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「うぅ寒い…」
夜の学園の礼拝堂の一角でエリスは、冬の寒さに体を震わせる。何故ここにいるかと言うと今日礼拝堂の聖職者である、クローディアを暗殺するためだ。
(はぁまさかクローディアが変な企みをしなければアリスには、悲しませなかったのにな)
夏の短期休みを利用して調べた結果、クローディアは、様々な人体実験をしており、この国に害をなすことが分かった。実験の内容には、薬物を用い人を魔物にする実験など極悪非道な事をしていたのだ。対象者の中には、行方不明になった貴重なスキルを持った国民や、他国民なども降り流石に我慢がならなかった。
ましてや、人を魔物にする実験と言えばシロナが最終的に憎しみで魔物になるというのは、多分その憎しみの心を利用してクローディアが魔物にさせた可能性が高いのだ。
アリスに近ずいた理由は、時間魔術のことを知っており何かに利用としたらしい。
(許せない。私を利用しようだなんて)
天理眼のスキルを発動させているので今この状況においてこの世界で誰も勝つことはできない。エリスに狙われた事を哀れだと思う。
(うーん死体どうしよう?)
今この状況になって死体の後処理を思い出した。消えさせてもいいのだがアリスには、辛いと思うが現実を見てほし
ので自殺と見せかける事にした。
…
「クフフ。まさか神は、私の計画が上手く行くことを願ってるのだろうか?こんなにも実験体が居れば私の計画は、もっと良くなるだろう!!ハハッ」
礼拝堂の地下室で白衣の男、クローディア・フォン・ライバックが怪しい液体を混ぜなが独り言を話していた。
「アリスもしっかりとあのピアスをつけている。あともう少しで私に最強のスキルが手に入る!!!!」
実験中は、喋りながらでも集中しているので辺りの様子に気が付かなかった。クローディアの渡りは、いつの間に闇の飲み込まれていた。
「ん?なんだこれは、あかりがいつの間にか消えているではないか」
「やっほー!」
「だ、誰だ!!!?」
電気をつけようとスイッチを探していたら目の前に学生がいるではないか。
「私はね、『国の眼』だよ?あらーもしかして学園に入れたのは、神とかのおかげとか思ってないよね?」
今のエリスの眼の奥は狂気が支配している。当然かもしれない。自分の知人2人が利用され国全体に被害が及ぶかもなのだ。クローディアは、その瞳をみて足が竦む。
「国の眼だと!?なぜここにいる。いくら国の眼とはいえ、学園に侵入するとはいけないのではないか?」
「ふーん。余裕なようだね」
「当たり前だ。お前は、私を殺せない。殺したらこの国の国民は混乱することになるだろう」
「ハハッ貴方本当に面白いね。私はそんなこといくらでもできるし、そもそも私は、学生よ?ここに居てもおかしくないわ。神様に祈ろうとしたらたまたま、怪しいところを見つけてたまたま、貴方がここにいることを知ったのだから」
エリスの言葉をききクローディアは、今にも倒れそうになった。クローディアは、戦闘技術は、多少嗜んでいるが
強いというわけではない。
(多分このガキの言っていることは、ハッタリだ。ならここで脅しておけば後で、記憶を消せば問題ない)
「ふん、脅しのつもりか知らんが大人をなめない方がいいゾっ!」
懐から怪しい液体の入ったビンを取り出し投げつける。
普通の者なら避けきれずダメージをウケるだろう。この少女は、神に匹敵する力を持っておるので通じるはずがない。
それを予測していたのか、クローディアは腰からナイフを出しエリスに1本投げもういっぽんは、手に持ち詰め寄る。
「はぁー。ねぇそんな攻撃で私を殺せると思ってるの?貴方なんか、私の手を汚す必要すらないのよね。」
「が!?」
エリスがナイフを裁きクローディアの目の前に立ち、瞳を見つめるとエリスの瞳が怪しく光った。
「そのまま自分で首をしめて死になさい」
エリスがただ命令するとクローディアは、自分で首をしめそのまま窒息死した。
「ふーう、お仕事終わりー!背後関係は、調べたところなかったし。大丈夫でしょう。また何かあれば私が何とかするし」
クローディアを礼拝堂の部屋の一室で自殺見せかけるために持っていきそこ置いておく。
「アリスの起きる前に帰ろっか」
エリスは、そのまま姿を消し、礼拝堂は、1つの死体を残し静かになった。
「ふぁあーそろそろ起きようか」
夜2時くらいに寝て今は朝の5時だ。3時間しか寝てないが軍にいたころは、ほぼ一日戦っていることなどあったので慣れている。
「どうやら、アリスは礼拝堂に行ったみたいだね…」




