クリスマス記念SS
師走。年末というリミットが足音を轟かせて迫る季節。名門、清麗院女学院でも慌ただしい日々が営まれる。
「はえー。冬季講習のレベルが高すぎる……」
暖房の効いた講堂からよろよろとした足取りで脱出した志穂は、頬を撫でる冷たい風に身震いし、ため息を白く染める。幼年から大学院まで一貫のエスカレーター式となっている清麗院女学院だが、求められる学力は非常に高い。むしろ受験など関係ないのだから、と高等部の頃から大学教授を招聘しての特別講義も様々開かれている。
「――さて、ぼんやりしてる暇はないよっ」
頭上には重くのしかかってくるような曇天。しかし志穂は胸を張り、頬をぱちんと叩く。セーターやコート、マフラー、イヤーマフと防寒具をこれでもかと身に纏い、完全防備の雪だるまのような装いを整えて、彼女はぽてぽてと歩き出した。
普段は買い食いや寄り道もしない志穂だが、今日ばかりは少し通学路を離れて街中へと進む。キラキラと輝く光に彩られ、深緑と赤と白の色彩に溢れる街並みは、今年もそんな季節がやってきたことを鈴の音と共に知らせてきた。
着込んだ男女が仲睦まじく歩くなか、志穂の歩みに迷いはない。向かう先には、赤いベルトロープで行列を折りたたむ洋菓子店があった。
「こ、今年こそ!」
清麗院女学院の令嬢たちさえも唸らせる名店。毎年この時期にのみ販売する限定ケーキは特に評価が高く、さらに予約不可かつ数量限定の抽選販売ということで、幻とまで言われている。志穂は毎年のようにこの店に挑んでは、運命の女神に屈してきた。
今年こそ、その至高の甘さを手に入れるのだと、気炎をあげて白い息をはく。そうこうしているうちにも行列は長くなり、彼女はあわてて最後尾に駆け込んだ。
「……あら、あなた清麗の生徒では?」
「はええっ!? あ、わ、わたたっ!」
列に並んだ矢先、志穂の肩に手が置かれる。清麗女学院は各界の令嬢が通うお嬢様校ではあるものの、買い食いや寄り道が禁じられているわけではない。なんら疾しいことはないはずだが、志穂は心臓が飛び出しそうなほどに驚いた。
顔面蒼白になって振り返った彼女は、そこに見覚えのある顔を見つける。さらに言えば、彼女はコートの下に志穂と同じ制服を着込んでいた。
「せ、生徒会長!?」
「そんなに慌てなくていいわよ、空宮さん」
にこやかに笑う黒髪の乙女に、志穂はさらに慌てる。名前を知られているとは思いもしなかった。彼女は清麗女学院の生徒たちを取りまとめる生徒会長であり、つまりは成績最優秀者でもある。そんな上級生に、このような場所で鉢合わせるとは。
「どうしてわたしの名前を……」
「空宮さんのことは生徒会でも話題になってるのよ。ああ、そんな悪い話じゃないわ。成績優秀で努力家で、可愛いわねって」
「はええ……」
それよりも、と生徒会長は店を見上げる。
「空宮さんもここのクリスマスケーキを狙ってるの?」
「も……?」
首を傾げる志穂。
少女は共犯者を見つけたような笑みで囁く。
「実は私も狙ってるの。毎年並んでるんだけど、抽選に当たらなくて」
「はえー!?」
まさかの展開に、志穂は目を白黒させる。その隙に会長は列へと加わり、志穂の方へと身を寄せた。
「どちらか片方だけ当たっても、恨みっこなしよ」
「も、もちろんですよっ」
学内では二、三回世間話のようなものをしただけの関係である。それがまさか、こんなところで共に並ぶことになるとは。
「そういえば空宮さん。今のイベント、やってる?」
「はえっ。あ、はい。いちおう……」
そういえば、会長もまたFPOプレイヤーである。志穂の周囲にははっきりとプレイヤーであることを明言している友人はおらず、そういった意味では得難い存在だ。
