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1人の少女が寝息を立てながらすやすや寝ている時。
「ゆき〜起きなさーい!」
「ん〜まだー」
「起きなさいって!」
「うわぁ〜ってそんなに大声で起こさなくても〜」
「あなたは起きないでしょ!」
「起きるし」
「どの口がいってるよ・・・はぁー学校でしょ?」
「って忘れてた!ごはんごはん」
「はぁーいつも流れね。」
この少女は日本に住んでいる木下ユキという女子高校生だ。髪はボサボサで瞼は上がってない。
いつも通りの朝のお母さんの大声で起きる。
朝ごはんはザ・朝のご飯だ。ソーセージに卵焼きと昨日の残りの味噌汁とご飯だ。学校に遅刻しそうなため急いで胃にかき込んでいる。
「眠い〜っていた!」
寝ぼけているためか柱に小指をぶつけうづくまる。
そんなこんなで30分以上かけ家を出た。
「遅刻するー!行ってきマース!」
「スピード出しすぎて事故らないでよねー!」
「大丈夫っ大丈夫!」
フラグですこれ。もう一度フラグです。
「やばいやばい!」
学校は比較的近いため自転車で通っている。
全速力でチャリを漕ぎ歩行者の間を縫うように走っていく。
そして青信号が点滅している所をとまらず行こうとした。
「やばい赤になっちゃう!」
赤になったがブレーキが効かなかった。
「えッ効かない!」
""ガッシャン!”
・・・
・・
・
「って私ブレーキ効かなくて自動車に吹き飛ばされて、もしかして生きてるの?てか、ここどこ?」
ユキはそのまま帰らぬ人となった。こんなに早く現実でフラグ回収をする人間がいるのだろうか。
『小さき人間よ汝は転生を願うか?』
「どこから声が?って転生?」
『上だ』
ユキが上を見上げると地球の様な惑星があった。
「ち、地球?あなたの事を聞いてるのですが」
『その球状の者が私"世界”だ』
「世界ですか。わかりました。で転生とはなんですか?」
『そのままの意味だ。汝は地球で死んだ、そしてそのまま輪廻に戻るのもいいだろう、だが私の提案を受け入れれば貴様の好きな観察や堕落した生活を送れるぞ』
「転生がなんだか、分かりませんがそれができるなら私転生します!」
『くくくっ分かった。ではもう話すことはないだろう。
悪神王ルーナ世界の意志からの願いだこの世界を楽しんでくれ』
「あ、はい。わかりました。ってあれ━━━━━━━━」
そのままユキは昏睡した。いや悪神王ルーナとしてこの世界に君臨した。
それから数百億年が経過した。
次第に人間がふえ更に地球からの転生者が来訪したことがきっかけで魔法と科学が合わさり魔導技術というものが生まれた。
発展に発展をし地球の文明よりさらに進んでいただろう。
だが、ルーナがすやすや寝ている間に神々と人間の混合の戦争は始まっていた。ちなみにルーナの1回に寝る時間は何年とかだ。体は寝なくていいはずなのにこんなに寝てるのだ。ある意味凄い。
最初っから見れなかった事を悔しがっていたがそんなことを気にしたらしょうがないので静かに傍観していた。
神の魔法はやはり凄まじく人間は為す術なく撤退なのどしてきたが人間は知恵を振り絞り魔道戦車というものを造り神々にきく攻撃を編み出した。ここから更に戦争は激しかくなり世界中に戦火が舞った。
因みに神は全知全能では無い。死ぬ時は死ぬし神だからと言って強い訳では無い。
人間は考える力が圧倒的に強い上にこの時代は魔法と科学があったので大抵の事は出来た。だが、神は力を振るうだけだなので何とか人間は互角に渡り合った。
だが、魔王が出現したことにより人間も神も疲弊していたため蹂躙され神は全滅人間はごく数人しか生き残れなかった。
それからまた月日が流れ今では転生者が生まれないためか魔法だけの世界が広がった。
1番発展してる国でも近世が限界だろう。
「ふぁーあ〜。久しぶりに夢をみたなーあれから300億年くらい経ったんか〜」
「夢でも見たんですか?」
「うん〜。てかさ〜魔王が倒されてまだ1年くらいしか経ってないけど私思いついちゃったんだよね〜」
「何がですか?」
「神託みたいにさ世界に危機が訪れるって言ったら流石にここに来るんじゃないかな?あの子」
「確かにですが大丈夫ですか?呪いの方は」
「うーんやってみなくちゃ分からないよね〜」
「そうですね」
「では、やってみよー!」
「計画性なしですか!?」
ビザンツ帝国の王宮の一室。
ピンク色の髪をした少女は眠っていた。この少女の名前は
