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俺達はドラゴンを倒し流石に疲れたためホテルの一室に戻った。
「はぁ〜疲れたなー」
「ほんとだよねー」
「お前らは何だか図太いよな」
女の雫と静香はホテルの部屋で寝転がってるのに対して俺らは少しピリピリしていた。100層と言われている深淵宮のたった30層で少し苦戦したのだ。あのドラゴンが異常だったとはいえ悔しいはずがない。
「まぁまぁ。私たちはまだ半年しか経ってないのに魔王と同等と言われているドラゴンを倒したんだし、気が緩まないわけないじゃん」
「そうだよねー他のクラスメイトも皆んな一人一人頑張ってたし魔王討伐に向けてさらに大きな1歩を踏めたんじゃないかな?私達も昨日と今日では強さが違うし」
「確かに一理あるな」
「でしょでしょ。最近ずっと魔物狩り続けてきたし明日は皆んなお休みにしない?」
「いいね!そうしよう」
よく考えたら俺達はこの世界に召喚されてから1度もしっかりとした休日をしてないため皆んなストレスが溜まっているだろうから休みにした。
翌朝休日という事で帝都の範囲ならどこでも行っていいという事でクラスメイトの皆は買い物に行ったり食事をしに行ったりとしているなかホテルの中庭で1人女の子が剣を振っていた。
(あれは…柊さん?)
あまり関わりはないがクラスメイトのため名前と顔は覚えているためすぐにわかった。休みにしたのに鍛錬していることに驚いた。
(たしか、未来視だったけ?凄いスキルだけど元々運動できないのか活かせてないみたいだね。こればかりはしょうがないかな?感覚を掴むのは相当難しそうだしね。あと最近は虐められてないようで良かった)
日本にいた頃何が悪いのか分からないが彼女はクラスメイト他クラスの人にも虐められていた。だが、ある日を境にイジメが無くなった。
そしてその日によく虐めていた男たちは退学させられ捕まったらしい。
(そっとしておこう)
―ここで、しっかり彼女の話を聞き対応すればまだ間に合ったかもしれないがそのことに気づかず破滅への道に進んでいた ―
・・・
・・
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柊 胡桃side
昨日は深淵宮で魔物と戦ったが未来視を使いこなせなく
怪我を仕掛けたが友達に助けてもらい何とか魔物を倒せた。
私は悔しく1人で剣を振っていた。
視線を感じるが悪意のある感じではないため無視した。
未来視を使いなが練習をする。意味があるか分からないが少しでも未来視の時間を伸ばすためにやっていた。
「ふぅー…帰りたいなぁ」
いつの間にか日は暮れていたため部屋に戻り私は感情を殺した。どうせ今日も男共が襲いに来るだろう、地球に帰るために私は我慢しなくてはならない…
(私はどうしたらいいの…楓くん)
どうして楓が好きになったかは胡桃は分からなかった。
だが、それでもいいと思った。依存しているのだ。
楓は面白い存在の胡桃を自分の物にするためいじめから助け
自分を好きになるように誘導した。楓の本能は面白ければ人を殺すし自分の物にしようとする。もしこの場にいたら
楓は男共を殺して助けなかった周りの人を殺し尽くすだろう。
・・・
・・
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更に3年以上が経過した。3年も経過すると皆の顔は逞しくなり人によっては筋肉が何も無かった状態からボディービルダーかと思うくらい筋肉が着いた人もいる。魔王が復活したのを感じた俺達はその場所に急行した。離島に魔王が封印されていらしくそこまで行くことにした。
勇者だからなのか魔王が復活したのは肌で感じた。
今の俺たちなら余裕で勝てる気がする。
大穴の奥底から、漆黒の魔力が漂ってくる