とはいえお互いのFPO内での名前も知らず、詮索することもない。
二人は始まったばかりのイベントについて、花を咲かせるのだった。
━━━━━
「先輩、24日も25日もはいってくれてるんですか?」
マシンの点検をしていると、タオルを山積みにしたカゴを抱えた飯田さんが突然言った。
「そのつもりだけど」
「ええーっ!? 大丈夫なんですか?」
「大丈夫もなにも、予定なんて何もないし」
信じられないと元々丸い目を更に丸くする後輩に首を傾げる。予定を思い返してみても、特に何かが入っているわけではない。私はフリーのトレーナーとして活動してるから他のジムにも出入りしているけど、そちらとの予定も被っていないはずだ。
「その顔、もしかして忘れてます? 今月、十二月ですよ?」
「……ああ、もしかしてクリスマス?」
あいにく、私には赤服のおじさんを待ち侘びる習慣がない。両親からして世間のイベントに対する関心が薄くて、子供心にプレゼントをねだると予算が提示されたあたりであまり期待もしなくなった。
私の中でのクリスマスというイベントは、骨付きの鶏もも肉が割高で売られている時期というくらいの認識でしかない。
「飯田さんは彼氏と過ごすの?」
「はいっ! あ、でも24日の昼は地元の友達とクリパして、25日の夜は大学の友達とアフタークリパしますよ」
「あんまり食べすぎちゃダメよ」
「お母さんみたいなことを……。というか25の夜、先輩も誘いましたよね?」
そうだっけ。
クリスマスパーティみたいなキラキラしたことを全力でできるほど、無邪気になれない自分がいる。そういう意味では、飯田さんの爛漫さは少し羨ましい。
「今からでもお休み貰ったらいいんじゃないですか? どうせ会員さんも少ないでしょうし」
例年、クリスマスはジムの利用者も少ない。こんな聖夜にわざわざ鶏胸肉やらプロテインやらを摂りたくないということだろう。それでも一応ジム自体は開いてるし、実際に利用するストイックなトレーニーもいるにはいるのだ。
「いいよ。どうせ予定ないんだもの」
「えー」
飯田さんのアフタークリパも、ほとんどは私より年下だろう。そこに混ざっても少し気まずさは残る。それならここで静かに過ごす方が性に合っている。
「冷めてるなー。先輩らしいですけど」
「世間が賑やかなのは結構好きよ?」
ぷっくりと頬をふくらませると、普段よりも更に若く見える。飯田さんにとってクリスマスとは、ずいぶん大きなウェイトを占めているらしい。実際、彼女は一ヶ月以上も前から、明日明後日の休みは死守の姿勢を見せていた。
「先輩ももうちょっと季節行事楽しんだほうがいいんじゃないですか。ほら、彼氏さんもそういうの求めてたり」
「だから彼氏じゃないって!」
「まだそんな段階から進んでないんですか!?」
唐突にナイフを突き出され、思わずダンベルを落としそうになる。慌てて否定すると、今度はあちらがカゴを落としかけていた。
「バレンタインの時もモニョモニョ言ってましたよね? 進展ないんですか? 嘘でしょ……?」
「進展も何も、彼はそういう感じじゃないし……。他にも可愛い子がいっぱいいるし……」
「先輩、変なところでヘタレですよねぇ。そのボディは何のために作ってるんですか」
別に誘惑するためではない。
後輩らしからぬ呆れ果てた顔をしている飯田さん。ことこの話題に関しては、むしろ彼女の方が先輩なのかもしれない。
「思い切って食事でも誘ってみればいいじゃないですか。あ、完全栄養スムージーはダメですよ」
「私を何だと思ってるのよ」
理論上完全な栄養が摂れるスムージー。一度ジムでも試食会を提案してみたが、何故か二回目は絶対にやってくれない。飯田さんに詳しいことは話していないけど、むしろスムージーの方が一緒に楽しめる可能性は高いかもしれない。
