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〜転生者達の傭兵国家〜  作者: あぱ
悪神
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悪神を倒してから3日がたった。


「おーはーよーございまーすー」

「おっはー」

「おはよう」


ここはエリシア達が通っている国立学校である。最初に

教室はまだあまり人は居ない。

勇者一行の1人であるマリンが挨拶をするとアレクとレックが挨拶を返した。


「あれ〜まだエリシアは来てないんですか〜?」

「あいつはこの前から身体中が痛がってるって聞いたぜ?」

「そうですか〜」

「久しぶりに強敵だったし限界を超えた力を出したらしいし妥当か」

「皆さんおはようございます」


次に来たのはソフィアだ。聖女と呼ばれるからか綺麗な長い金髪で学生服を着ていても高貴な感じがする。


「この前は何故か私達が生きていましたがもし次魔王が現れたらこの前の悪神と言うやつや魔王が来ても生きられるように強くならなくちゃですね!」

「真面目だね〜」

「当たり前です!」

「ははは。マリンもそう言いながら寝てなさそうだし、研究をずっとしてたんじゃないか?」

「そんなことは無いですよ〜私は自分の好きなことをしていただけです。」


少し恥ずかしそうに早口で言ってるのを聞き皆は暖かい目でマリンをみた。


「おっはよーみんな〜っていたた」

「おはようございます。まだ痛いんですか?」

「ほんとよね〜どこが痛いんだよ。俺がもんでやろうか」

「アレクそれは危ないだろ。蹴り殺されるぞ」

「ヘンタイ」


そんな会話を続けているとチャイムがなる。


「お前ら席につけー」


 担任の教師が部屋に入ってくるなりそう命令する。


「今日からクラスの仲間が一人増える。転校生だ。おい、入って来い」


 担任に呼ばれて一人の少年が入ってきた。エステール王立学園の制服を着て。


「はじめまして。ルークといいます」


 それは100億年の呪縛から解き放たれた悪神王ルーナであった。なぜか少女ではなく少年なのだが。


時を遡りルーナが学校に行くと言った頃。


「ねぇーアザ〜この顔じゃ流石にバレるよね?」

「そうですね。顔とかも変えた方がよろしいかと」

「うーん顔を変えるって分からないから性別を変えるのはどうかな?」

「ルーナ様がよろしいならいいんじゃないですか?」

「そうしましょ!」


(うーんどんな感じにしようかしら。日本のアニメの方がイメージしやすいかも!)


それから1日かけて考えた結果。今の姿になる。

ちなみにルーナは精神生命体のため肉体がないため性別なのだはないのだが、元が人間のためか一様生殖機能はある。男も女のも生やすことができる。


そして出来上がった体は身長は150cmで15際の設定にしては少し小さく髪は金髪で瞳は赤い、アニメでいうと慢〇王の子供バージョンだ。


教室は多少なりともざわついている。大騒ぎされないのは私がイケメンだからだろう。それは当たり前かなんせ英〇王の丸パクリの顔だからだ!


 「イケメン!」「どこかの貴族?」といった声が聞こえてくる。なんか嬉しいねー。


「あいつなんか見覚えない?」


 アレクも仲間の3人に話しかけているが、みな首をかしげている。


「知らないです〜」


 マリンは興味なさげに一言で片付けた。3人ともに否定されて、アレクは「気のせいか」とひとまず引き下がった。


 私の姿は変わっているが雰囲気や魔力の質はあまり変えれないので気づいたのかもしれない。

 

 眼鏡をして、ボサボサの髪で目元まで隠している女性が、いきなりコンタクトをしておしゃれをするとまるで別人になる。長年の友人ですら気付かないほどの変貌へんぼうぶりだ。まあそういうことだ。


 魔力を発していたときの私は恐ろしい存在に見えただろう。少なからず魔力を放出すると威圧となり一般人には毒のため、今は極限まで抑えている、そして今は特徴のない少年。

 彼女らには同一人物だとわかるはずもない。アレクが感じたのはほぼ直感によるものだろう。戦士の勘恐るべし。


「ではルークの席は一番後ろな」


 担任に提示された席はエリシアの後ろだった。

 ホームルームが終わると担任は足早に去っていった。

 座学がはじまるまでのわずかな時間。アレクが俺に近寄ってきて尋ねる。


「なあ、お前どっかで会ったことない?」


 まだ気になっているようだ。だが、あの状態の私と今の俺が同一人物だと認識することは人間には不可能。性別を変えれるなんて夢にも思わないだろう。ヤマ勘など否定すればそれで終わりだ。


「君みたいな子には会った事ないよ」


そして、私は山奥の村で育ったこと。

たまたま訪れた人に才能があるといわれて、その人の紹介でここの学園に編入を許可された。


 半分は本当、半分は嘘。全部嘘だと怪しいが、本当のことを混ぜると信じやすい。そういうことでこの設定になった。

 編入の手続きをしたのはアザだが、どうやったのかは聞いていない。簡単に入れる学園ではないはずなのだが……。


 そう言われるとアレクは納得せざるを得ない。


「まあ本人も否定しているのだし、もうこの話は終わりでいいわよね」


 エリシアがアレクを見る。アレクも頷いた。



 エステール国立学校は主に冒険者や騎士を育成する学園である。もちろんその他分野の人材の育成もやっていて、さながら総合大学のようなものだ。貴族の子弟も多く在籍している。


