表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/19

15.死刑執行人

次話の繋ぎ的話しです。


ご容赦ください。

「はあ、はあ、はあ。」


マロンが息を整えようとしている。

本来VRゲームであるこの世界では疲れたりしないのだが、まあ、こうなるのも必然か。

結局、マロンは一人で闇森虎狼王のHPを2割も削った。



“ノーダメージ”で。




全く大したものだよ。ここまで頼りになるとはね。

今後も仲良くしていきたいな。


「それで、フレイ?結局、どうやって倒したんですか?」

あれ、呼び方が……、まあいいか。そっちの方が嬉しいし。

「ああ。空間消滅って言う、LV7の空間魔法だ。」

「空間、消滅。ちなみにどこを?」

「いや、範囲が狭くてな。脳ミソの辺りを、グシャっと、な。」

「そうですか。時間稼ぎは確り出来たみたいですね。助けてくれてありがとうございました。」

「いや、お礼を言うのは俺の方。我儘聞いてくれてありがとな。」

「はい、どういたしまして。それでは帰りましょうか。」

そう言いながらなぜか両腕を前に出す。

「なんだ?」

わからない。ならば聞けば良い。


「抱き上げて下さい。精神疲労で動けません。」


…………。

………………。

……………………。

…………………………。

……………………は??



「……あ、あの……。無視されるのはとても恥ずかしいんですけど……。」

「ああ、すまん。よいしょっと。意外と軽いな。」

仕方がない。こんなフィールドで動けないのは不味いからな。

「…………お……さま…っこ。」

「ん?何か言ったか?」

「いえ、何も。というか顔!!顔近いです!!」

そんな会話をしながら俺はフィールドを走り抜ける。

「仕方がないだろう。横抱きなら、走るのにそこまで不便じゃないしな。」

「は、はあ。…………まあ、ぅ……ぃかも。」

なぜか最後の言葉は聞こえなかったかが、マロンの表情はとても満足した様子だった。



◇◇◇



始まりの町に辿り着いた俺たちは、とりあえずエリスさんの薬屋に向かった。


「ねぇ、フレイ君?」

「な、何でしょうか……?」

なぜか待ち構えていたエリスさんはとても“オコ”でいらっしゃった。


「ねぇ、南の森で“王”に手を出したでしょ?」


……心当たりが有りすぎる。

「お陰で、南の門に大量のモンスターが現れててんやわんやだったんだ。」

あれ?なんかヤバイ気がする。

おーい。マロンさんやー。反応して……って、寝てるし!!

「そんだけぼろぼろになって、どうせ逃げ出して来たんだろうけど、あまり狩りすぎるととんでもないのが出てくるから。これからは気を付けるように。」

「あれ?怒らないんですか?」

「別に。南の森で騒ぎが有るのはいつものことだし。既に転職したフレイ君ならたぶんウルフも2、3発で倒しちゃうだろうから乱獲でもしたんだろうなぁ、感じだったから。まあ、安心して。全部私が消したから。」


コワッ!!俺の師匠が怖すぎるっ!!


「ちなみに消したとは?」

「ふふん。私くらいになるとね、火“薬”だって調薬出来るんだよ?」


あっ。もしかしたら、薬師って最強の職業なんじゃないでしょうか。

その王とやらも倒せましたし、レベルも尋常じゃない速度で上がってましたし。


「え!?倒せたの!?」


「あれ?聞こえてましたか。独り言です。お気になさらず〜。」

「まあ、いいか。最近世代替えみたいだったし、倒したって言っても、どうせレベル100やそこらでしょ。なら問題ないかな。一応冒険者ギルドに討伐報告してきてね、明日でいいから。後、その子は止めていいよ。面倒は自分で見てね。あとは…………、はい、これ。後で飲ませてあげな。」

なんか色々衝撃的な話がありましたが一番衝撃的なのは渡された物体です。


ーーーーーーーーーー

?????????


????????????????????????????????????????????????

効果:どんな怪我も数秒以内に治す。勿論欠損もね。

ーーーーーーーーーー


これ、鑑定のデータに干渉してやがる。どんな能力だよ。


「まあ、安心してね。愛弟子を虐めるほど私は鬼じゃないよ。」


ピコン!!

Sクエスト『薬師の愛弟子』をクリアしました。

クリア条件:薬師エリスの好感度100%超え、薬師エリスを師事した上での薬師見習いの卒業、一定以上の“偉業”の達成

クリア報酬:称号【薬師の愛弟子】、STP20、SP20



あれ?なんかまた、シークレットクエストをクリアしちゃったんだけど。


まあ、とりあえずステータス確認?



ーーーーーーーーーー

名前:フレイギュラント

種族:ハーフヴァンパイアLV25→36

第一職業:調薬師LV5→12

第二職業:祈祷師LV3→11

生命量:1950/1940(+10)→2990/2980(+10)

魔力量:5260/5250(+10)→7860/7850(+10)

筋力:211(+10)

体力:20(+10)

速力:75(+10)

知力:130(+280)→130(+410)

精神力:30(+10)

器用:107(+20)

幸運:100(+10)


括弧内はスキルやアイテムによる上昇値。


STP:0→280

SP:480→760


攻撃力:0+22(+10)

防御力:0+3(+10)

魔攻力:0+41(+10)→54(+110)

魔防力:0+4(+10)→0+4(+110)


RS:【吸血LV3】【夜目LV5→6】【魅了LV1】【再生LV2→3】【霧化LV1→2】【操血LV1】【】

JS:【調薬LV15】【祈祷魔法LV6→8】【】【】【】【】

PS:【救恤と知恵の神の寵愛LV2→3】【調薬の心得LV1】【】【】【】【】【】【】【】【】【】【】【】【】

AS:【空間魔法LV6→8】【鑑定LV7】【採取LV4】【錬金術LV1】【商いLV1】【料理LV2】【】【】【】【】【】【】【】【】

控えスキル:

称号:夜の住人 向こう見ず 無防備の討伐者 最良の獲得者 生産職の原石 ミーティアの信仰者 神に捧げし者 神父の友誼 女神に寵愛されし者 称号保持者(タイトルホルダー) 最良の調薬者 価値を超越せし者 試行する者 見習いの卒業者 狼の災害 new死刑執行人(エクセキューシュナー) new薬師の愛弟子

所持金:80700ティナ

所持レシピ数:12


死刑執行人:モンスター大量狩りを戒める偽死刑執行人を倒した者の証。圧倒的な強者を倒した者の知恵と勇気を称えよう。魔攻力、魔防力に+100の補正。“犯罪者”に与ダメージ+50%、披ダメージ-50%。


薬師の愛弟子:称号【薬師の弟子】と統合されます。薬師エリスの愛弟子の証。薬を作る際に成功率上昇(大)。薬師系の職業、スキルのレベル上昇に補正(大)。薬師系の職業に特殊な転職先が現れる。


ーーーーーーーーーー



あれ?色々やばくなってね?


わかりずらい点等有りましたら、ご報告、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