エリシア・フォン・ビザンツでこの代の勇者だ。
歴代でもそこまで強くはないが勇気は人一倍強く人一倍努力をする少女だ。そんな少女は寝ていると不思議な声が聞こえてくる。前にも聞いたことがある感じの声だ。
『小さき人間よ起きろ』
「え、神託?」
そうこの声は神託の時の声で世界に危機が迫ってる時に聞こえる声だ。魔王が現れた時にしか聞こえない声なのでエリシアはすぐ身構え耳を済ませた。
『1ヶ月後に世界に厄災が降る。阻止したければその前に魔王城へ出向き原因を排除しろ。出来なければ世界は混乱し破滅へと向かうだろう。』
「知らせていたたぎありがとうございます」
そうと決まればとエリシアはすぐに着替えた。
向かう場所は父が仕事をしている執務室だ。
「失礼します。お父様」
「エリシアか。入りなさい」
エリシアは礼儀正しく挨拶し部屋の中に入った。
「どうしたんだいエリシア」
「そ、それがこの世界に厄災が訪れると神託が降りました」
「そ、それは誠か!」
「はい!先程受けました。」
「そうか.......」
ほとんどの人間が魔王の発生周期を知っているためまだ1年しか経ってないのに現れたかもしれないのは緊急事態だ。
それを聞きエリシアの父 ルーカス・フォン・ビザンツは頭を抱えた。
「でさ、エリシアよ調査に向かってくれるか?」
「もちろんです。世界に危機が訪れると言うなら私が止めて見ます!」
「ありがとうエリシア。神のご加護があらんことを」
エリシアは早速準備に取り掛かった。まだ早いため王宮は静かだ。
エリシアはすぐに仲間に連絡をした。連絡方法は魔法でできる。
それから3時間後太陽は上に登りエリシアは王宮の前で立っていた。
綺麗なドレスアーマーに腰には神剣ダーインスレイブを差し
綺麗なピンク色の髪はポニーテールになっている。
少し待つと4人の男女が向かってきた。
左から赤髪の高身長の男がアレク 剣士
2番目が青髪ロングの女がマリン 賢者
3番目が金髪のショートの女ソフィア 聖女
4番目がスキンヘッドの男 レック タンク
この5人が今代の勇者パーティーだ。歴代の勇者パーティーと比べたら劣るかもしれないが仲は良く連携も取れるので魔王にも勝てた。
ス「よ!久しぶりだな!」
最初に話しかけたのはレックだ。
赤「おはよう」
金「おはようございます」
青「お〜は〜」
みんなそれぞれ挨拶をする
ピ「皆さんお久しぶりですね。学校もないのに会うことになるとは驚いきました。」
金「そうですね。本当に魔王が出現したんですか?エリシアちゃん」
赤「そうだぜ。魔王が復活するにははえーよな?」
ピン「それは今から説明します。」
青「は〜い〜」
それから今朝起きたことをみんなに話した。
金「そうですか。では今から向かいますか?」
ス「ぶっ飛ばしてやるぜ」
青「い〜こ〜」
ピ「では転移します」
4人の姿は消え何も残らなかった。
・・・
・・
・
「久しぶりの呪いは痛いねー。なんで痛覚無効を貫通して痛みが来るんだよ」
「ほんとですね」
「では、来るまで時間か掛かりそうですし。やりましょうか」
たまにルーナ直々に軍の練習会が始まる。最近はやってなかったため久しぶりに体を動かす。
「じゃあやろうか!どこがやる?」
「は!姫様私たち、第一大隊ドゥランがお相手させていただきます!」
「いやいや姫様妾にやらせて貰えないでしょうか?」
第一軍大隊長アドリが気合を入れて応えた。
それに対抗するべく第三の大隊長メッツが声を上げた。
「んー決めるのはめんどいからどっちもかかってきて良いよ。久しぶりにやるんだし負荷をかけなくちゃね」
「「はっ!」」
悪軍――第一から第五軍団まであり、一軍あたりの悪神族の数は約50体。
第一は龍やドラゴンを使役しているため更に多いいだろう。
ちなみに大隊名をつけてるのはただ単にかっこいいからだ。
私たち悪神族は単体でも国を消せるのだからほとんど必要ないのだ。
「でははじめ!」
アザゼルが開始のコングを鳴らす
「行くぞお前ら!」
「こっちも気合い入れろ!相手は姫様だ!」
第一と第二合わせて100人強がルーナに突撃をしたり魔法を放つ。ちなみに魔法は1発でも街が吹き飛ぶような威力の魔力が込められている。
「ふふっそう来なくちゃ」
ルーナは即座に太刀をだし振るうと風圧で魔法がかき消される。
「げっ!嘘だ〜」
「つべこべいうな!次!」
「あははっいいね!」
ルーナは楽しんでいた。久しぶりに戦うので気分が上がっているのだ。ルーナは戦闘狂かも知らない。
