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翌日登校すると、エリシアらがなにやら話し込んでいる。
「おはよう」
私が話しかけると、4人はこちらを不審な目で見つめてくる。私なんかしたっけ?
「昨日、冒険者ギルドで騒ぎがあったって聞いたんだけど……」
エリシアはの声は冷たい。この学園と冒険者ギルドのつながりは深いのだろう。まさか昨日の出来事が1日で学園に広まってるとは。
「そんなのがあったの?」
「そうなんよ、なんか騒ぎがあったらしいんだけど。そういえば昨日冒険者ギルドに行ったはずの奴がいたなってね」
エリシアがこちらを疑惑の表情で見ている。
「ちょっと騒ぎが起きたけど、何がおきたのかはわからないよ」
「おい、さっき何も知らないと言ったよね?」
「詳しい話は知りませんが、受付のエレナさんがひどい辱めを受けたとか」
アレンはジト目で俺を見ている。確かにあれは見てはいけない光景だった。
「またお嫁に〜いけない人を増やしたんですね〜」
「また……?」
マリンの言葉にソフィアは不思議そうな顔をした。
エリシアは頬を押さえて恥ずかしそうにしている。その顔も可愛かった。
何を言われようが、白しらを切るしかない。そもそも私がやったということなどわかるわけもなし。
「いやだから、私は何も知らないっですって」
「お前だろー!」
アレクが私の首を締め上げる。
「ちょっとここは学校よ!やめなさい」
「っち。わかったよ」
「ふぅー」
「本当にやってないの?」
「やってないって」
その後も続いたが私は白を切った。今日は実技だけだったためすぐに終わった。そして昨日途中で帰ってしまったので冒険者ギルドに行くことにした。
冒険者ギルドに入ると、今日もエレナが受付をしていた。
昨日の影響がないかをチェックするためフードを被り様子を伺った。うーん……なんかボーっとしてるいるきがする。
「えれななんか変じゃないか?」
「昨日の話聞いてないのか? そりゃまあショックだろうよ」
「ああそうか、さすがにちょっとな」
「誰がやったんだが、そいつは見つけたろタダじゃおかねーぜ!」
相変わらず昼から酒を飲んでいる、冒険者の雑談が聞こえてくる。
私が受付に向うと、エレナは飛び上がって驚いた。
「あ、あなたは!」
「やぁーエレナさん」
「少しいいですか?別室に行きます」
「わかりました」
私が用件を尋ねると、エレナはなにやら挙動不審になった。別室で話をすることになり、エレナは代わりのものを呼んで受付を変わってもらう。それほど広くない部屋で、二人きりである。
二人とも椅子に座り、私は話をするのを待った。
しかしエレナはやはりボーっとしていた。
「どうしたの??」
「あ、はい! 申し訳ございません」
我に返ったエレナの話によると、私の冒険者登録そのものは済んでいる。ただこのままだとFランクスタートになるそうだ。
ランクが低いと依頼が受けれないものも多い。依頼するほうも腕のいい人にお願いしたがるわけで。失敗されると困る依頼。切羽詰った依頼とかは当然冒険者ランクが低いものには受けれない。
Fランクだと迷宮にいけないらしいなので依頼を受けなくちゃいけないらしいり
説明が終わったところで、私は立ち上がる。さっさと帰るつもりだった。
「あ、お待ちください」
しかしエレナに引き止められる。私は再度着席した。
「まだなにか?」
私が怪訝そうに問うと、彼女はもじもじして恥ずかしそうにしている。
「昨日の件なのですが……」
昨日の件。彼女にとっては忘れたい過去。さすがに切り出しにくいのだろう。何を言われようが、私達とは白しらを切るだけだ。
「あれはあなたのせいですよね?」
私はいきなり核心を付かれ、思わず立ち上がりかけた。
「何のことかな」
「この体が証拠です!」
彼女は私に抱きついてきた。体は火照り、汗でびっしょり。ハァハァという艶なまめかしい息遣い。
