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「はぁああ!」
ガルム目掛けて振り下ろされたガルムより大きいと思われる大剣を自信の剣で防ぎ、たたらを踏んだゴブリンキングの喉へと突きを放つ。だが、ゴブリンキングの盾に防がれる。
ゴブリンキングは大振りでガルムに襲い掛かるが全てガルムの剣に防がれる。
「おいおい、本当にこのくらいで魔王になるとほざいてるのか?」
『少し防いだくらいで調子に乗るなよ?』
「ちょっと私を無視しないで貰えるかしら。氷の槍よ相手を穿て!!」
『む!』
大きな氷の槍がゴブリンキングを襲うが大きな巨体が軽やかに飛び後ろに着地した。だが、その隙を狙うべくガルムが一気に詰め寄り突きを放つ。
"ザシュ”
横腹を抉られたゴブリンキングは腕で抑えガルム等を睨みつける。
『ッチ。やはり貴様まらは強い、俺の糧になってもらう。』
するとゴブリンキングからドス黒いオーラがすごい速度で蠢きガルムを襲う。ガルムは避けれたがノアは突然の事に反応しきれずオーラに捕まってしまう。
「なによこれ!」
「ノア!」
ニヤリとゴブリンキングは笑いガルムが目を離している時に一気に詰め寄り大きな大剣を振り抜きにふたりごと吹き飛ばした。
"ドッカーン”
後ろにあった木々がなぎ倒され何十メートル先にまで2人は吹き飛ばされてしまう。
「おい、ノアしっかりしろ。」
「うぅ…」
モロに攻撃を食らったためノアは気絶してしまった。
まだ俺達には早かったかもしれないがダンジョンに行く前に倒されるわけには行かないので気合いを振り絞り立ち上がる。
『まだ、経つのか?貴様。そこの女を置いていけば逃がしてるって言うのに』
「逃げるわけないだろ。俺は強くならなくちゃいけないからな!」
そう言うとガルムは力を振り絞り自分の中にある魔力と体の外にある魔素を操り始める。
その影響で地面が揺れ大気すら揺れ始める。
「これは俺の全力だ。この辺りごとお前を吹き飛ばす!」
『な!?正気か貴様!この大地が使えなくなるぞ!?』
さすがにマズいと思ったのかゴブリンが慌てふためくが、身動きが取れなくなった。
『ッ!!なぜ動かない!』
ノアは一瞬だけ気絶はしたが体が勝手に判断してゴブリンキングを魔法で拘束していたのだ。
【求めるは 獄炎 荒れ狂う獣は その胸を掻かき抱き、 腐敗した果実は、相貌を黒く歪める。 膨れ上がる円陣は 加速する劫炎 燃え尽きた灰は 天地に消える⠀】
【魔銘解放】
【 獄炎魔法 灼熱息吹 】
詠唱が完成すると体より大きい赫い魔法陣が描かれそこからまさに獄炎を表せるような炎がゴブリンキングを襲う。
『クソォ!!こんな所で━━━』
獄炎がゴブリンを襲い終わるとガルムの目の前は何も残らなかった。木々は薙倒され、大地は焼き焦げていた。
ゴブリンを倒し終えたガルムは地面に大の字で倒れ星空の下で魔力を使い果たしたからか倒れた。
「はぁー疲れたー」
そのままガルムは魔力の使いすぎで、意識を失った。
少しすると結界の外からルック達が出てきた。
「っておい!どうした…って魔力切れか」
「その様ですね。これだけの魔法をいきなり使ったら魔力は切れるでしょう」
(はぁーいつかこれよりも強くなったガルム達を相手にしなきゃならないとなると気が遠くなるな。いっそ仲間にするか?いや、ないな)
あとのことを考え強くなっていく仮の仲間達を思い頭が重くなる感じがした。頭の回転が早いルックは即座にプランを
組み立てそれを実行するべく行動することを決めたのであった




