49.武器と修行(4)
「次は、マジシャン同士の戦いだな」
とアリスを見る。
「は、はいっ」
緊張した面持ちだ。
「ビル、お相手を」
「はっ」
「よ、宜しくお願いします」
アリスがビルと向かい合う。
微妙な緊張感。
アリスはロッドを握って目をつぶり、何かをつぶやいている。
「では、はじめ」
前触れなくビルがファイアーを出す。
アリスが驚いて後ろに飛び引く。
「さぁ、攻撃してこなければ君の負けですよ」
ビルが言う。
同じようにファイアーを出す。
が、それ以上の大きな炎にかき消された。
ビルの魔力の方が上なのだ。
すると、素早くサンダーを唱えた!
ピンポイントに当たる技だ、これはいいだろう。
雷の光がビルを包む。
「おお、これはなかなか・・・・・」
ビルはウインディを唱えて、自分の周りから技を跳ね返す。
するとアリスがすかさず、フローズンを唱える。
氷の柱がビルを襲う。
「ファイアーボール!」
ビルが唱えた魔法が、氷の柱を攻撃した。
「すごい、魔法合戦だ・・・・・」
ロランが言う。
アリスの詠唱速度が抜群に上がっている。
技を繰り出すスピードが速い。
それに、技の範囲が広がっている感じがする。
「ビル相手に大したもんだ。
彼女、良いマジシャンになるね」
赤髪の男は言って
「そこまでだ!」と止めた。
「アリス、すげーじゃん!」
俺が駆け寄って言うと
「はぁはぁ・・・・もう夢中で・・・・
でも、戦う前にエレメンツに祈ったら、次から次と力を貸してくれてね!
こんな風に魔法を使えるようになるなんて思わなかったから、自分でもビックリ!」
「良い戦いでした」
ビルがアリスに握手を求める。
「ありがとうございました!」
2人は握手を交わした。
「さて、最後は・・・・・・」
赤髪の男がロランを見る。
「宜しくお願いします!」
剣士同士の戦いだ。
先程までとはまた違った緊張感がある。
剣士は間合いも大事だというけど・・・・・
ピリッとした空気が流れる。
「はっ!」
先にロランが頭上めがけて斬りかかった!
ガチーン!!とリーダーの剣が受け止める。
「んん!いい剣だ!
だが!!」
それを払ってロランに斬りかかる。
ロランも負けじと受け止める。
ガチーンガチーンと剣戟の音が繰り返される。
すごいな、リーダー相手に一歩も引いていない。
が、一瞬の隙をついて、ふっとリーダーが身をかわした。
「!」
ロランが前のめりになる。
リーダーが背後からすっ、と剣を首に突きつける。
「チェックメイトだ」




