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3.裏クエスト

短めです。

「エリスさーん。生命草を採ってきました。」

俺は南の門を抜けて、薬屋まで来ていた。

「あら、随分早かったね。まさか、本当に生命草を50本採ったの?」

早いって、早いのかな?日が暮れかけてるけど。

「はい、50本採ってきました。」

そういって品質Eと品質Cの生命草を亜空庫から取り出す。

「あれ?今、どこから取り出したの?」

「えーと、空間魔法の亜空庫っていう魔法で。」

「嘘!?空間魔法を持ってるの!?」

「え、は、はい。それでスキルポイントが無くて、あ、でもレベルアップしたので調薬を取った方が良いですか?」

なぜ、そんなに慌てている?

「えーと、まだ取ってないなら調薬は取らなくていいわ。ちゃんと私が教えてあげる。」

「あ、ありがとうございます。」

「うん、うん。それで空間魔法は習得がとっても難しい魔法だから、持っている人は重宝されるの。そうだ。調薬を一通りマスターしたら、道具屋に行ってみない?」

「道具屋、ですか?」

「そう。空間魔法持ちなら、マジックポーチをたくさん作れるからね。二年と四ヶ月前に来訪者がたくさんマジックポーチを買ったから、生産が追い付いてないらしいの。しかも、今回は前回の10倍も来たから、マジックポーチはお得意様にしか売れない状況らしいからね。」

「そうなんですか。」

ラッキー!!空間魔法取って正解だぜ。ちなみにβテスターは1000人。正式サービスでのプレイヤーは10000人だ。そりゃ、貴重なアイテムなら、無くなるわな。

「どう?やってみない?」

「分かりました。でも、まずは調薬を教えて下さい。」

「分かったよ。よし、まずは、えーと、品質Eの方の生命草を使って練習しようか。ちなみに、どうやってこんなに採ってきたの?生命草がどれかすら教えてないけど。」

あれ?この人、以外とイジワル?いや、俺が“向こう見ず”なだけか。

「あ、鑑定スキルで片っ端から探しました。」

「え!?鑑定スキルも持ってるの!?凄いね!!この街の生産職の全員に重宝されるよ。」

「そうなんですか。」

「そうそう。感覚が大事って言う職人もいるけど、鑑定ができるなら、まずはどんなものが良くて、どんなものが悪いかを覚えた方が早いからね。勿論、頼りすぎは良くないけど。」

「分かりました。気を付けますね。」

「うん、うん。気に入った。フレイ君だよね?もう、私の弟子にしてあげる。徹底的に鍛えてあげるから。」

「は、はい。宜しくお願いします。」


ピコン!

Cクエスト『薬師への弟子入り・裏』をクリアしました。

クリア条件:Cクエスト『薬師への弟子入り』の受諾、Cクエスト『薬師への弟子入り』の未達成、薬師エリスからの好感度100%、生産に間接的に関係するレアスキル二つ以上の保持。

クリア報酬:職業【薬師見習い】

裏クリア報酬:称号【薬師の弟子】、称号【生産職の原石】、STP10、SKP10、PS枠+1、AS枠+1、初心者調薬セット



うわ……。なんか凄いことになってる。


「よし、それじゃあさっそく、って、宿ってとってたりする?してないならうちに泊まり込みにしてもらいたいけど。」

「いえ、とってないです。」

「じゃあ、泊まり込みで。まずは簡単にライフポーションの作り方を教えるね。道具は……、」

グゥゥゥウウゥゥゥ!!


その時、盛大に腹の虫が鳴いた。エリスさんの。


「あ……っ。」

「えっと。夕食を食べに行きませんか?実は道中でスローラビットの肉を獲りまして、なかなか、品質が良いんですよ。」

俺は慌ててフォロー?してみる。

「そ、そうだね。広場で知り合いが串焼きの屋台を出しているから、そこに行ってみようか。スローラビットのお肉なら、買い取ってくれると思うよ。」

「そうなんですか?どれくらいで売れますかね?」

「どうだろう?来訪者がたくさん来ると、草原、特に東の草原は狩り尽くされちゃうからね。」

「東の草原ですか?」

「そう、東の草原は広いし、スローラビットも多いから、初心者の狩りにもってこいなの。南の草原はたまにフォレストラビットが出るから、初心者にはオススメ出来ないし、折角の生命草を踏み潰されないように冒険者ギルドに、初心者を寄越すなって、お願いしてあるの。まあ、南の門を抜けるには許可が必要だし、来訪者にはそれが無いけどね。」

「え?俺は普通に通れましたけど?」

「当たり前よ。ここは門から30メートル位しか離れてないもの。フレイ君が走った後に、後ろから通してって門番に手を振ったの。」

「あ、ありがとうございます。」

「気にしなくて良いよ。あの後、何人か来訪者が来たけど結局弟子は君一人だし。やっぱり弟子は欲しいしね。」

「は、はぁ。」

「ふふ。とりあえず、ご飯食べに行こっか?」

「はい。」


そうして、俺らは中央広場へと向かった。

あっ!教会に行って、ゴルバさんに会わなきゃ。

「あの、後で教会に行っても良いですか?」

「あれ?フレイ君、どなたかの信者?」

「あ、はい。ゴルバさんに道を教えて貰って、その時に祈りを……。」

「へぇ。そうなんだ。ご飯を食べたら寄ろっか。」

「はい、お願いします。」

その後も話ながら、俺たちは中央広場へと歩み続ける。

あっ!ステータス確認っと


ーーーーーーーーーー

名前:フレイギュラント

種族:ハーフヴァンパイアLV2

職業:new薬師見習いLV1

生命量:440/440

魔力量:1100/1100

筋力:20

体力:20

速力:35

知力:30(+3)

精神力:30

器用:15

幸運:10


括弧内はスキルやアイテムによる上昇値。


STP(ステータスポイント):0→10

SP(スキルポイント):10→20


攻撃力:0+2(+10)

防御力:0+2(+10)

魔攻力:0+3(+10)

魔防力:0+3(+10)


RS(種族スキル):吸血LV3 夜目LV1 魅了LV1 再生LV1

JS(職業スキル):new調薬LV0

PS(パッシブスキル):【救恤と知恵の神の加護LV1】【】【】【】【】【】

AS(アクティブスキル):【空間魔法LV2】【鑑定LV2】【祈祷LV1】【採取LV2】【】【】

控えスキル:

称号:夜の住人 向こう見ず ミーティアの信者 無防備の討伐者 最良の獲得者 new薬師の弟子 new生産職の原石


薬師見習い:薬師の見習い。薬を作る際に成功率上昇(微) 転職可能レベル10

薬師の弟子:薬師エリスの弟子の証。薬を作る際に成功率上昇(微)。薬師系の職業、スキルのレベル上昇に補正(小)。

生産職の原石:初めて生産職に向いていると認められた者の証。生産をする際に成功率上昇(微)。生産系の職業、スキルのレベル上昇に補正(微)。

調薬:薬を作る際に成功率上昇(微)。レベルに応じて調薬に関する技術を覚えられる。

ーーーーーーーーーー


感想宜しくお願いします。

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