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『名刺代わりの小説10選バトン』

バトン作成 みなはら様

(https://mypage.syosetu.com/1098859/)

作成日 2020年11月25日

回答日 2020年11月30日


1.立原えりか童話集


以前のバトンでも紹介しましたが、いま本棚を数えたら14冊ありました。小中学生のころ、すごく読んだみたいですね。

とにかく綺麗で少女らしい童話の数々。綺麗すぎて高校生になったら飽きてしまい「もう結構」とか思った覚えが……。

でも今こそ再読が必要かもしれない。すっかり汚れたオトナになっちゃったので。美しさの価値が、いまなら身に沁みてわかる気がします。



2.昼の少年と夜の少女 

   (ジョージ・マクドナルド)


たぶん中学生のころに読んだ、童話というか児童ファンタジー。

明るい少年と、閉じ込められて夜しか知らない少女が出会い、恋をして、というお話です。

少女の清らかさが群を抜いていて、ながらく理想の少女でした。が、最近再読したら、以前は全然興味なかった少年のほうに萌えてしまい、なろう民になったことを実感しました……。



3.七つの人形の恋物語 

   (ポール・ギャリコ)


これは中学生ですね。世をはかなんで自殺しようとしていた少女をなぐさめたのは、人形劇の人形たちだった。ところが人形遣い自身はすごく嫌な男で……。

人間不信の男と純粋な少女の、タイトル通りラブストーリー。人形がしゃべったりして、ファンタジー?って思える出だしですが、人間ドラマです。

同時収録の「スノーグース」は醜い背むし男と美少女の組み合わせで、崇高と言える領域。

同じ作者さんの「雪のひとひら」はメルヘンとして傑作。

猫が主役のファンタジー「ジェニィ」「トマシーナ」も良かった……ということで、映画が大ヒットした「ポセイドン・アドベンチャー」を頑張って読んだら、つまんなすぎて本を投げ捨てたくなりました←



3.いつか猫になる日まで (新井素子)


高校かなー。新井素子さんのデビューは当時ちょっとした事件でした。

そしてデビュー作「あたしの中に」を読んだときの勘違いは、いまだに忘れることができません。これなら自分にも小説書けるかも、って思ったんです。それくらい親近感のある文体でした。

なんっっってバカげた勘違いなの!? 

親近感じゃなくて魔力だったんですよ。おかげで脳内に「あたし」「おたく」が渦巻き、抜くのが大変でした。

素子さんの中ではこれが一番好きですね。あ、でも猫はまったく出てきません。



4.妖女サイベルの呼び声 

   (パトリシア・マキリップ)


あたしの世界からようやく留学しました。

ハヤカワFT文庫で、高校三年か大学くらい。同系列でタニス・リーも好きでした。

共通して言えるのは、とにかく美文だということ。本当に精緻で繊細な文章。ちょっと装飾過多でしつこいですけどね、特にタニス・リー。

私、説明過剰な文章が苦手なんですが、心情や行動をしつこく書いてるわけじゃないところが好きなんだと思います。

中身は情熱的だけど抑制された恋物語でハッピーエンド、そこも好みです。



5.アルジャーノンに花束を 

     (ダニエル・キイス)


高校大学の一時期、SFをよく読んでいました。科学考証のページは全部飛ばしてたけど。

この作品はラスト一文があまりにも有名ですが、そこに行きつく前のページですでに泣けて泣けて、読み進むのに苦労した覚えがあります。

しかし、いまパラっとめくってみたら字がどわーっと詰まっていて、昔はこんなの読めたんだなーとびっくり。すっかりアホになってしまった今日この頃……。

リアルで母が認知症なのですが、まさしくアルジャーノン状態で、そういう意味でもすごい作品だったんだなと思います。どういうつもりでこれを書いたのか。認知症という言葉は当時なかったけど、それを頭においていたのか、訊いてみたいくらいです。



6.泥の川 (宮本 輝)


やっと国産。宮本先生(もはや巨匠)の文章も大好きでした。知的、理性的、でもやわらかくて読みやすい。

いっぱい読みたかったけど、作品数が多すぎてまったく追いつきません。大作「流転の海」に手を出し5冊くらい購入、長すぎて挫折。1巻が素晴らしいので、それに出会えただけでも良しとします。

