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〜転生者達の傭兵国家〜  作者: あぱ
ダンジョンマスター
34/146

2の15


(またここか。なんなんだこの場所は)


暗く淀んだ世界に楓はただ沈んでいた。

奥には光がありそこに映し出されたのは1人の魔族と1人の

吸血鬼の女だった。


(懐かしい…って俺は今なんていった?)


最近この場所に来ることがある夢なのは分かるが身動きは取れるが喋ってるのか喋ってないのか分からない感覚に陥る。淡々と流れる男と女の楽しげな会話を見るが俺にはなんにも出来なかった。


「はっ!?なんだったんだあれは」

「やっと起きたのかおはよう。ん?なんで泣いてるんだ?」

「え?」


隣の部屋で寝ていたガルムが俺を起こしに来ようとしてたらしい。格好は、動きやすそうな和服っぽい格好に打刀と脇差し刀を装備していた。拵は白に紫の横ラインが入っており鍔は金色に輝いており鞘も拵えと同じような色合いをしていた。

数時間前で飲んでいたため頭が痛いが起き上がり鏡を見ると涙が流れていた。自分でも分からなかった、懐かしいような懐かしくないような感覚に陥る。

この世界に来てから何度目か正直いって分からない。

過去なのかそれとも未来にああなるのか、2人はお互いに愛し合っているように思えたが外から見ていた俺には分からない。


「あ、うんなんでだろう分からない!」

「そっかよく分からないけどなんかあったら言ってよ?」

「あぁありがとう」

「ご飯いこうか」

「おぅ」


着替えながらダンジョンの方に意識を移すが今の所全然来ない。ちょくちょく欲に目が眩んだ冒険者が殺しているがそのため見つけたものが報告しないため繁盛しない。

悪神には期限を言われてないから良いがもし付けられたらやばいのでもうちょいしたら広めようかと思っている。


「おはよぅー」

「おはようございます」


同じ宿に泊まったためちょうど部屋から出てきたノアとセレナと合流してご飯を食べに行くことにする。


「おはようございます。こちらがメニュー表です。今日はどうなさいますか?」

「うーん、じゃあコーヒーとパンケーキを頼むよ」

「じゃあ私はパンとミルクとスクランブルエッグで」

「僕は紅茶とパンケーキで」

「私はーこのコンポタージュとー黒糖パン〜で〜」

「はぁーノアまだ酔っ払ってない?口調へんよ?」

「そんなことないよー」


「畏まりました!すぐにお持ちします」


腰を折挨拶してキッチンの中に消えていく。数分するとまたさっきのウエイトレスがきた。

いくらなんでも早すぎるもしかしてあれか?手が10本くらいシェフはあるのだろうか?


「ここの料理本当に美味しいよねー」

「そうだね!」


セレナとノアはこの前の試験で相当仲良くなったらしい。どの世界でも女子はすぐに仲良い人を見つけるのだろう。雑談をしながらご飯を食べ休憩をして1時間ぐらい経ってから宿の前で集合した。


「じゃあ行こっか」

「そうだね!」

「おぅ!」


今から行くのは少し遠いのだが、隣の国エステラという国で有名なダンジョンがあるらしいので俺たちはそこを攻略するために行くことにした。

東西南北に設置された合計4つの門。その一つ、西側の門を抜けるとそこには冒険者の恰好をした大勢の人々が列に並んでいた。冒険者ギルドが近くに置かれているため、西側の門前は何時も冒険者が並ぶ列で賑わっており、列の傍には商人達が露店を広げ食べ物等を売り、所には地面に座って酒を飲んでいるパーティーも見受けられた。そして、気短い冒険者だけあって数か所にわたって喧嘩も起きている。


俺達が乗った馬車はそのまま西の方角へ向かって進み続ける。


(龍とかが強い奴がいてくれればこのピュイさんに死体を食べさせて擬態をさせてもらうんだけどなーダンジョンで人間の死体を漁ってたら面白い物も手に入ったし試してみたいからな。)


目的地である村までは馬車で約3日、それまでの退屈しのぎに行く前に買ったマジックバッグからトランプ等取り出した。

「お、気が利くねールック」

「ほんとだー」


俺は馬車の中にある机に広げ4人とやることにした。


・・・

・・


馬車に乗り込み王都を出ると、運悪く移動してから二時間後に大粒の雨がばたばたと落ちてきた。みるみるうちに地面が黒く染まっていった。土砂降りだった。それでも馬車は止まることなく、そのまま整地された道の上を進んでゆく。

