表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〜転生者達の傭兵国家〜  作者: あぱ
ダンジョンマスター
30/146

2の12

昨日得た3500ポインのうち1000ポイントを使って二階層目を作り、一階層目の迷宮のゴールに階段を設置して、地形の改造を開始した。

 二階層目の地形は教室4個分くらいの空間を作って、暗闇を作るために自然に薄光りしているダンジョンの壁をタイルで覆った。

 そして、天井と地面には、例の如く落とし穴とギロチンを採用した他、地面から飛び出す槍や上から振り子の如く薙ぎ払われる鎌などを多めに採用した。


 中々のトラップハウスぶりである。

 壁にトラップを設置できないのは残念だが仕方ないだろう。

 その代わりと言っては難だが切り札のトラップもあるので問題はない。地形とトラップのお値段は1040ポイント。


 最後の仕上げに、暗闇にぴったりな魔物を召喚する。シャドーという一体600ポイントと少々お高めの魔物だが、暗闇に溶け込めるらしい。その能力に期待したいと思う。

出てきた魔物はパッと見ただの人型の影であった。


 その影は自身の手にあたる影を地面から離した。

 紙と同じくらいぺらっぺらの黒い手の影が空中をひらひらしている。そしてその手を影の胴体も地面から離しながらこちらに向かって伸ばしてきたので、僕も手を差し出し握手をした。ぺらっぺらではあるが力は確かにあった。

ぺらっぺらだが、うん。魔物の生態は本当に面白い、何階層か作ったら漫画などでよくある魔物のダンジョンを作るのも面白いかもしれない。


 先ほど作った二階層目に案内して、やってきた侵入者の妨害をしてほしい旨を伝えると、地面をすべるように移動して暗闇の中へ消えていった。

 一応階層の入り口の階段から光が若干入っているため、目を身体強化すれば広間を若干は見通せるのだが、シャドウ君は見つけられなかった。

 中々しっかり溶け込んでいらっしゃる。

 実戦でも期待したいところだ。


 こうして、残りのソウルポイントは860ポイントになった。あっという間に溶かしてしまった。

 だがこうして中々いい階層が出来たのではないだろうか。


 明かりを持っていないとそもそも進めないだろうし、明かりを持ってきていても、せいぜいこの文化レベルでは松明程度だろう。

 それではあの広間全体を完全に照らす事は出来ない。

 ちょっとした暗がりからシャドーに足を引っ張ってもらったりして、転んだところにトラップを発動させればお陀仏である。

 それに街で買ってきた外套は黒色なので、あれを纏えば俺も多少は擬態できるだろう。


さぁちょうどいい駆け出し冒険者と仲良くして信頼してもらってからダンジョンの話を持ちかけよう。

ふふ、楽しくなってきそうだよ。

最初の人達は殺してしまったがどうしようか迷うがとりあえず信頼をしてもらうことが第1優先で動くことにした。


それから2週間が経過し少し冒険者と話すようになったがまだ全員と仲良くなったとはいえないが。今のところは俺が変人と思われているぐらいでダンジョンのマスターだとは気づかれていない。


今日はCランクに上がるための試験らしくてちょっと朝が早いので準備をすることにした。

ベットから起き上がり服を着替えて、剣帯を腰に巻き付け。


『今日もよろしくね』

『…うん』


服の中にスライムのピュイさんを入れた。スライムだからか

ぷにぷにした感覚とひんやりとした体が凄く気持ちぃ。

最近わかった事だが思念を送ることで話すことができることがわかった。ちなみに擬態を覚えているため難しくない構造なら大体の物に擬態ができるため俺はそのスライムが期待したお金を各地で消費して国を潰すことになったらこのスライムを変身させたら国が1つぐらい潰すことも可能かも知らない。強い魔物を吸収出来ればの話だが。準備がおわったので、このまえ屋台で購入した肉串をスキルの怠惰の罪から取り出し、食べながら南側に設置された城門へ向かった。


