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9.情報売買

昨日(数分前だけど)のPVが1600を突破!!


マロンさんの種族が分かります。


あの後、幾らか話しをした後幾つかのことが分かった。

情報屋――特にマロンさん――は、リアルの情報以外ならどんな情報でも買うし、どんな情報でも売るらしい。

このゲームには掲示板が存在するが、攻略や生産の進捗情報などは平気だが、具体的な、モンスターの弱点や行動パターン、或いは武器や防具の作り方は書き込んではいけないらしい。

故に情報屋が存在するのだとか。

また、幾つか街を進むと動画館という、戦闘動画等を見られるようになる場所が出来、投稿者と映っている人には幾らかの報酬があるとか。

で、βの時にそれらや情報の売買でぼろ儲けしたから、貴重な情報なら高く買ってくれるらしい。

ちなみに俺は掲示板を見ない主義なので情報収集手段は確実に欲しい。

また、マロンさんは情報を売るためには確証が無いといけないからより多くの情報提供者が欲しい。

と、いうことで。


「マロンさん、フレンド登録しませんか?」

「そうですね。フレイギュラント君は、珍しい生産者ですしね。」

「そんなに、珍しいですか?」

「珍しいですよ。一万人もプレイヤーが居るのに純粋な生産者は100人もいませんから。今の内に優秀そうな方には唾をつけておかないとですし。」

「ははは、なら鍛冶と裁縫辺りにも手を出しますか。マロンさんの装備を作ればすぐにレベルが上がりそうだ。」

そんな会話をしながら、フレンド登録を終え、目的地、エリスさんの薬屋に到着する。


「エリスさん。只今帰りました。」

「お帰りなさい。お隣は恋人さんかしら?」

「ふぇ!?ち、ち、ち、違いますよ!!え、えっと私は、ま、マロンって言います。ふ、フレイギュラント君とはその、ふ、フレンドです。只の!!」

「……そんなに必死に否定したら、逆に怪しまれると思うけど……。」

「あっ。ち、違いますからね!?」

「ふふふ、わかっよ。フレイ君、朝ごはんは買えたかな?」

「あっ、はい。串焼きを6本買って来ました。2本で良いですか?」

「うん、ありがとう。」

俺は亜空庫から、スローラビットの串焼きを取り出してエリスさんに手渡した。

「じゃあ、頂きます。うん!?なにこれ!?とっても、美味しい♪」

「それは良かったです。はい、マロンさん。」

さらに追加で4本取り出し、2本をマロンさんに渡す。本当は3本ずつ、エリスさんと食べるつもりだったけど、まぁ良いよね?

「えっと、これは、…………っっ!!」

へぇ、意外だな〜。

「その様子だと、マロンさんも鑑定持ちなんですね。βの特典ですか?それとも……?」

「あっ。フレイギュラント君、タダで情報は渡しませんよ。」

「長いのでフレイで良いですよ。俺もマロンって呼びますから。」

「わかりました、フレイ君。」

はあ、二人とも同じ呼び方か……。呼び捨てで良いのに。

「それじゃ、俺が売るのは鑑定ともう一つのレアスキルの取得方法とその存在しない筈の品質SSの出所、なんてどうですか?オマケで僕の種族名と種族スキルを教えますよ。」

「随分、奮発するね。何か、裏でもあるの?(鑑定の取得方法は知っている。恐らく、もう一つのレアスキルも私が持っているのと同じもの。ただ、万が一あるかも。それにこの品質SS。これはヤバすぎる。食べると3時間の間、速力を1.2倍にする。これは、是が非でも押さえておきたい。)」

「別に大したことは。お金は幾ら有っても足りません。(そもそも、鑑定を教えれば空間魔法が、品質SSについて教えれば種族についても話す必要がある。ならば、予め教えると言ってしまった方が良い。どうせ亜空庫はばれているしね。)」


そんなこんなで、二人が黙りこくっておよそ20秒。最初に口を開いたのは……、


「二人とも、情報交換は裏でやってくれる?商売の邪魔になっちゃうからね。」……少し、怒りかけているエリスさんだった。


「「はい……。」」



◇◇◇



エリスさんに言われて調薬室を借りた俺たちは、そこで、値段交渉をしていた。


「鑑定とレアスキルで1000ティナずつ。取得方法で倍額。品質SSについては10000ティナ。獲得方法で同じく倍額。そこにスキルが関わるならば追加でスキル数×500ティナ、と言った所でしょうか。貴方の種族がレアなら、2000、通常でも100は払いましょう。スキルは1000または50ティナですかね。」