やばい私の本能を刺激している!悪神って性欲とかないらしいんだけどおかしいな。まぁーいいや。
レディーススーツのスカートがめくれ、白いスケスケの大人のショーツが見える。ストッキングで覆われた細いきれいな足が私の足に絡んできた。
どうやら私の魔力を近場で当てられたせいで人間の本能として反応しているのだろう。私達神族の魔力は人間と違う未知の魔力のため女の場合は興奮状態にさせてしまうらしい。男の場合は普通の魔物と比べ物にならないくらいの重圧が掛かるだろう。
これは間違いなく体が証拠になるね。他人がそれで納得するかはちょっとわからないが。
「誰かに言うつもりはありません。でもこんな体にした責任を取ってください」
いやまあ興奮してるなら、発散すればとりあえず大人しくなる。そのかわり私が大人になる、大人の男に。
だが、今日依頼を受け早めにランクを上げたいところなので今日は我慢してもらうことにした。
「私のせいなのはわかったけど今日は依頼を受けたいからまた今度ね」
「で、でも!」
「今度会った時に気持ちよくしてあげるよ」
「は、はい!」
頭は納得してるのだろうが絡みついた体が私から離れない。
「す、すいませんもう少し....」
「ごめんよ」
私は彼女を気絶させ受付に戻った。
(Fランクの依頼って薬草とかしかないのかついでに魔物狩ってきたら早く上がれるかも)
「これお願いします」
「はい、分かりました。初めての依頼ですね。説明はいりますか?」
「大丈夫です」
「分かりました。では、お気おつけ」
受付嬢の挨拶をうけ私は薬草が生えていて魔物がいるところにいった。
「いやー森の空気は気持ちねぇー」
私は1人で森を彷徨っていた。ここは首都コンスタンからは10キロくらい離れた森で浅瀬の森だ。魔物もたまに発生するのでこの森はFランク~Cランク冒険者まで様々だ。
「キキキッ」
今はゴブリンを30匹を狩っている。ちょっどゴブリンがいたためついでに狩っていた。
久しぶりに魔法ではなく近接武器で戦っている。
私には武器を教えてくれる師匠がいなかったため神眼でみて学んだりした。大体の武器は操れるようになったので今は双剣を使っている。
"ザッシュ”
「ギィィ!!」
痛かったのか怒ってしまった。私は気にしないで最後の1匹を狩った。
ゴブリン単体では弱いが基本1匹居たら10匹くらいいる。
1匹ではウィードだが、10匹集まればレッサーになる。
ゴブリンなど魔物は進化する場合がある進化すると階級があがり冒険者でも手こずる魔物も数多く存在する。
狩りが終わったため街に戻り報告をした。
「お疲れ様です」
「これで大丈夫でしたか?」
「はい、大丈夫そうですね」
「ありがとうございます。あと、ゴブリンに襲われたのでついでに狩ってきました」
「こ、こんなにですか。いいですか、もし魔物にそうぐうしたら普通は逃げんるのが正解です。ですが、貴方は実力があるようなのでそこら辺の魔物じゃいいでしょう。あと冒険者ランクはFランクからEランクに上げておきます」
「そんなにすぐあがるんですか?」
「本当は上がりませんがゴブリンを30匹狩れるなら大丈夫でしょう」
「分かりました」
Eランクからは迷宮攻略ができるらしいのでちょうど良かった。
「そういえばエレナさんいますか?」
「あーいますよ?」
「よんでもらえますか?」
「分かりました」
少し待つとエレナが来た。
「待たせたね」
「もう用事は済んだんですか?」
「まぁーね」
「こっちらへ」
私はエレナに着いていった。
さすがにここではダメだと思ったので私は転移を使い、瞬時にゲーティアの自室に移動した。もちろんベッドのそばに。
エレナは少し驚いのか、少し顔が固まった。私はエレナをベットに押し倒し動けないようにした。
「ルークくん…な、なにかな?」
「そうだなー私本当は男じゃないだよ?」
「え....」
「てか、性別がないって行った方がいいかな?」
「そうなんですか」
