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47.武器と修行(2)


スタンリー爺さんの家に来て、8日目の朝。

俺たちは3人で朝食を食べていた。

爺さんは店の方に客が来たとかでいなかったのだが・・・・・


ドアを隔てた店の方が、何やら騒がしい。

と、ガシャーン!!!

大きな音がした。


「え、何の音!?

 スタンリーさんは大丈夫かな?」


「行ってみよう」


ドアを開けて声をかける。


「大丈夫ですか!?

 何かありました!?」


背の高い男が2人、床に倒れた爺さんを見下ろしている。


「スタンリーさん!」

アリスが駆け寄り、爺さんの体を起こす。


「あなた方、彼に何をしたんですか!?」

ロランが2人を睨む。

「なんだ、お前たちは?」

1人が言う。


「縁あって、ここを間借りしている冒険者だ。

 お前たちこそ何者だ」


「俺たちはこの店の客だよ。

 この爺さんがなめた口をきくものだから、つい腹が立って机ごと蹴り飛ばしてしまった」


「何てことを・・・・!」


「いや、この爺さんが俺たち客に帰れ!なんていうものだから・・・・

 こいつがな」

と隣にいると男を指す。


「確かにこの爺さんは口が悪いかもしれないが、だからってお前たちがこんな扱いをしてもいい理由にはならないはずだが」

俺は言う。


「ふん、揃いも揃って俺たちを悪者扱いかよ。

 気分が悪いなぁ」

もう1人の男が言う。


「なぁ、爺さん。

 俺たちはある高貴な方に頼まれてきたんだ」


「何じゃと?」


「この国の王様の依頼さ」

アスタノース王の依頼・・・・・?

本当か?


「それがどうした。

 この剣はの、正統な持ち主の元でしか、力を発揮せん。

 修理することは出来ても、使い手がいないのではの。

 お前らのような者に、この剣の価値はわからんだろうて!」


「別に俺たちが使うわけじゃねーよ。

 頼まれたって言ってんだろーが」


「ふむ・・・・・俺たちの言う事は聞いてもらえない、か」


と、おもむろに入口のドアが開く。


「お前たち、どうした」

冒険者らしい風情の鎧をまとった男が入ってきた。

短髪の赤髪に髭を生やしている。

頬には傷があった。


「ああ、リーダー。

 ちょっと交渉が難航してまして」


「ほう、それは困ったな」

赤髪の男は言う。


「店主はそのおじいさんかな」


「そうです」


「私たちはある方に頼まれて、早急にこの剣の手入れが必要なんだ。

 今は我々の身元を明かすことは出来ないが、金なら出すし、何とかお願いできないだろうか?」


丁寧な話しぶりだ。


「金の問題ではない」

と爺さんが言うと、ん?という顔をする。


「さきほど連れの方が、このスタンリーさんを蹴り飛ばしたんだ」

ロランが言う。


「なんと・・・・・

 お前たち、彼に向ってそんなことを?」

静かだが強い口調。


「こっ、こいつが」

「す、すいません!!」

部下らしき2人が深々と頭を下げる。


「なるほど、そのようなことをしたとは・・・・・

 部下の教育が至らず、おうには大変申し訳ないことをした。

 謝罪する」

リーダーと呼ばれた男が深々と頭を下げる。


「しかし我々にも事情がある。

 急いでいるのだ。

 何とかお願いできないだろうか?」


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