 前回の場所からそれ程遠くない距離に、冒険者の恰好をした人達が待ち構えていた。人数は俺を含めて10人。結構な人数だと彼は呑気に考えていた。


「よし全員揃ったな!では、これより冒険者Cランク昇格試験を開始する!」


 楓が彼等のところまで向かうと、赤髪の刈り上げた40代くらいのイケおじ風の人が声を上げ試験の開始の声をあげる。


「俺は今回試験官となった元冒険者Sランクのディルックだ!横に居るのがAランクのランクのギャバンだ」


「ギャバンだ。宜しくな」


 試験官ディルックが横に居たもう一人の試験官のギャバンを紹介した。歴戦の猛者なのか傷だらけの体にがっちりとした褐色肌の大男だった。


「目的地に行く前に自己紹介をしてもらおうか。Cランクからはチームワークも一応必要だからな」


 そう言って一人の男性を指さし指定した。指定され男はすぐに答える。


「僕ですか?僕はDランク冒険者のガルムと言います。皆さん宜しく。職業は魔剣士です。武器は刀を使ってます」


「おっけぇ!宜しく!それじゃ二番目に来た奴」


「はい、私はDランクのファナです!皆さんよろしくお願いします!職業は弓使いです!」


 それから最後に着いた俺の番になるまで自己紹介が続いた。


背中に大きな体験を背負った戦士の青年ガロン。

片手剣を2個装備した戦士、少年くると。

黒い刃の双剣を両腰に付けた少女のロザリネ。

青と黒いローブにとんがりボウシを付け、綺麗な魔石が付いた杖を持っている女魔術士のノア。

白いローブに白い木で出来た杖を装備した回復魔法に特化した白魔術師のセレナ

 背中に魔術回路みたいなのが組まれているロングソードを担ぎ、尚且つ魔法が得意な魔法戦士の青年クロード。

 黒色に汚れたボロボロに汚れたローブを被り、大きな黒い杖を持った魔術士。


「っよし!それじゃお前が最後だな!」


「Dランクのルックだ。職業は魔法戦士だ。よろしく頼む」


「「よろしく!」」


早速、魔術師のノアが俺の方に向かってきて大きな胸を押し当ててくる。うん、この柔らかさは胡桃を思い出すなー。

勇者として元気にしてるか?そんな呑気なことを考えていると更に胸をおしつけてくる。


「ねぇー終わったら一緒にパーティ組みませんか?」

「あーまだ一人でやるかパーティを組むか考え中なんだこの試験が終わったら考えるよ」

「わ、わかった!」


試験官の2人が見ていることに気づいたノアがとぼとぼと離れていった。その2人は俺をみてニヤニヤしていたら。

その顔を一瞬で終わり真面目な顔に切り替わる。


「終わったな?それでは俺達が向かう森にアジトを築いた盗賊団の名は確か…「おい、忘れたのか?黒鴉だ」あーそれだ。人数は50人以上いる大規模な盗賊団だ。ここ最近、村や護送中の商人への襲撃が増加している。この事態を重く受け止めた貴族様は、今回ギルドマスターに依頼を出した」


 50という大人数に集まった試験者の何人かが唾を呑んだ。


「いいかよく聞け!盗賊団を一人残らず壊滅は決定事項だ!だが!!どれだけお前たちが才能を持っていようとも賊を殺す事が出来ないなら一生Dランクでとどまっておけ。奴らに弱みを見せた瞬間、お前か、大事な人を死なす羽目になる。分かったか!?」


「「「はい!」」」


「っよし!いい掛け声だ!…こちらで馬車を用意している。さっさと向かうぞ!」

「今回のCランク試験は楽しみだな」


 後ろに用意した馬車を親指で差し、そちらへ歩き始めたディルックの後を追うように他の試験者も歩き始め馬車に乗った。流石に10人は乗れないので、二つの馬車に分けて。


 最後となったショウが乗り込むと、既に乗り込んでいた試験官であるAランク冒険者の二人が俺の事を見る。俺はその視線を無視してい空いている責任座る


「「…」」


 二人の男は一言も言わずルックと目を合わせた。この異常な雰囲気に一緒の馬車に乗った試験者達も喋らなかった。彼等の後ろを走っている馬車から笑い声が聞こえる程静かだった。


(この青年は不気味だ…)


 俺達がCランク試験官と決まった時、仲間や顔見知りの冒険者から噂を聞いていたが、それ以上だった 。

 曰く初めでギルドに来た時Bランクのチンピラ3人が手も足も出ずに吹き飛ばされた。

曰くソロでゴブリンの集落を壊滅させた。

そして今日初めてあってわかった

 俺より強い、と。


 青年の目を見ていると吸い込まれるような感じになる。そこに感情が感じられない。何とも思ってないような目。

人を平気で殺したり1つの生命体として見ている目だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