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うた  作者: 宮野神紅咲
7/7

あなた


貴女が生まれて何回も朝日がのぼった

貴女は何回泣いただろう

何回笑えただろう







僕は貴女の支えになれただろうか







貴女が生まれて何回雨が降っただろう







僕は貴女に傘を渡すことさえ 出来なかった







貴女が生まれて何回桜が散っただろう






僕は貴女にこの桜をみせることは出来なかった







貴女が生まれて何回花が咲いただろう







僕は貴女に花を供えることしか出来ない












貴方が生まれて何回も月を見た

貴方は何回怒っただろう

何回笑えただろう






私は貴方の支えになれただろうか






貴方が生まれて何回新年をむかえただろう







私は貴方に悲しみしかあげられなかった







貴方が生まれて何回赤子が声をあげただろう







私は貴方をなぐさめることも出来なかった







貴方が生まれて何回背が伸びただろう







私は貴方の成長を見ることは出来ない

























私はもうそばにいることさえ叶わない
















あなたが生まれて何回

翼が欲しいと言っただろう


翼を背につけてあなたのところへ行きたい




あなたの笑顔が見たい






























今もそう

















今もそう







願う

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