「いいから、先輩も行く時は行った方がいいですよ! じゃないとその、若くて可愛いライバルに追い越されますよ!」
「だからそういうんじゃ……」
飯田さんは弁明も聞かず、すたこらと走り去ってしまう。
残された私は途方に暮れて、立ち尽くすしかなかった。
━━━━━
冬は好きだ。
夏の溶けるような暑さのなかで食べるアイスも美味しいけれど、暖房のよく効いた室内で、寒寒とした外を見ながら食べるアイスにも趣きがある。
「……ああ、もうそんな季節か」
年末進行に忙殺され、瀕死になりながら会社から脱出。街中を見渡して、ふと気付く。妙に髭もじゃのおじさんが目に入る。そういえばもう、そんな時期かとどこか他人事のように思う。
そういえばマンションで、クリスマス料理教室が開かれていたような。流石にこの時期は忙しくて参加できないけど、本番フランスのパティシエがやってきて、ブッシュドノエルなんかを一緒に作れるはずだ。
「ケーキくらい、買ってもいいかなぁ」
このご時世、コンビニでもケーキが売っている。それくらい買ってもいいかと思ったけれど、一人で食べると余計に侘しい気もしてきた。
ここはいっそ、クリスマス? 何それ? ふーん。くらいのテンションで行った方がいいんじゃないか。たぶんFPOでも何かしらのイベントはあるだろうし、そっちで楽しんでも。
「あら、涼原さん?」
和気藹々とした往来を眺めていると、背後から名前を呼ばれる。ぎょっとして振り返ると、柔和な笑みを浮かべた女性が小さく手を振っている。
「山田さん。こんばんは」
隣の部屋に住む山田さん。掃除の達人で、あまりマンション内での関係を深めてこなかったわたしとも仲良くしてくれる、ご近所さん。
「町も賑やかになってるわね。すっかり年末だわ」
「そうですね」
わたしの隣までやってきた山田さんは目を細める。買い物帰りなのか、両手に重そうな荷物を提げていた。
「ひとつ持ちましょうか」
「いいの? 結構重いわよ?」
「こう見えて力持ちなんです。それに、一緒の方向ですし」
どうせこちらの荷物は軽いビジネスバッグだけだ。言われた通りずっしりと重たい買い物袋をひとつ預かり、足並みを揃えてマンションを目指す。
「山田さんはクリスマス、何かするんですか?」
「そうねえ。子供がいたころは色々してたんだけど」
皺の浮かんだ頬が緩む。
たしか、今は旦那さんもいなくて一人暮らしだったはず。組合の色々な催しに参加しているのも、そういった事情があるからだろう。
「お子さんは……」
「今は海外で何かやってるはずよ。守秘義務があるから、任務地がどことか、何も聞けないけど」
「なるほど」
元気そうなら何よりだ。
でも、山田さんの横顔にはどこか寂しげな雰囲気が残る。
「あの……」
思わず口が開いていた。
きょとんとした顔を向けられて、自分でも焦る。
「その、よかったら、一緒に何か……食べませんか?」
せっかくの夜ですし。ご迷惑じゃなければ。そもそもお店なんて何もしらないんですけど。
「いいわね! それなら、ウチにこない? ご馳走するわよ!」
色々とパニックになって捲し立てていると、山田さんは周囲のイルミネーションもかすむくらいの笑顔を咲かせた。わたしの手をぎゅっと握って、飛び跳ねそうな勢いだ。
「え、そんな、突然、いいんですか?」
「いいのいいの! 一人で部屋にいても寒いだけだもの。そうだ、お鍋にしましょうか。ちょうど食材もあるし!」
見違えるくらいに元気になった山田さんは、軽々と荷物を掲げる。一週間分くらいの食材のはずだけど、彼女はもう俄然やる気のようだった。
「涼原さん、何鍋がいい? 何でも作るわよ!」
「あ、えっと……」
