダンジョンで拾ったものです」

俺たちは少し後ろに下がり、アリスが答える。


「確かにこれは我が家のものです。

 娘とオーブ、どちらも届けていただいたこと、感謝申し上げます」


エルフの2人は深々と頭を下げる。


「3人いらっしゃるとは想定しておりませんでしたが・・・・・」


「すみません、お母さまにいらぬ心配をかけたくなくて、私が代表でお話をさせて頂きました」


「いえ、ありがとうございます。

 そちらのお二方も、我々に警戒させないように、気を使って下さっているのがわかる」


敵意がないのは、伝わったようだ。

良かった。


2人は何やら顔を見合わせてコソコソと話している。

そしてこちらを向いて言った。


「もしよければ、我々の里に来ませんか?」


『えっ?』


「失礼は承知で申し上げますと、里長さとおさからあなた方を見定めてくるように言われていたのです。

 我々を脅かす存在でないかどうかを」


「ですが、あなた方の振る舞いでハッキリとわかりました。

 是非お礼をさせて頂きたい」


思わぬことになったが・・・・・


「ええっ、どうしようか?

私はお邪魔したいなぁって思うけど・・・・」

アリスが俺たちを振り返る。


「俺もそう思う!

せっかく言ってくれてるんだし!

 な、ロラン?」


「そうだなぁ・・・・

 こんな機会ないだろうから・・・・

 お言葉に甘えさせてもらおうか」


「決まったようですね」

ミルハの父が柔らかい表情で言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