71話
森の木々の間を駆け抜けていたセイだが、途中で複数の気配を感じとり身を隠せる茂みに隠れた。
ギギァ
ギギ
ゴブゥ?
その茂みのすぐ横をゴブリンの群れが小走りにフレイヤ達がいる方に向かっていくのが見えた。
(くそ、前のレイド戦より劣るけど数が多すぎるもうここでコールしたほうがいいか?)
セイが悩み初めたそこに金属が擦れる音が聞こえた。
ガチャ、ガチャ
グガァァ、ゴブゴァ
ゴブ、ゴブゴブ
(ヤバいあいつ探してやがる!)
ゴブリンジェネラルは周りのゴブリンマジシャンに指示を飛ばして何やら探しているようだ。
セイは緊張から心臓が、バクバクとなり逃げ出したい気持ちをグッと押さえて過ぎ去るのを待つ。
ガサガサ
ゴト
近くを探し始めたのを感じもうダメかと諦めかけた時。
「え、ゴブリンジェネラル?!」
「な、何でこんな所に居やがるんだ!山間部の洞窟にいるはずだろ!」
「ち、イレギュラーだが勝てねぇ相手じゃねぇ。それに取り巻きが少ない今がチャンスだ!」
「むしろラッキーだよ、ゴブリンジェネラルって経験値が美味しい割に弱いし。」
四人組のパーティーが丁度ゴブリンジェネラルの取り巻きと距離がある時に現れた為ゴブリン達の注意が四人組に向かう。
(ここはチャンスだ!)
セイは近くのゴブリンマジシャンにアーツ〖フォックスクロー〗発動すると見事に顔面にあたり吹き飛ばす事に成功する。
「おほ!レアモンスターだぞ!」
「ちょう可愛い初テイムはあの子にするからさっさとゴブリンジェネラル倒すよ!」
「はいはい、そんじゃ〖クイック〗〖アタック〗〖マジックアップ〗バフ盛りでレッツゴー!」
四人組がゴブリンジェネラルを攻撃し始めたのを確認したセイは取り巻きが先行していたゴブリンの群れを呼ばないようにヒットアンドウェイで攻撃して注意を惹き付けた。
そして数分後ゴブリンジェネラルが膝をついたのを見てセイは攻撃を止めてわざと取り巻きがゴブリンの群れを呼び戻すの待とうとした。
しかし。
「き、きