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お嬢様とメイドの異世界探求譚  作者: 餡蜜
第一章:異世界転移編
10/20

第8話:初クエスト出発

さてと、説明回が終わった後はいよいよ冒険です。

色々と矛盾しないように頑張らないとなぁ…

まだ1割も話し進んでねぇよw


追記

少し誤字修正

「すごいですね!サクラさん!!これはギルドのエースも夢じゃないですよ!!!」

「は、はぁ、ありがとうございます」

「牙と魔石の買取りでしたね、ブラッディタイガーの牙は一本銀貨5枚、魔石は銀貨3枚で買い取らせていただきますので合計銀貨13枚ですね。換金は下の階でやるので付いて来てください」


 そう言い、シリナさんは牙と魔石を持ち移動し始める。

 私たちもそれに従いついていく。

 ちらりと、紫音を見ると何やら誇らしげだ。

 おそらく従者(メイド)の活躍が誇らしいのだろう。

 少し苦笑い気味に微笑みながらシリナさんに続き、ギルドの階段を降りた。

 階段を下りながらシリナさんが気になることを呟いた。


「…でも、ブラッディタイガーは森の奥からあまり出てこない魔物なんですけどねぇ?サクラさんとシオンさんの運が無かったのでしょうか?」

「そうなんですか?」

「えぇ、普段は森の奥に生息する生き物なんですよ。何やら嫌な予感がするので、少し警戒しておいた方がいいかも知れませんね…」


 そんな会話をしてギルドの一階に降りた。

 カウンターの前までたどり着くと、シリナさんにここで待っているように言われ待機した。

 ほどなくしてシリナさんが戻ってき、手に握っていた布の袋を渡してくる。


「きっちり銀貨13枚です。確認してください」


 袋の口を開け中身を確認してみる。

 銀色をした丸い硬貨が13枚入っていた。

 日本円でいくらぐらいになるのか分からないが、仮に1000円だとすると1万3000円だ。

 早急に硬貨の価値を正しく理解しておかないと後々になって困るだろうと思い確かめることにする。


「シリナさん、もう一つ聞いてもいいですか?」

「はい?なんでしょうか?」

「硬貨の価値について教えていただいてもいいですか?私たちの住んでた地方では物々交換が基本でしたので」


 もちろん嘘だ。こっちの硬貨の価値を知るためにはこれが一番手っ取り早いと思ったからだ。


「そうね、物々交換じゃ硬貨を見たことなくても仕方ないわね…でも随分田舎から来たのねサクラさんとシオンさん。ちょっと待ってね、簡単に説明しますから」


 そういうと、もう一度カウンターの奥に戻っていった。今度もあまり時間をかけずに戻ってくる。シリナさんの手の中には金属でできた硬貨を持っている。


「説明しますね。まず、銅貨。これが一番下の硬貨になります。この銅貨を100枚で大銅貨という、銅貨よりも一回り大きい銅貨になります。そして、その大銅貨10枚で銀貨。銀貨を100枚で大銀貨。大銀貨を10枚で金貨。金貨100枚で大金貨になります。大金貨より上の硬貨もありますが国家同士の取引ぐらいにしか使われないものですので知らなくても大丈夫だとは思いますが、一応大金貨100枚で白金貨になります。わかりやすい価値でいえば宿ですかね…このあたりの最高級の宿は大体一泊食事つきでお一人分銀貨1枚と大銅貨5枚になりますね。普通の宿ですともっと安くなりますけど…」


 なるほど…

 高級な宿食事つき一泊銀貨1枚と大銅貨5枚。日本円に直すと1万5000円ぐらいでしょうか…街並みをちらりと見た感じ、高級な宿といっても日本の高級ホテルとイコールにはならないと思いますし間違ってはないはず…


