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「ふぁあ〜久しぶりの夢見たなー」
大きな欠伸をひとつ吐いて、上着を着込むとラゼはのっそりベッドから下りた。金髪のショートヘアを揺らしながらぐぐぐっとその場で伸びをする。もう何年もの前の夢をみたためアリスは懐かしげに微笑む。
カーテンを開ければ、眩しい朝日が部屋いっぱいに差し込んだ。それから彼女は、昨日の残りの野菜とスープを温めご飯をよそい朝ごはんを食べた。
鏡の前に達いつもどうり着替える。
鏡に映るアリスは約8年もう経てば変わり凛とした姿になっていた。身長は155となりまだまだ小さいがまだ15歳なのだ成長期は終わってないから諦めることはないだろう。
「よし!今日も一日頑張ろ」
いつもどうり、頬を叩き気合を入れ、ドアを開けた。
アリスが歩き数分するとそこには大きな建物がずらりと並んでおり壮大な景色だ。眼を金色に光らせそこの壁に手を当てると魔術陣が展開し空間が広がり、アリスは中に入っていく。
ここはこの小説を読んでる人が知っての通り、スキル(魔石)が存在する世界。
スキルとは、本人の才能 又は 努力 などの外的要因などによって発現し誰しも1つは持っている。スキル自体は自力で発見することはできず、魔石などにより確認することができる。
約8年前アリスが悪食を発動できた理由は魔石を心臓に直接 埋め込まれた事により魔石が暴走し本来そのスキルを使えないアリスはあの冒険者のスキルである悪食が発動してしまったとう言う結論になった。
さて、今のアリスのステータスを見てみよう。
【名前】 シュヴァルツ
【種族】 超越者( 人間)
【年齢】 15
【職業】 軍人
【レベル】 100
【称号】 茨を進む者
エースオブエース
【攻撃力】 6405
【防御力】 8910
【魔力】 71000
【素早さ】 ----
【魅力】 50
【運】 50
【スキル】
天理眼
天理眼…千里眼 魔眼 などありとあらゆる世界に存在するスキルを眼に宿した力である。この全次元で扱えるものは神ぐらいしかいない。
「おはようございます。シュヴァルツ団長」
大柄の軍服を纏った男性が、まるで偉い人に挨拶をしてるかの様に礼儀正しく挨拶をする。
「あぁ、おはようノル」
アリスはこんな歳下にも敬意を払って接してくれる部下に、清々しい気持ちで返事をした。
(初めて会った時からこのは敬語を使ってくれるほどの面白い人だ)
アリスは今年で12歳。
現在は父親が所属していたモルタ帝国軍で務めており今では大将と言う階級を貰っている。だが、実際は国に数人しかいない名を貰い軍人として行動している。因みにこの国の上層部は本来の名を捨て国からもらった名を本名としている。そのためアリスという名を捨て国に忠誠を誓っている。
そして、彼女が転移してきた職場は、参謀本部とは少し離れた場所に置かれた軍の施設だった。
「団長。こちら、今朝届いた本部からの通達です」
「ありがとう」
大将という階級は貰っているがなぜか皆んなアリスの事を団長と呼ぶ、なぜ呼ぶかはみんなも分からない。
バッグと上着を厳しい長机の向こうへ片付けながら、ノルが出した書類を受け取る。
「……」
封を切って中身を確認して、彼女は思いっきり顔をしかめた。朝から嫌なものを見てしまい、テンションはだだ下がりだ。
「団長 顔が……。その様子から察するに、召集ですか?」
乙女にあるまじき表情をしていることをノルはやんわり指摘する。シュヴァルツの副官である彼は、既に何度もこの顔を見たことがあるので、今更引くことはない。むしろその内容を的確に察して見せた。
「その通りだよ。光栄なことにあの総帥からだ……。午後は本部に行かないといけない」