隣の部屋の人と食事をするなんて。少し前の自分では想像もできなかった。今だって驚きが残っている。
これも、聖夜の魔法の一つなんだろうか。
━━━━━
「聖夜がなんぼのもんじゃい! キエエエエエッ!」
「うどりゃーーーーーっ!」
試される大地という称号は伊達ではない。白く染まった雪山からは凍てつく息吹が容赦なく吹き曝し、毎日のようにドカドカと雪が降り積もる。そんな純白の地獄を、半裸の男たちが彩っていた。
「もうちょっと静かにできないの?」
「いいじゃないか。あれも鍛錬の一環だ」
要人警護や特殊部隊のエースたちが、スコップを猛然と振るって積み上げた雪山の高さを競い合っている。雪をある程度取り除いて外稽古の土俵を整える前準備も、彼らのウォーミングアップになっている。まあそもそも、寒さくらいで身体が鈍るのが鍛え足りていないとも言える。
「毎年恒例の雪原相撲だ。特に今年は気合いが入ってるぞ」
縁側で見ている父さんは、カカカと笑う。人里離れたド田舎でも、クリスマスという行事自体は伝わっている。普段は道場と山中で鍛錬に明け暮れる門下生たちの中にもこの行事を大切にしている者は多い。そんなわけで、毎年この日は特別なことをする。
それが雪原相撲。雪を踏み固めた土俵で、男たちがぶつかり合う。優勝者にはプレゼントが渡されることになっているとあって、彼らの気合いの入りようも凄まじい。
「龍々亭の出張キッチンもあるもんね。優勝者はフカヒレの姿煮だっけ?」
「おう。値札も見せてくれなかったからな。相当だぞ」
今年はプレゼントに加え、近所の町中華である龍々亭のスポンサードもある。我が家のキッチンでは気合いの入ったおばさんが、町中華に似つかわしくない高級料理を用意してくれている。
「うぉおおおんっ! フカヒレぇ!」
「絶対に、食う!」
土俵が整い、早速第一戦が始まるようだ。
若い門下生と、既に数年ここで修行を積んでいる中堅どころが、お互いに見合っている。
「はっけよい。……のこった」
行司は我が弟。何故か用意されていた軍配を下げると同時に土俵の外へ。本来ならあの内側で事の趨勢を見極めなければならないだろうに。
「でりゃあーーーっ!」
「死ね、フカヒレのために!」
二人の大男が激しくぶつかり、冷気も吹き飛ぶ。純白に汗が飛び散り、正直近寄りたくない。
「が、がんばれー!」
土俵の脇では割烹着姿の真ちゃんが若干怯えた顔で声援を送っていた。他のオーディエンスの99%はむさい男たちばかりだし、唯一の清涼剤だ。
「くっ、滑る……ッ!」
「くはははっ! ここが雪であることを思いしれ! 若造がぁっ!」
お互いにがっちりと組み合って鎬を削る男たち。しかしやっぱりここは経験の差がものをいう。何度か雪原相撲を経験している中堅の方が、この舞台の特殊性を理解し、使いこなしている。
環境の全てをうまく使いこなしてこそ、一流の武道家だ。
百キロを超える筋肉の塊が浮き上がる。その僅かな隙を逃すはずがない。
「うぉおおおおおおおっ!」
「フカヒレぇえええっ!」
固く踏みしめられ氷塊となった土俵に、男が叩きつけられる。
周囲で歓声が上がり、残った勝者が拳を突き上げた。
「おっしゃあああっ! フカヒレぇ!」
なお、門下生はまだまだ山のように控えている。高級フカヒレの姿煮が食べられるのは優勝者だけである。
「まったく、別にフカヒレだけが全てじゃないのに」
「二位以下にも何かあるのか?」
早速第二戦が始まるのを見届けながら、思わず溢す。これだけ参加者がいて、優勝者だけが総取りというのもおかしな話だ。ちゃんと、準優勝やそれ以下の者にも用意がある。
「五位までは龍々亭のスペシャル中華。六位以下には私が手料理を」
「……なるほど」
父さんの表情が険しくなる。
なに、その反応は。