「まぁーそんなことどうでもいいんだけどさ」
私は押し倒したエレナの前で返信を解きそのままエレナの体を撫でるようにさわった。
「ルークくんあっ//そこ、ダメ…!」
どうやらここがいいようだ。私はそこを重点的にマッサージする。
「あっ、あっ、あっ……ああ!」
俺は手を下のほうにも伸ばす。
「あっ、ああっ! ああああ!!」
ベッドの上でエレナの喘あえぎ声だけがしばらく響き続けた。
彼女は服をはだけさせて、あられもない姿でベッドの上で荒い息をしている。
私の魔力によって発情した体は、どうやら私に触られることで容易に上り詰めるようだ。数分肩と胸を揉んだだけでこの通りである。
(エロいえろすぎるでしょ)
私までもが興奮していた、100億年人ととの行為をしていなかったのだ無理もないかもしれない。
「ルークくん……が欲しいです」
彼女はまだ絶頂の余韻が冷めやらず、そのまま火照った顔をしながら私の腰の上にのった。
私は彼女と1つの影となった。
「ん.........あ」
「やぁー起きたかい?」
「だ、だれ?」
「あれ?分からない?」
今は元の状態になったため女の体だだから分からなかったらしい。
「ルークだよ?この顔の時はルーナだけど」
「本当だったんですね」
「まぁーね」
「私がもし他の人にいっ.....」
彼女が言いたいことがわかったため私は指で彼女の口を塞ぎこういった。
「エレナ。悪いけど君を100%信用することはないら
人間は恐怖に陥っと時にほとんどの者が楽な道に行こうとするからね。だからこうさせてもらうよ、これなら私の事を教えても構わないしね」
ゆえに、彼女に呪いをかけさせてもらう。私の秘密に関することを話せば死に至る魔法。言われて困ることは昨日の冒険者ギルドの騒動の原因が私であること。あとはここの情報かな。自室を見ただけだから、これだけでは何も問題がないとは思うが。記憶を消せば簡単だが何かがきっかけで思い出す可能性が1%でもあるので呪いとした。
「そんな魔法があるのですか」
エレナは身構えるように体を起こし目を閉じた。
「呪え」
私はエレナに手をかざし、魔法を唱える。赤黒い魔法陣がエレナの足元にでき、魔法が発動した。
「特になんともないのですねってこれが呪いですか?」
自分の体を調べながらエレナは感想を述べる。
「君と私しか分からない呪い形さ」
右腹に黒い薔薇が咲いていた。
「君は私のことを話さないのであれば、これまでどおりの生活ができる。まぁー今みたいにどうしても欲しいなら別だけど」
妙な事態にはなったが、彼女をどうこうしようとかは思っていない。そもそも私の目的は世界を歩くことだからだ。
エレナが望めば冒険者と受付嬢の関係に戻ることになる。
発作が起きたらその都度対処すればいい。
「もう私はあなた抜きでは、もう生きていけません」
しかしエレナは私とともに行きたいと言った。
(うーん力を与えるだけ与えて冒険者ギルドで働いてもらおう)
「アザ」
「はっ」
私が呼ぶと1人の女がきた。アザゼルだ、私が呼べばどこに至って来ることができる。
「彼女を私の腹心にしてもいいよね?」
「いいと思います」
「そっかじょあ持ち場に戻っていいよ」
「はっ」
「あ、あの腹心までは」
「いやなの?」
「あ、いえそういう訳じゃ」
「今の君では弱すぎるからね」
「は、はい」
「最低限身を守れるようにしよう」
私はエレナの首筋に噛み付いた。1番これが簡単で早いからこの方法にした。
「あ、あの…ん///」
そのまま彼女は眠りにつくと黒い霧が纏わりついた。
数分すると霧が晴れた。
「これは凄い魔力が溢れてきますわ」
「才能があったぽいね。君は新しく産まれ変わったんだ」
「ありがとうございます」
「大丈夫よ、その前にステータスを確認しましょうか」
名前:エレナ
種族 :悪神族
称号:元人間
魔法 :<元素魔法><血液魔法>
権能 : 【ノスフェラトウ 】
