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俺は侵入者が来る前にスライムとオークのステータスを確認することにした。
た。
名前:
L v :1
種族:スライム
称号
スキル:『吸収』『擬態』
名前:
L v :1
種族:オーガ
称号:
スキル:『硬化』『狂化』
ふむ、まだ弱いが奇襲もすればなんとかなるだろう。
他に強化方法がないかを考えているとできるとわかった。
名前をさずけることで進化またはレベルが上がるらしい。
それかダンジョンポイントを消費するかである。
名前はあげる際には膨大な魔力が必要なので慎重にやろう。
とりあえずスライム君だけにつけよう。
「スライム君君の名前は〜ピュイサンだ」
「コクコク!」
名前が気に入ってくれたのかゼリー状の体を揺らしながら頷いてくれる。体が光った。進化をしたのだろう。
大きさは変わってないが触ってみると弾力か変わった。
色は透明に近い色から赤色に近づいた。
色の違いはコアの情報は詳しくは乗っていなかった。
「オーガくんはまた今度でいいかな?」
「グルッ!」
心配ないとばかりに後ろを向いて俺が指示をだした所まで歩いた。
かっこいい!
それはそうと、一応進化したらしいのでピュイサンのステータスを確認しよう。
名前:ピュイサン
L v :30/50
種族:マザースライム
称号:
スキル:『吸収』『擬態』『分裂』『肥大化』
進化形態→スライム/ポイズン ホリー ファイア ウォーター
キング
特異進化→精霊種
何故か知らないがレベルが上がっており、しかも進化形態までもが表示されていた。そして何より特異進化というのもありこれはコアの知識にもなくなんなのか分からないが面白そうなのでいいとしよう。
む? これは侵入者が来たらしい。
・・・
・・
・
ダンジョンに入った俺たちは、一攫千金のチャンスに心を躍らせていた。
「未確認のダンジョンが見つかるだなんて、運がいいっすね!」
「ああ、そうだな。何せ探索に入るのは俺たちが最初だ。情報だけでも相当な金になる」
「でも、このダンジョンの壁だ水晶で出来ていて道が分からなくなりますね。あと、これ削って売れば高く売れるんじゃないでしょうか」
「この水晶掘るにしてもダンジョンのものは大体固くて俺らの武器じゃ刃こぼれしちまう」
「そうだね」
俺たちは最近冒険者ギルドに登録した駆け出しの冒険者だ。
薬草の納品クエストを受けた俺たちは、インディカの街を出発して、近くの草原の探索を始めた。
途中ゴブリンなどの襲撃などもあったが倒し、順調に薬草を集めていると、丘の斜面に穴が空いているのを見つけたのである。
覗いてみると、薄く光る水晶で覆われた空間が現れたのを見つけて、俺たちは歓喜した。
ギルドに情報のないダンジョンを見つけたのだ。
位置情報を持ち帰るだけでも報酬はあるだろうが、攻略して内部情報を持ち帰れば、大金とまではいかないがかなりの金になる。
危険だが、失敗を知らない俺たちに恐れは無かった。
「しっかしガイン。ダンジョンってこんなに感じだっけ?」
「そうだな、アルト。だがその分お宝も期待できるぞ?」
「おい、俺は大変なのになんでそんなに呑気に話してるんだよ」
グラッカスが俺らを呆れた目をむける。グラッカスは空間魔法に長けておりダンジョンの構造 周囲の魔物などを察知などできるのでダンジョン探索においては必要なの魔法だ。その魔法のおかげで俺たちは迷わずに済んでいる。
「う~ん‥‥‥このダンジョン、何か妙じゃないか?」
「何がっすか?」
「そこそこ広いダンジョンなのに魔物が一匹たりとも現れねえ。トラップもねぇーし」
「気にすることないっすよ、奇妙なダンジョンなんていくらでもありますし。このダンジョンはこういうものなんじゃないっすか?」
「‥‥‥そうだな」
口ではそう言いつつも俺は言いようのない違和感を感じていた。
普通のダンジョンと何かが決定的に違うような‥‥‥
考えても仕方が無いので俺らは先に進んでいく。