そう言えばこの世界の文明は勇者のおかげで文明が進んでいるためよくある馬車の揺れはそれほど感じることが無く進んでいる。タイヤはちゃんとゴムだしサスペンションなども雑だか着いているためどこの勇者かわかないが感謝している。


夕日が大陸の果てに揺れながら落ちていき、周りが暗くなる頃には見通しが良い草原に馬車を止めると班に分かれ野宿の準備を始めた。


俺ら以外にもAランク、Bランクと言う高ランク冒険者達だけあって見た目以上物が入るマジックバッグを所持している者も多く、食材等困らなく済んだ。結界魔道具も用意していたらしく魔物には襲撃を受けないで済んだが、念の為に深夜の見張りもやる羽目になった。


張れれた結界の外から俺達を眺めてゆく魔物を夜目で見る。パチパチと薪が爆ぜる音を聞きながら焚き火の炎に薪を投げ入れる。一緒に見張りを組むことになったノアの二人で

雑談をしながら次の順番まで楽しく話した。


「見えて来たぞ、ベルロ村だ」


馬車の中で暇つぶしのトランプで遊んでいると突然他の冒険者が言葉を発し、ある方角を指さした。


なんやかんやでそんな事もあった俺達だが、何も問題なく三日後に村へとたどり着く。

高ランク冒険者だけあって馬車が数回魔物に襲われたが、瞬きをする間に全て討伐されていった。


一緒の馬車に乗っていたセレナに村が見えてきたと伝えられると、御者席の方へ顔を向け目線の先に見える村を確認する。昨晩草原で野宿を準備している時にベルロ村に行ったことがあるノアから村の事に関して色々教えられた。ベルロ村は人口1000人程の小さな村、周辺にダンジョンは無く出現する魔物もスライムやゴブリン等の危険度が低い魔物が多く、のんびりとした生活を送っている。石製の壁に囲まれた危険も少ない村だけあってそこに住まう村人も愛想が良く、偶に依頼でやって来た冒険者がその温かさに心を打たれ村に移住することもあるとか。


この村では香りが心地よいウィスキーと重厚な甘みを持つレモンを絞ったレモネードの生産地と有名らしく、ノアの話を聞いていた他の冒険者達がその言葉に興味を持つほどだった。この世界に来てからはたまに酒を飲むがまだ本格的に飲んだ事がないのでウィスキーを楽しむのもいいかもしれない。


「ようこそいらっしゃいました冒険者様方、私はベルロ村の村長をやっております。この度こちらまでお越しいただき心からの感謝を」


何事も無く村に到着した俺達は早速、ギルドに発見したダンジョンの情報、依頼を出した村の村長の建物までやって来た。俺たちのリーダーはガルムのためガルムが1歩前に出る。


「こちらこそ冒険者ギルドへ依頼を出していただき感謝申し上げます、稀に運よく生まれたばかりのダンジョンを自らの利益の為、報告をせずに結果スタンピードが発生したっとこともありますからね。」


ガルムと村長が話している間、俺も含めた他の冒険者は村長家で静かに待つのみ。

そうして村の宿まで案内され幾らか安くなった部屋を借りるとガルムから一階の酒場に集まるよう言われた。


一旦借りた部屋に荷物などを置き俺は、階段を降り集合場所である一階の酒場へ足を進める。酒場には10人座って飲み食いしても平気なデカい丸テーブルの席に座り大量にテーブルに上に置かれた上手そうな料理を食べていた。どうやら俺が最後らしい。


「おーいルックこっちだよー!」


階段を降りてきた俺を発見したノアが手に持ったグラスを持ち上げながら俺を呼ぶ。

他の皆も彼と同じく木樽ジョッキやグラスを手になみなみと注がれたウィスキーや果実酒をすする。

空いている席に座ると給仕係が近くにやって来たので俺は

ポテトサラダっぽいのとウィスキーを頼む。


「うん、美味しな」

「なんか大人に見えるよねー私たちと同じ歳なのに」

「確かにねなんかルックって本当に平民かと疑いますわ」

「そうか?」

「うんうん。それよりもお尻が痛いです」

「長旅だったからねー。しょうがないきがするけど」

「ん?なんか聞こえないか?」

「おい、ルック セレナ ノアこっちに来い!!」


ガルムはトイレをしに外いったためいなかったが酒場のドアを血相を変え俺たちを呼ぶ。



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