「まぁ、普通の冒険者は大銅貨8枚ぐらいの宿に泊まったりしてますね…」


 これで大体の硬貨の価値はわかりましたね…

 そこから、さっきの報酬を計算しなおすと13万ですか…

 高校生がいい職場や大企業に就職できた時の初任給ぐらいでしょうか。

 命のやり取りをして13万…なんだかやるせない気持ちになりますね。

 て、オーリアさん見ず知らずの人に2万も借したのですか…


 少し咲楽は呆れてしまった。

 と、そこへオーリアさんが寄ってきた。


「お、ギルドでの登録は終わったみたいだな」

「はい、おかげさまで」

「いいってことよ。ま、あんたらも死なないように頑張りな」

「オーリアさん、これ借りていた銀貨です」


 そういい、オーリアさんに銀貨を2枚渡す。

 借りたものはきっちりと返す。

 そういったことで信頼関係を築けるのだからこういったところはしっかりとしておきたい。


「なんだ、そんなに狩った魔物の素材が高く売れたのか…本当に後日でもよかったんだぜ?」

「いえ、まだ余裕がいくらかありますので大丈夫です」

「そうかい…ま、頑張りな」


 そういい、オーリアさんはギルドの出入り口に向かって歩き出した。

 ギルドから出ていくオーリアさんを見送った後、私たちは早速クエストを選ぶためににクエストが貼ってある掲示板の前まで歩いて行った。

 掲示板には、何十枚かの紙が貼っておりその中からGランクのクエストを探すことにした。

 シリナさんが言うブラッディタイガーを倒した訳だが無理に危険に突っ込むこともないといった判断だ。


「んー…何々、薬草採取のクエスト…ねぇ、咲楽危険が少ないのならこういったクエストが良さそうじゃない?」

「そうですね…金額は薬草1本につき銅貨10枚…簡単な割には悪くないクエストだと思います。依頼主もギルドなので依頼先も保証されてます」

「じゃあ、このクエストで決まりね」


 紫音が掲示板から紙をはがして受付に持っていく。

 受付に行くと、シリナさんが対応してくれた。


「はい、薬草採取のクエストですね。ギルドカードの提示をお願いします」


 そう言われたので先ほど渡されたギルドカードを提示する。


「サクラさんとシオンさんの二名ですね。このクエストはギルドからの依頼なので契約金はかかりません。クエストは薬草一本からでも達成となります。薬草がどんなものか知りたい場合は二階にあるギルド資料室を利用してください。それでは、幸あらんことを…形式だからちょっと硬い感じになっちゃったけど頑張ってくださいね」

「はい!頑張ります!」


 紫音が元気に返事している。

 とりあえず、資料室で薬草について確認しておきましょうか…


・・・

・・


―ギルド2階資料室

 ギルドの資料室には本や紙に書かれている資料などが棚や引き出しに収められていた。

 少し疑問に思っていたが、この世界では紙を作る技術が確立しているのだろうか…

 現代の紙よりも粗悪品だが羊皮紙ではない、植物性の紙が本や資料に使われていた。

 そのことは、また後ほど考えるとして今は薬草に関して調べることにする。

 幸い、分別はしっかりとされておりすぐに薬草について書かれた資料を見つけることができた。


「えーと…薬草っていうのは…あ、これじゃない?説明文に薬草って書いてあるし…名前はっと…セリヌ草っていうのね。特徴は咲楽が見つけたヒメオドリコソウ擬きと一緒。あのヒメオドリコソウ擬きがセリヌ草で今回のクエストの目的の薬草なのね」

「そうですね、セリヌ草擬きという草もあるみたいなので注意しなければいけませんね。軽く他の草のことも調べたら早速出発しましょうか」


 その後、大体30分ぐらい調べてからギルドの1階に降りて準備をするためギルドを後にする。

 今回必要なものはあまりないと思うが、ナイフかダガーの一本ぐらいは必要だろうと思いオーリアさんが言っていた武具店に足を運ぶ。

 武具店に入ると顔に入った傷が目立つ少し悪そうな風貌の男がいた。

 彼がこの店の店主だろう。


「らっしゃい、嬢ちゃんたちどーした?」

「こちらの紫音様が使えるサイズの短剣はありませんか?」

「そっちの嬢ちゃんが使う短剣か…ちょっと待ってろ」


 そういい、彼は店の奥に入っていく。

 しばらく金属が擦れる音がしたと思ったら3本の短剣を携えて戻ってきた。


「この辺りがいいと思うぜ。右からブロンズダガー、ブルーブロンズダガー、アイアンダガーだ。ブロンズダガーは一番安くて大銅貨8枚。ブルーブロンズダガーが銀貨1枚。アイアンダガーが銀貨2枚だ」

「手に持って確かめてみてもいいですか」

「おう、自分に合うものを選びな」


 確認をとった紫音がブロンズダガーから順番に手に取る。

 数回振ってみたりして、結局丈夫さを重視してアイアンダガーを買うことにした。


「毎度あり。武器の新調とかある場合はまた(うち)に来てくれよな」

「はい、ありがとうございました」


 礼を言い、武具店を後にした。

 武器は買ったが、何かしらの身を守るすべは早急に用意しなくてはならない。日本では私がどうとでもできたが、ここは異世界。何が起こるかわからない世界だ。用心しておくに越したことはない。その後道具屋に寄り薬草を入れるための皮袋を大銅貨1枚で購入すると最初に来た時の門に歩いていった。さっき、私たちに質問してきた人はどうやらいないようで、別の人が対応してくれた。


「何をしに町を出ますか?」

「クエストをこなす為に少々草原の方へ」

「では、ギルドカードの提示をお願いします」


 二人分のギルドカードを職員が確認した後、門から出る許可をくれた。


「確認しました。頑張ってくださいね」

「はい」


 門を潜って、街の外に出る。


「さて、いよいよ初クエストね」


紫音がそう言ってきた。


「そうですね、緊張していますか?」

「緊張なんかしてないわよ。むしろワクワクしてしょうがないくらい。夢にまで見た異世界だからね…楽しんでいくよ!」

「私は何があっても紫音を守りますから…」

「頼りにしてるわ」

「お任せを」


 そういい、私たちは草原へと足を踏み出した。

いかがだったでしょうか?

誤字脱字、文章のおかしいところがありましたら報告よろしくお願いします。

次回は薬草摘み摘みのんびり進みます。

次回の更新は3月4日です。

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