そんなこんなで10分が経過するとルーナの周りには死体のように第一と第三の団員は倒れていた。
「ううううう。強すぎこんなん無理」
「よかった……今日も死んでない。いやもしかして死だ?」
「姫様つよい。つよい」
「びええええええん」
起き上がれない者たちの泣き言が聞こえる。
「おい貴様ら!なにメソメソしている!!そんなんじゃ飯抜きにするぞ!我ら第一大隊ドゥランの恥になるつもりか!」
「飯抜きは嫌だ!」
アドリが剣を杖にし立ち上がりつつ発破をかける。
実際は神族は飯はいらないのだが、ルーナが元人間という事もあり他の連中もハマってしまったのだ。
「動けるものは俺に続け!」
アドリの足元に巨大魔法陣ができる。
「な、何それ!人間が使いそうな技だね!」
多人数が心を一つにし、一人に力を集める技法。人間が開発しそれを真似したのだろう。
まだ動けるものは皆残る力をすべてアドリに渡していく。
アドリの体が赤く光る。
「うおお!!」
アドリの体からすさまじい力の奔流が巻き起こる。
大気はゆれアドリの立っている大地はひび割れていく。
魔力が青く可視化されアドリ中心に渦巻いている。
「ラグナロク」
アドリから放たれたの黒い玉がルーナに向ってくる、そして大爆発を起こした。
だがその力はルーナまで届かない。かざした手の先には透明な壁のようなもの――結界があり、それが魔法を防いでいた。多次元結界だ。
「まだだああああああああああああ」
アドリが最後力を振り絞ると、パリンッという音ともに全ての結界が崩れ去った。
「やった!姫様の多次元結界を壊したぞ!」
アドリが両手を挙げてガッツポーズをしている。大隊が皆でたたえあった。
「今日は宴だ!」
ルーナは自分の手を見た。左手は消え去り右手は大量の血が出ていた。もっともその怪我をすぐ再生するのだが。
「まだまだですね。100人もの力を合わせても姫さんに大怪我を与えられないなんて」
唯一の観客であるアザがルーナの横まで転移して肩をすくめている。
「まあいいじゃないアザ。この子らも成長してるということだ」
「そうですぞアザゼル様。この軍団技をマスターするためどれほど特訓したことか……」
「軍団技の威力はなかなかだったよ!かっこよかったし、私も使ってみたい」
「それは無理です。あまりにも力がかけ離れている方とは同調することは出来ないそうで」
「ぶー」
アドリが恐縮しつつ説明する。
「確かに姫さんの多次元結界をやぶって手に怪我を負わせたのは良いけど、まだ甘いですよ。本来は常時発動の結界そして次元を越えての攻撃などでしか与えられません、ですが姫さんはそれだとあなた達をガッカリさせてしまうので手加減されたのです!だが、あまりつけ上がりすると人間にすら殺されるかも知れませんからね?」
アザが説明すると、アドリは驚く。
「な、なんと!そうであったか。我らはまだまだ未熟。精進します」
ルーナはアドリとアザゼルの会話を呆れながら眺めていた。
「ああぁ。アザゼル〜多少は褒めてもいいだろ」
「そうですか?。奴は褒めると付け上がるタイプですぞ。叩いて伸ばすべきです」
「まぁアザゼルがそういうなら良いんだけどさ。」
そう言いながらルーナはは自分のステータスをチェックした。
名前:ルーナ
種族:神族(悪)
称号:原初の生物
魔法:〈原初魔法〉〈眷属召喚〉
権能:『ゲーティア』
・虚無・力変換・死魔力・虚数空間・時空間支配・多次元結界・並列存在・思考加速・並列演算・不老不死・不滅
・無限再生
『カオス』
・万有具現・武器強化・分解 融合
『ウリエル』
・森羅万象・能力贈与・能力創造
常用スキル…『万能感知』『神霊覇気』『万能変形』
『神眼』
戦闘スキル…『思念支配』『未来予知』『次元移動』
『法則支配』
耐性:痛覚無効 物理攻撃無効 魔法攻撃無効 自然影響無効 状態異常無効 精神攻撃無効
久しぶりに見たがやはりえぐいステータスだ。これで負けたら恥ずかしいくらいだ。
この世界での住人のステータスはこんな感じだ。
名前:むらびとA
種族:人間
称号:
魔法:〈生活魔法〉〈火魔法〉
権能:
常用スキル...
戦闘スキル...〈身体強化〉
耐性:
よくあるゲームである数字で表すと
Lv :5
HP :300/300
MP :100/100
STR:20
VIT:10
AGI:30
DEX:30
INT:20
CHR:20
こんな感じになるのでルーナはこれをやろうとするとインフレするのでやらない。
そんな感じでルーナは勇者が来るのを待った。