水晶の道を通りながら進んでいくと分かれ道があった。
「分かれ道か。グラッカスどっちに行けばいいと思う?」
「さっきから奥に進んでいくにつれて俺の空間魔法じゃ道が複雑すぎてわからなくなってきたから俺を宛にするな。あと、魔力がそろそろ無くなりそだ」
「じゃあ左に行くか。流石に入って半日くらい経過したしもうちょい先に行ったら引き返そう」
「了解」
俺たちは更に進んでいく上り坂や下り坂の道があるが俺達は慣れているためそこまで苦にならなかった。だか、
油断していたためトラップに気づかなかった。
「おいなんか上からおしとしねーか?」
「確かにするっすね」
「おい!あれ見ろ!」
「岩!?」
上り坂を登っていると上の方から丸い岩が転がってきていた。どこかに仕掛けがあったのだろう。疲れてきたところでこのトラップは正直いって辛い。
「走れ!さっきの落とし穴にこの岩を落とすぞ!」
「おう!」
「はいっす」
来た道を戻り途中にあった落とし穴を飛んで回避し岩を落とした。
「右の道がこれってことは左側が正解ってことか?」
「正直いって分からないがそちらに行くしかないだろう」
左側の道を歩き探索を進める。やはり何種類かの水晶が複雑に絡み合っていて迷いやすくなっている。少し歩くと部屋がありそこには沢山のこのダンジョンの壁に使われている水晶が砕かれた物をが置いてあり大きな宝箱が置いてあった。
「おい!宝箱だぞ!」
「ほんとっすね!開けよましょッス」
「おぅ!」
「まっまて!」
だが、俺はここで止めようと思ったがもう遅かった。ガインが開けてしまい毒霧が噴出された。
「なっ!?後ろに何かいるっすよ!」
「え? がはっ‥‥‥」
「グラッカス!!」
毒霧から逃れようとして後ろを向くと、最後尾のグラッカスが後ろから何かに忍び寄られているのが見えた。
俺は気付いて危機の接近を知らせたが間に合わなかったようだ。
グラッカスの目からみるみる生気が失われていく。
胸の後ろのあたりに手刀を突き刺され、血だまりを作り続けるグラッカスの体の背後にはやや小柄な人影が見えた。
「くそッ! この野郎!」
「馬鹿っ、慌てるんじゃねえ!」
「あれ? 地面がっ!」
人影に剣で襲いかかろうと飛び出したガインは、冷静さを欠いていた。
そのせいか、剣山におちかけたが危機一髪でアルクが手を掴む。
「ありがとアルク」
「安心してる場合じゃねえ」
だが、後ろの人影がアルクごと蹴り押した。
「ギャァァァァァァ」
剣山に突き刺さったあっけなく‥‥‥痛みに雄叫びを上げながら。
とうとう、最後の一人となった俺も剣を構えた。
退路は毒霧に塞がれているため、あの人影を倒す以外に道はない。
その人影はグラッカスの体から手刀を抜くとその姿を完全に表した。俺は奴の目を見て身震いした。おおよそ人に向ける目じゃなかった。
一切の感情がこもっていない、ただの物を観察しているような目だ。
俺は一瞬怯んだものの、すぐに持ち直す。
確かに奴の力は未知数だが、俺は戦闘には自信があるのだ。
駆け出しとはいえ、伊達にチームリーダーをしているわけではない。
奴に向かって走り出すと、真上からギロチンの刃が降ってきた。
それと同時に、奴も俺の胸めがけて手刀を突き出してくる。
「はぁああ!」
俺が剣を振り下ろしながらそう言うと、強化された斬撃がギロチンと奴の手を一振りで弾き飛ばした。普通は腕ごと切り下げるのだがこいつの腕が予想以上に硬かった。
奴は少し驚いたような表情を見せた後、トラップを失ったからか通路の奥へと逃げて行こうとする。
少し走ると振り向き止まり俺をみる。
『黄昏よりも昏きもの血の流れよりも紅きもの
我等が前に立ち塞がりし 全ての愚かなるものよ
刮目せよ 我の前では無力なり
罪源の一 怠惰の罪』
『我は全てを拒絶する』
男が聞いたことないような詠唱を口ずさむと黒い結界が展開し俺は閉じ込められた。そして何が何だか分からず俺は意識が消えていく。
俺が欲を出してダンジョンに入った事を後悔した。
薄れゆく意識の中見た奴の顔には、薄く笑みが浮かんでいた。