いよいよ魔王の登場らしい。
「皆んな、魔王が出て来るぞ!」
「いよいよだね!この3年間の鍛錬の成果をこの魔王にぶつけよう!」
《ゴゴゴゴゴ》
島全体が揺れる。日本でも感じたことがないような揺れだった。
「え!なによこれ!」
「雫、落ち着いて。どうやら魔王が出て来るようね」
「凄い魔力ですね。でも----そんなに強くない?」
「確かに」
【ギャオオ!!!!】
《バアアアァァーーーーーン》
《ゴオオオォォォーーーーーーー》
封印が破られた。
大穴の地の底から、お腹に響く程の底重音と共に、低く憎しみの篭った声が聞こえて来た。そして-----何かが地上に登ってくるような気配を感じる。
「隼人 行くぞ!!」
「ああ、おっけ!!」
『神剣よ我の前に顕現せよ!敵をうち滅ぼせ!』
俺は聖剣から進化した神剣を出現させ魔王に1発ぶち込んだ。」
「やっぱりその剣カッケーな。-------え、-----おい、冗談だろ!魔王、次のは俺が勝負してやるよ!だから回復して、俺と戦え!」
シーーーーーーーーン
「「ええーー!!!?」」
なんと魔王が俺の神剣での一撃で倒されてしまったのだ!!魔王とは世界最強の魔物それが一撃で沈んでしまった。
「まぁーどんまい隼人」
「嘘だろ!?ラスボスがこれでいいのか!?裏ボスとか居ないのか!?」
「あまり不謹慎な事いうなよ。」
「まぁーいいじゃーん汚れなかったし!」
「はぁーそこを気にするかよ。静香」
「私たちはレディからしたら大事なのことなのです!」
「ほんとですよ。じゃあ帰りますか」
今いるクラスメイトを集め雫か転移魔法で私達を召喚した国イングンランシア王国に転移をした。
前まで短距離でしか転移が出来なかったが今は完璧に使いこなせるようになっていた。
・・・
・・
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魔王を倒して転移した後(柊 胡桃)
胡桃はまさかあんなに魔王が簡単に倒されるとは思わなく
ガッカリしていた。これまでの3年間の努力が無駄になったからだ。
奏斗達が王に報告している間 胡桃は王宮の近くの広場の端で立っていた。
「はぁーまさか魔王があんなに簡単にやられちゃうなんてーなー。もう少し面白ければ良かったのに」
この時に周りをしっかり見ていれば後の事件にならなかったかもしれないが胡桃は活躍できなかった事に悩んでいて
気が付かなかった。
「おいおいさっきの聞いたか?」
「流石に不味いだろあの発言」
「本当だよな。誰かが死んでくれれば面白かったみたいな感じだったぞ?」
「くく、これは面白いことを聞いた王に話をしに行こうぜ」
クラスメイトのスキルで透明貸していた男達は胡桃の発言を聞き王に話に行くことにした。
謁見の間
「勇者の秋元と神崎と江崎だな?どうした儂に何か話があると聞いたのだが」
3人はさっき広場で胡桃が呟いた事を誇張し王に伝えた。周りには大臣もおり真剣に話を聞いていた。
「なに!?勇者である柊という娘が魔王よりも強いとされている伝説の悪魔と契約をしていた!?」
「なっ!?」
これは真実ではないが証明する事も出来ないため王は頭を悩ませた。悪魔とは神話の時代に存在していた魔王を生み出した者たちのことで世界の善悪の悪を掌握しているという種族だ。まさか勇者が悪魔に魅入られていることになれば
話は変わってくる。
「至急その、娘を捕まえろ!」
「しかし、王よ魔王と戦った1人の勇者ですよ」
「悪魔と契約をしているとなっては別だ!」
「はっすぐに手配をします。」
王が何故信じたかと言うと王の持つスキル心眼 相手の嘘などを見破るスキルがあるからだ。
3人は別に逸れた事を言っていないため嘘だと思われなかった。そして江崎のスキル魅了というスキルで相手に使うと
相手は魔法抵抗が少ないとすぐに信じてしまう力を持っている、そのため王は信じた。