 教育の充実度は世界一との評判で、帝国人だけではなく、外国から来るものも少なくない。ビザンツ帝国は大陸のど真ん中にあり、その首都コンスタンは国際色豊かな大都市となっている。その首都の一角にエステール王立学園はあった。


 このクラスは冒険者育成コース。その中でも一番上のAクラス。次いでBクラス、Cクラスとなっている。

 1クラス30人程度。冒険者育成コースである以上、座学など1日で1、2時限しかない。


 最初は国語の時間である。


 30歳前後のナイスバディの女性が担当であった。


「転校生がいるらしいな。ルーク読めるか?。137ページの最初からだ」

「はい。スイミー.......」


 読み終わった。なぜ日本の国語で習うやつがあるのだろうか、これは多分転生者の仕業だろう。懐かしい。


「よし、読めてるな。ではつぎ、エリシアよめ」


「はい。............」


「よし、今日の授業はここまでしっかり復習をしとくように」


こんな感じで1時間続き国語の授業は終わった。


すると一斉に生徒は動き友達と話す物や教室を出て外にいくもの様々だ。そしてクラスの何人かの女子がこっちに来た。


「ねぇールークくんってどんなところからきたの?」

「ルークくん好きな女の子とかいないの?」

「ちょっとハルとカレンルークくんが困ってるじゃない」

「あはは好きな子はいないよ〜だって前に住んでた村はみんな僕より年上だからね。あとどんなところって言われてもな〜本当に山と山の間にある山で動物がいっぱいいるだけの何にもない村だよ」

「そうなんだ!」

「じゃあ魔物とかも沢山いるんじゃない?」

「そうだな〜お父さんたちがすぐに倒してくれるから大丈夫だったよ!」


チャイムの音が響く。どうじに若い男の先生が入ってきた。

出歩いていたみんなも席に着いた。


「お、新しい生徒もいるな!じゃあ自己紹介をしてもらおうか。いい?」

「あ、はい。えーとルークと言います。冒険者を目指しています、よろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いします。私の名前はカリスだ。えーと数学を教えている、分からない事があったら積極的に聞いてくれ。」


さっそく授業が始まる。


「おい、そこのアレクって分からないからって寝るなー、マリンもだぞー」

「うぅやだ」

「はぁーじゃあ後ろのエリシアここは分かるか?」

「はいy=2x+1です」

「正解ださすがだな」


高校レベルの問題だろうか私はあまり頭良くないのでいつ習ったか覚えてないが今の私ならできる。なんせ魔力で体が出来ている精神生命体のため容量という概念がないため1回見たものは大体忘れないあと魔法詠唱などに必要な演算はすぐにできる。私の場合は思っただけで事象を起こす事ができるのだが、ここではあまり使えない。


「よっし、みんな出来てるな分からないところがあるならしっかり聞きに来るように。じゃあ終わり!」


50分という授業が終わった。

次は実技の練習で選択制だ。魔法と剣術が選べ好きな方に行けるらしい。この世界にも地球と同じ様な実技専用の服があり、魔法士はローブ戦士は魔物の皮の装備をつけていた。冒険者は騎士とは違い魔物を相手にするため皮の方が動きやすく尚且つ魔物の攻撃を防げるためこの服装だ。

ちなみに騎士は金属製の鎧を着る。基本人間と戦う事が多いいからだ。


「ねぇ君はどっちを選ぶの?」


考えているとエリシアが後ろを向きこちらを向いていた。

やはり可愛らしい顔をしていた。私と戦ってからか魔力の質が変わりさらに強い魔力になっている。瞳の色は戻っているが気づいていないだろう。


「うーと剣術は大丈夫だから魔法を習おうかな?」

「そうなんだ。じゃああっちだよマリンに着いていけばわかると思う。」

「ありがとう。」


教えて貰ったって事で私は黒と緑のローブに着替え教室を出ていった。


「ここかな?」


ドアをあけ入ると広い練習場に着いた。硬い床に空間魔法が付与されているの学校の中なのにすごく広い場所だった。

そこに20人くらいの生徒の姿がみえ、真ん中にローブを来た女性が立っていた。


「お、来たか。うむよく迷わずに来れたな」

「先生それは当たり前ですよ先生が方向音痴すぎるんです」

「そんな事はないでしょう 」

「だって先生ここに何年務めてるんですか?」

「20年」

「なら覚えてなくちゃ行けないですよ」

「まぁまぁ怒らないのさーや」

「怒ってないです」

「はいはい。では、ルークくんこっちに来なさい」


生徒と距離の近い先生らしい。いい先生なのだろう。


(ふむ、確かに魔力の量と質が勇者と堂々だな。まさかこんな人間がいるとは)


ルーナはこの世界の人間や魔族全ての魔力や質を知ることができるため見逃していた事に驚いた。この世界は地球の何百倍という大きさがあり人間もその分多いいため見逃してるのは当たり前だろう。最近はエリシアばかりを見ていたため気づかなかったのだ。


「じゃあルークくんが来たって事で授業を始める!」

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