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決意のエルフ

短いですが、お楽しみいただけたら幸いです。

私が記憶を取り戻したのは10歳になった頃だった。

割とすんなり受け入れられたのは、ずっと、「何かが違う」と思っていたからだと思う。すとんと、それが胸に落ちたのだった。

私の転生先は、魔物の王であり、世界を侵略しようとする魔王と、それに抵抗する人族とエルフがいる世界。

はじめはゲームみたいな世界だな、と思った。そして、魔王を倒す勇者になろうと思った。そう、世界に平穏をもたらす英雄になりたかったのだ。

けれど私は魔王について調べていくうちに、彼の思想に共感するようになった。

この世界の人間は身分を重んじすぎる。私が街に行った時には貴族が優雅に広い通りを馬車で通る一方、貧民は狭い路地裏で小屋とも言えないような場所に暮らしていた。

大通りに出た貧民が衛兵に寄ってたかって暴行されるのを見た。それを当たり前のように見ている人々を見た。囃し立てている者もいた。貴族は、汚らわしいものを見たような目をしていた。

同じ人間なのに、何故生まれでここまでの差別を受けなくてはならないのだろう。

私が差別をしたことが無いとは言えない。

けれど、その時私は、本気でこの世界を変えたいと思ったのだ。

そんな私と似たような思想を持って行動していたのが魔王だ。彼は元々は人間で、そんな差別に嫌気がさし、差別の改善を呼びかけた。

けれどそれは凝り固まった身分制度に繋がれたら人達の耳には届かなかったそうだ。

そこで吸血鬼に血を吸ってもらい、魔物となった。

そして今も、迫害され続けている魔物や貧民のため、自らも剣を取って戦っている。


私は魔王の軍に加わろうと思う。

今となっては故郷である、エルフの村のみんなを裏切るようで心苦しいし、エルフだからと言って魔王軍に相手にされない可能性もある。

けれど私は本当に、命をかけても成し遂げたい事を見つけたのだ。

ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします。

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