「絶対に負けられない戦いが、ここにあるっ!」
「すまんな、後輩よ。俺も死にたくはないんだ」
「先輩の威厳を見せろよ!」
門下生たちも一気に騒がしくなる。
まったく、みんなどれだけ不安だったんだろう。ちゃんと全員にプレゼントは用意されているというのに。
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「お嬢様ーーーーーっ!?」
清麗院家の邸宅の一角。キッチンの窓が割れた。
メイドの悲鳴を聞きつけて、家中の者が集まった。そこに広がっていたのは、燃え上がる火柱と化した巨大なクリスマスツリーを模したケーキであった。
「ご、ごめんなさい杏奈。やっぱり直火は不味かったですか?」
「そもそもケーキに本物のモミの木をブッ刺さないでください!」
オロオロする黒髪の令嬢を容赦なく叱るのは、側仕えの杏奈。清麗院家の一人娘、清麗院茜はしょんぼりと肩を落とした。
「ま、まあそう落ち込まずに。お嬢様の独創性は素晴らしいですよ」
「そうですよ。ちょっと芸術が爆発方面によっただけで……」
「佐竹も竹村も甘やかさないでくださいっ!」
黒服の屈強な護衛たちがフォローするも、杏奈が一蹴する。彼女は主人のことを思うばかりに、主人にも容赦がなくなっていた。
「そもそもクリスマスパーティのケーキは我々が用意しますから。お嬢様のお手を煩わせるわけにはいきません」
「ええー」
「ええー、じゃありません。使用人の仕事を取らないでください」
いつもは完璧な淑女として体裁を保つ茜も、この場では気を許して素の茶目っ気をみせる。そのギャップに、使用人たちの口元もつい綻ぶ。
「でも、一度くらいは作りたいじゃないですか。大きなケーキ!」
「言われたらいくらでも作りますよ。お嬢様はイチゴでも載せてください」
「ええー」
「ええー、じゃありませんっ!」
唇を尖らせる茜も、今回ばかりは素直だ。流石に屋敷に穴が開いたとなれば、母親であり清麗院グループの主である清麗院光からも睨まれる。
「申し訳ありませんでした……」
「いえ、あの、分かっていただけたならいいんですが」
頭を下げる茜に、杏奈は気まずそうに目を逸らす。
「では、代わりにケーキを買いに行きたいんですが、いいですか?」
「買いに、ですか。ご希望があれば作りますよ?」
「キッチンがこんなことになりましたし、私もお買い物がしたいんです!」
おそらく後ろが本音だろう。
そう察しながら、杏奈は思案する。町はクリスマスムード一色で賑わっているとはいえ、護衛たちもいる。少し出かけるくらいなら、問題はないだろう。そもそも、今も茜には察知されない程度に、民間警備会社〈シークレット〉による警備が行われている。
「分かりました。ちなみにどちらへ?」
「やたっ。実は……シフォンから教えてもらったお店がありまして」
周囲を気にしつつ声をひそめる茜。杏奈――アンは眉を寄せる。
「あそこは抽選販売で、並ぶにも行列ができているのでは?」
「それがいいんじゃないですか! さあ、行きましょう!」
爛漫に笑みを浮かべる令嬢は、まさに花のようにその場を鮮やかにする。その屈託のない表情を前にして、頼みを断れる者はそういない。
「では、車を手配しますね」
「ありがとう、杏奈」
杏奈もまた、そんな甘い使用人のひとりなのだ。
彼女はスカートを揺らして、運転手へと連絡を伝えた。
Tips
◇メゾン ブランシュ・ネージュ
本番フランスで修行を積んだパティシエによる珠玉のスイーツが並ぶ有名店。クリスマス限定のケーキは特に人気で、毎年抽選に多くの客が殺到する。
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