部活見学
「たのもーう!」
僕達は今、部活の見学に来ていた。
「中には誰もいないみたいですね」
「そうだな」
「だったらものパクリ放題じゃない!さっさと取ってずらかるわよ!」
「何言ってるんだか…」
「お、こんな所にロッカーが!女のものっぽいぞぉ?八!手伝え!」
「変態は死ね」
いつもの会話をしていたその時、
「あなた達!一体何をしてるんでしゅか!?」
そこに立っていたのは、リルと同じ位の女の子。
「ちびっ子がなんでこんな所に?」
「あんた私のことバカにしてない?」
「ロリもいいな...」
「「変態は黙ってろ」」
「あんた達!私は先輩でしゅよ!」
「あ〜はいはい、ここは立入禁止だよー」
「馬鹿にしないでくだしゃい!」
そんな女の子が取り出したのは、2m程の巨大な薙刀。
「ち、ちょっと待って!君は誰?」
「そっちこそ!私は二風ナナ!立派な先輩でしゅ!」
「これって、リルパターン?」
「またあんた私のことバカにしたわね」
「ちっちゃい先輩に弄られる、ジュル」
ナナの言っていることは正しいらしい。だが信じられない。こんなブカブカの白衣を着ている人が先輩なんて...
「で、あなた達は何しにきたんでしゅか?」
「部活の見学です」
「入るんでしゅか!?」
あんま目をキラキラさせないでください。嫌でも入りたくなります。
「もう少しだけ見学させてくれませんか?」
「いいでしゅよ。って!何2人はやってるんでしゅか!」
「ちょっと借りるだけよ。安心しなさい」
「嘘つき!絶対嘘でしゅ!」
「ロリのロッカー、ジュルリ」
「わー!やめて下しゃい!」
「先輩、先輩の能力ってなんですか?」
僕は2人を部屋の外に追い出して言った。
「私の能力は創造。クリエイトでしゅ」
「あら、すごい能力ね」
いつの間にかリルと白山は部屋の中にいた。早すぎだろ、入ってくんの。
「滑舌悪いロリか、それもいいな」
「無視していいです。先輩」
「クリエイトとはいえ、条件があるでしゅ。不透明な箱の中でしか作れないでしゅ。それに1時間は生成にかかるでしゅ」
「だからこの部活にしたんですか」
「まあ、妥当な判断ね」
「そうだな」
「で、部活に入ってくれるでしゅか?」
ああ、そんな上目遣いを使わないで!白山になる!
「わかりましたよ、部活。入ります」
「それなら私も」
「俺も!」
「あ、ありがとうございましゅ!」
「滑舌に聞く道具を作らないのが不思議ね」
「う、うるさいでしゅ!」
こうして僕達の部活が決まった。僕らは武装制作部に入ることになった。