・吸血 ・回復 ・血液操作 ・不老不死 ・血液収納 ・鑑定
・思考加速・並列演算
常用スキル…『覇気』『万能感知』
戦闘スキル…『魔聖』『剣帝』『法則操作』
耐性:物理攻撃耐性 精神攻撃耐性
「うん、強いわね」
思った以上に強くなったので嬉しくなった。
「じゃあ戻りましょうか」
「分かりました」
「あ、そうだ1つ頼みたいことがあった」
「何なりと」
私は一つの用件を頼んで、冒険者ギルドに転移して戻った。
私はギルドに戻ったあと、とある人気のない一室で人が来るのを待っていた。
足音がこちらに向ってくる。間違いなくこいつだ。
「なんでおめえがここにいるんだよ!」
ガチャリとドアを開けたのはこの前の男だ。
「悪いがここは貸切だ。クソガキはさっさと帰って寝な」
「ここでなんかあったのですか?」
私は何も知らないふりをして尋ねる。
「ガキにはわからない大人の世界の話さ。エレナとな。わかったら早く帰れ」
こんなクマみたいなやつに襲われる女性は可哀想だな。
「おかしいな。もう約束の時間は過ぎてるんだが……」
バーナンドは怪訝そうな顔をする。
「彼女は来ませんよ。だって私が殺しましたもん」
私はいった。彼女は死んだと。
「は?そんなわけねーだろ!」
「本当はですよ?よいしょっと」
「え、おい!エレナ!」
「ふふっどうですか?絶望しましたか?」
「おい!エレナに何しやがった!」
これは人形なのだが、何も知らないこの男はただ困惑するしかない。私はこの男の絶望する顔が見たかった。
私は1回ムカついたら根に持つタイプなので。
「ふざけやがって! ぶち殺してやる!」
「どうぞ?やれるものなら」
「いいだろう、一流の冒険者の力を見せてやるよ!」
女性に呼び出されたのだが、この男は剣を携えていた。
冒険者の端くれということだろう。なぜ昨日あんなにボコされたのに学ばないのだろうか。
「うらあああああ」
男は大剣を振り下ろした。
剣が俺にあたる直前――ガキンッという音がして剣をはじいた。
「なんだ!? 結界か?」
私を守っているのは多次元結界だ。常時発動しているこの結界は次元を超えた攻撃か私の魔力を超えた力じゃなくちゃ通用しない。
男はその後幾度となく剣を繰り出すが、すべてがはじかれる。そしてその剣はとうとう折れた。
「馬鹿な! こんなのありえるわけねえ。てめえ何もんだ!」
男が叫ぶ。彼はようやく気付いた。強者の気配など一切見せない、平凡に見える少年が只者ではないことを。
私はそれまで0に抑えていた魔力を開放する。
「あああああああああああ!」
バーナンドはその魔力を感じると絶叫した。それは恐怖ゆえか、恐怖に抗おうとしたゆえか。だが、どちらにしても同じ。
「この感覚……昨日のはてめえが!」
男はもはや立っていることすらかなわない。尻餅をついて後ずさりをしている。ズボンが濡れてるが指摘しない方がいいだろう。
「なんだこの気配。魔王じゃない。魔王なんかの比じゃない」
こいつは魔王を見たことがあるのか。驚いた。
「私は神だよ?悪い方だけど」
「か、か、神」
「ひぃ! ゆ、ゆるしてください……」
「お前の昨日の態度が許されると思うか?この私に対してのだ!」
私は昨日の怒りを思い出し、魔法を放つ。
「ぎゃあああああああああああ」
腕が、足が吹き飛ぶ。
「いくら叫んでもいいぞ。この部屋は防音結界を張っているからな」
「嫌だ! 死にたくない!」
私はさらに体を指1本1本切り落とす。
「ゆるひて……ゆるひてください」
もはや手足もなく、からだがズタボロになった。
まだなんとか生きていたが、うわごとのようにそうつぶやくだけだった。
「もう終わりかーつまんないのー」
壊れたおもちゃに興味はない。満足には程遠い。しかし柔な人間の体が私の攻撃に耐え切れるわけがなく、これ以上は不毛であった。しょうがない。
「消えろ」
私が呟くと塵すら残らず消失した。
「はぁー疲れたー」
ひさしぶりに怒ったので疲れた、精神的に。