「ふーん。まあ、序盤ならそんなものか。」

「それで、売って貰えますか?」

「ちなみに職業は?」

「それも同様ですが、レアなら、2000ですね。他はできれば入りません。」

「そうか、じゃあ、チェインクエスト、シークレットクエストなんてどう?」

「っ。物によりますね。どんなものですか?」

「チェインはそのまま、連続するクエスト。シークレットは推測だが、クリアするまでシークレットなクエストだ。(これは、高く売れそうだが。)」

「(また、随分と。フレイ君と知り合えたのは幸運だね。)いいですね。3000と5000ティナで買いますよ。詳細付きなら、倍額。どうですか?」

「詳細は止めておく。独占したい。流れにそって3つ教えよう。気付いているだろうが俺は薬師だ。しかし、エリスさんに弟子入りしていて、職業は薬師見習い。転職可能レベルは通常の半分、10だ。」

「えっ、“見習い”?」

「そう、それでこれはCクエストで獲得した。他にもあるがな。」

「なるほど、就職クエストですか、いや、弟子入りクエストの方が良いかな。」

「もうひとつ。Sクエストで職業を得たら、職業枠があれば第二職業に就ける。これは、爆弾かな?」

「は、はぁぁ!!第二職業!?そんなものβには、いや、Sクエスト自体が見つかってないか。」

「結構高く買ってくれるよね?」

「ははは、期待してください。」


その後、種族や第二職業の祈祷師、品質SSに関わる称号、鑑定と空間魔法についてなどを話した。

他には、戦闘動画を撮影許可や情報を優先的にマロンに教える(売る)約束などをして、総額80000ティナを頂いた。

ちなみに、端金だそうだ。βテスターは持っていた代金の半額(百の位以下切り捨て)を持ち越せるらしい。

こうでもしないと生産者が減るらしい。よく分からん。

現在所持金は80700ティナ。およそ、115倍になった。まあ、生産系の道具を買えばすぐに消えるけどね。

さて、一応ステータスを確認。


ーーーーーーーーーー

名前:フレイギュラント

種族:ハーフヴァンパイアLV4→5

第一職業:薬師見習いLV4

第二職業:祈祷師LV1

生命量:590/580(+10)→630/620(+10)

魔力量:1460/1450(+10)→1560/1550(+10)

筋力:21(+10)

体力:20(+10)

速力:35(+10)

知力:30(+40)

精神力:30(+10)

器用:17(+10)

幸運:10(+10)


括弧内はスキルやアイテムによる上昇値。


STP:80→90

SP:90→100


攻撃力:0+3(+10)

防御力:0+3(+10)

魔攻力:0+7(+10)

魔防力:0+4(+10)


RS:【吸血LV3】 【夜目LV1】 【魅了LV1】 【再生LV1】

JS:【調薬LV5】【祈祷魔法LV3】

PS:【救恤と知恵の神の寵愛LV1】【】【】【】【】【】

AS:【空間魔法LV3】【鑑定LV3】【採取LV2】【錬金術LV1】【new商いLV1】【】

控えスキル:

称号:夜の住人 向こう見ず 無防備の討伐者 最良の獲得者 薬師の弟子 生産職の原石 ミーティアの信仰者 神に捧げし者 神父の友誼 女神に寵愛されし者 称号保持者(タイトルホルダー)


商い:商いが上手くなる。レベルを上げればより大きな店が持てるようになる。

ーーーーーーーーーー


うん。幾つか変化があるな。まぁ、問題ないか。

よし、それじゃあ、マロンさんも帰ったし、ライフポーションを作るとしましょうか。


実は、夜になったら、一緒に南の草原に行くことになっている。エリスさんにも許可は貰った。

マロンは黒豹というレア種族で夜の方が得意らしい。俺と同じだ(夜に戦闘はしていないけど)。

また、情報屋は情報収集に時間がかかるので人が少なくてある程度強い所で一気に経験値を稼ぎたいらしい。大変そうだ。


よし。効率を良くする為にもライフポーション☆1Aを目指して頑張りますか。


感想、評価よろしくお願いします。

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