2の18 番外編
「ふっふっふー」
東京のスイートルームの部屋の中で上機嫌に鼻歌を歌っている少女と眠そうに目を擦っている少女がいた。
「どうしたんですか?」
「勇者ですか!?」
まさか、自分がついこの間までやっていた勇者の名が出てくると思わなかったのか眠そうな表情から元気な表情になった。
「うん、来る前にあの世界を少しいじったからね。ちなみにあっちではもう何千年と経過してるから全く違くなってるだろうね。」
「そうですかー。それでなんで嬉しそうなんですか?」
「いや、勇者として召喚された子の中に私の子孫で歴代最強の魔王の転生者がいたからね」
「えぇ!?あの魔王が勇者でルーナの子孫!?」
「そうなんだよねぇ〜よく調べたらそうだったのよ」
「てか、ルーナさんってここ出身なんですね」
「まぁーね。色々あったのよ」
食事の時間になったため私たちは最上階にあるホールに来た。
「わぁー凄く高いですねぇー」
「ふふ、そうね。今のうち楽しむといいわ」
「どういうことですか?」
「後1ヶ月くらいしたら面白いことをしよーかと思ってね」
「面白いことですか?」
「それはあとのお楽しみよ」
「えぇー教えてくださいよ」
私はその言葉を無視をして料理を来るのを待った。
少し待つとワゴンを持ったウェイトレスが来た。黒い制服に茶色の髪を一つ縛りをした女性だった。
私達を見ても特に反応はせず丁寧に食事を運んでくれた。
「ほら来たわよ」
「わぁー!美味しそうですね。ありがとうございます」
「ほら、早く食べなさい。遊びに行くんでしょ?」
「はーい」
いつから私は世話係になったのか分からないが可愛い妹だと思って生活してるのであまり苦ではない。
仇にもこの可愛い少女は人間ではなく魔族の中でも強者である吸血姫なのだが。誰も気づくことはないので気にしないでおこう。
時間を掛けて朝食を楽しむとお腹が膨れてきたので食べるのをやめた。
隣を見るとお皿が沢山積んであるが何故か上品に食べて見える。これが王族出身の力なのだろう?
「ん?なんですか私の方になにかついるんですか?」
「いや、なんでもないわ」
「?」
「そらそろお腹が膨れてきたんじゃない?」
「そうですね。ついつい美味しくて沢山食べてしまいました」
(いやいや、ツイツイ食べちゃったて感じじゃない気がするんだが。私は肉体がないから無限に食べようと思えば食べれるけど流石にあそこまで食べようと思わないは)
金があるから良かったがエリシアの前には山積みになったお皿が沢山あり、それを見たウエイトレスは顔を少し強ばらせている。
それから部屋に戻り昨日買った服に着替えるとエリシアを遊園地まで連れていき私は別行動をとることにした。
私はお母さんに会いたいのだ。そのためには過去に戻る必要あるのでエリシアには某遊園地で遊んでもらうことにした。
過去に戻るイメージをして魔法陣を、描く白黒の時計型の魔法陣が描かれ中にある秒針が12時を示す方向から高速で何周かするとピタリと止まる。
「場合によっては歴史改変するけどいいよね?w」
一言呟き現代にいるルーナは渦に飲まれて行った。
「よっと、ここは私の家?」
場所と時間指定はしていないがどうやら私の家の前に来たようだ。私が死んだ後か死ぬ前なのかは分からないが家に行けば分かるだろう。私の姿は前とはかけ離れているため
生前の姿に戻る。
「なんか久しぶりだなーこの姿って。あ、ドアが空くかも、どうしよう」
ドアが開きそうだったので魔法で姿を消す。
出てきたのはロードバイクを転がして出てきた私だった。
ちなみにバリバリ魔法を使っているがこの地球には魔素がほかの世界よりも濃いためいくら使っても回復するので心配ない。そもそも、ルーナは体内の魔力は底がないため無くなることは無い。
「あれは、私?ってもしかして私が死ぬ前に来たってこと!?」
流石に予想していなかったので声を上げてしまった。
誰もいなかったので良かった。私は一応追いかけていくことにした。多分寝坊して焦っているのだろう。50㌔位飛ばしているが私は魔法がある世界に住んでいたためそんくらい余裕で走れる。
5分くらい走ると信号が赤になったが止まれなかった私はと信号を無視して渡ろうとしたがトラックが飛び出してきてふきとばされてしまった。
「うっそ、あんな感じで私死んだの?」
10メートル先にはブロック塀にふきとばされてしまった私が倒れており足や腕は折れては行けない方向に曲がっており頭からは大量に血を流している。50万くらいした自転車
はもう乗れそうにはなかった。トラックの運転手さんは急ブレーキを掛けたのかそのまま横転してしまったらしく運転席は潰れ命は助からないだろう。
「はぁ運転手さんには迷惑をかけたな。来世では幸せに暮らしてもらおう」
悪神でも、人に祝福を送ることはできるため私は手を合わせ合掌し名も知らない運転手へ弔いをする。
『来世に幸せがあらんことを リーイン・カーネーション』
よくある事故の後の雨はなく厚い雲が空を覆っていたが
私たちの頭上だけ晴れ光が降り注ぐ。
まるで神が降臨したかのように思えるがただの演出だ。
私達の事故をみた近くの住民 警察はあまりの神秘に思わず口を広げ数分閉じれなかった。
それはそうだろう。事故を起き、現場に駆けつけたら分厚かった雲が局所的に晴れ太陽の光がスポットライトのように照らしているのだから。
「はぁなんであんなことをしてしまったのだろうか。来世では本当に幸せにして欲しいな。あ、これじゃお母さんに会えないじゃん。もう少し未来にとばそうかな」
流石に事故にあって死んだ日にお母さんにあったら驚きすぎて腰を抜かしそうなのでもう少し経った時間にしようと思った。
「ふぅー5年位たったかな?」
魔法で透明になってるため変なところに降りたってしまっても大丈夫なので、周囲を見渡す。
ここはどうやらさっき居た所と同じ場所に転移したらしい。
電柱の下には先程置いたのかと思われる花が添えてある。
「会いに行こっかな。このカッコでいったらどんな顔してくれるんだろう。ふふ、弟とか生まれてたりしてなー」
変な妄想を頭で思い浮かべながら自分の家に向かう。
10分くらい歩くと結構大きな敷地のある私の家があった。
「ふぅ緊張するな〜神なのに」
チャイムを鳴らす。
"ピンポーン”
(はーい。どなたですか?)
「お届けものです。」
流石に私だよっていってもオレオレ詐欺になってしまうので郵便配達の制服をきて帽子を被りドアの前まで来てもらうことにした。
"ガチャ"
「私っなにか頼んだかしら。もしかして住所を間違えてませんか?」
「そんな事はないですよ。お母さん」
「お母さん?…貴方…もしかして」