だめ、もう、なろう小説しか読めないカラダに(笑)。



7.シンデレラ迷宮 (氷室冴子)


氷室冴子さんの「クララ白書」にもはまりましたが、本当に頭がいい作家さんでしたね。どんなに軽口叩いていても、知性があふれ出ていて。

そのあふれる先を別の場所にもみつけてほしかった。コバルトを卒業して羽ばたいた作家さんはいっぱいいるのに、少女小説にこだわったばかりに……って、私が言うのは僭越すぎますね。早世されたことが残念でなりません。

コバルト文庫は、氷室さんから、前田珠子さんや若木未生さん、須賀しのぶさんの最初のあたりまでお世話になりました。

本文もですが、あとがき読むのがすごく楽しみでした。



8.八犬伝 (山田風太郎)


有名な八犬伝を風太郎流に描きつつ、滝沢馬琴の執筆風景をときどきはさんで、ラストは馬琴が作品を完成させるあたりで占める。

完璧な構成力に舌を巻きながら、夢中になって読みました。

ファンタジーとノンフィクションの両方を味わえる趣向で、両サイドがすごく面白いです。

そして文章力が素晴らしい。私にとって理想的。すっかりファンになり忍法帳ものを買いあさりました。

忍法帳のほうは八犬伝とちがい、内容が残酷だったり悲惨だったりひどいのも多いんですが(また僭越)そんなことはどうでもいいと思える美文でうっとりです。



9.シーラという子 (トリイ・ヘイデン)


ノンフィクションも、いっこだけ。

虐待された6歳の少女とカウンセラー(?)の交流、少女が心をひらく過程を描いた作品で衝撃的。でもラストは感涙でした。

シーラが天才なんですよ。そこが普通のケースとちがうところ。独身時代に読みましたが、今だったら辛くて読めないかもしれません。



10.風が強く吹いている (三浦しをん)


最後は普通に有名なので占めますね。ああ、気が楽~!

無名の大学生たちが箱根駅伝をめざす話で、文句なしに楽しめます。

同じ下宿でわいわい騒ぐ男子たち。パラダイス小説!?って思いました(笑)。

「ここはグリーンウッド」というマンガがあって、緑林寮というのが舞台だったんですが、こちらの舞台は竹青荘。マンガへのオマージュじゃないかと勝手に推測しています。はずれてるかなあ。

三浦さんのは、暗いのはちょっと読むのがつらいですが、元気なタイプのはほんとに面白いですね。



以上、名刺代わりとはよく言った。

おつきあい、ありがとうございました!

(追記。3がだぶってることに今気が付きました! きゃー数もかぞえられないとは。失礼しましたっっっ)



       ※   



11件ありました……(笑)

でも最後の1冊はもともと番外というか、この時の気分で選んだので。純粋なのは9番までになります。


当時の活動報告、バトンの前フリ文章も記念に抜粋しておきますね。


       ↓


よそではどんなふうに書いてるのかと、お気にさん以外のいくつかをのぞいてみたら、すごい吸引力で思わず夢中に……。コメントやら返信まで読んでしまい、面白すぎて小説執筆がまったくできません。

だめ、封印しないと。連載が終わったらたっぷり読むんだ。年末まで楽しめそう。

何この素晴らしいバトン……!


そして自分のバトンですが、考え始めたら人生を振り返ることになってしまい、これはこれで吸い取られてフラフラになりました。何この素晴らしいバトン。


私、ほんとに読書量が少ないのですが、読まないくせに本という存在が好きで、昔は神田神保町界隈とかをよくうろついてました。

三省堂本店なんて、行くと必ずトイレに寄ったものです(わかる人にしかわからない、本屋さんに行くともよおす病)。

えーと、余計なおしゃべりはやめときます……。


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クリックで代表作に飛びます。姫君と生死不明の剣士のお話です。 出会いの窓は南の塔に
― 新着の感想 ―
[良い点] 以前に拝見したときにも書いたかもしれませんが、 アルジャーノンといつか猫、『アルジャーノンに花束を』と『いつか猫になる日まで』は、自分にとってのバイブル(創作の根幹となる本)のひとつです(…
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