あああ〜、とアリスは頭を抱える。部下であるノルもあー、と気まづそうに声を合わせた。まずこの国は軍事国家てまあるため軍のトップは国のトップと同じことを意味する。
そして、そのNo.2である総帥からよびだされたのだ。
楽しい話をされる訳がない。
「もう嫌だなぁ……。休暇を取れとか言ってくれないかなー。いや、ありえないよね、あの総帥だもの。はぁ気が重くなる」
「気持ちは分かりますが招集には応じなければ行けませんよ」
「はぁ真面目だねーノルは」
「総帥に呼ばれるのも仕方がないことですよ。なんたって団長はルイン級である竜を討伐した実績があります、総帥が気に入らないはずがありません。団長の個人情報は伏せられていますが、この国で最も偉大な色に冠する名を得る者がモルタ帝国にはいるということで各国がいや、世界が貴方様が居ることによりその存在に警戒しています」
「国の為にやっただけだからそんなにすごくないと思うんだけどな〜」
アリスの感覚からしたらドラゴンならある程度鍛えてる軍人や冒険者なら、倒せるだと思っているからかなのだ。ましてや、龍種だはなくただの偽物の魔物に負ける訳にはいかないのだ。
因みに龍種とは竜などの亜種とは違い人間に興味を示さなく、天空の島で自由に暮らしている。存在自体があやふやだがたしかに存在しており、1匹の龍が降り立ったら人間は例外を除いて壊滅するだろうと言われている。
そして現在、いや何年も前からモルタ帝国の軍部は隣の大陸である、ぜルシア大陸の1つの国である、魔国の軍と衝突している。そのため、常に徴兵をしていて軍へ簡単に応募出来た。
最初は、軍の人達に心配されたが力を見せれば簡単に軍にはいれた。使えるものは猫でも虫でも何でも使う、これがシアンのやり方である。無能は王 貴族 平民どれも平等に追放されるのだ。
自身の魔石の起動方法から始まり、武術、戦術、魔術、暗号などをあらゆる分野を学び、ある程度習得して八歳になると諜報部に配属されることに。
あの女の「地球」という星の記憶とは恐ろしいもので、齢八歳にして、シュヴァルツは完璧に諜報活動に加えて捕虜の奪還など数々の任務を遂行してみせた。普通は無理なのだが、元は主人公としての能力の高さが発揮された。更にはエリスは心臓に魔石が埋め込まれてしまったため、魔力伝導率が異常に高く普通の人よりも数十倍効率よく発動できた。
だが、周りからは、余りいい目を向けられなかった。自身よりも明らかに下の年齢の女が魔石を無しで自分よりも効率よくスキルを発動させているのが悔しくて力の使いすぎでスキルが使えなくなったものも少なくはない。
更には、優秀だからと言いどんどん任務が追加され、戦時中ということもあり、敵戦力の無効化とダンジョンや魔境での魔石の回収が評価されて、彼女は昇進に昇進を重ね十二歳になるときには中佐の位置についていた。ありえない位の素早い昇進だが、この国のやり方は実に効率的だ。
諜報部を離れて中佐になった直後、結局、魔国の侵攻とモルタ帝国の徹底的な防御の拮抗はまたしても崩れず、魔国が攻撃を止めて休戦となったため、冷静になった本部から年齢を考慮されてそれ以上の昇進はストップされた。
しかし、彼女の能力は年齢など問わず優れたものであり、『シュヴァルツ』という名が与えられた。この歳で最も栄光のある名を与えられるのは彼女が2番目である。
さらに加えて彼女は、人間として限界を超えた超人たちで結成された秘密部隊に所属している。皆、赤色三眼のマスクを被っているため、『国の眼』と呼ばれる。この部隊は年齢層は若く、アリスと同い年の同期などもおり、この部隊の秘密をしっていのは、国に2人しか居ない。
「はぁ憂鬱だ〜」
1人、廊下を歩きながら頭を抱える。小説のように甘い生活を続けていればこのような事にはならなかったが、アリスはそんな生活を選ぶなら茨の道を選ぶことにした。




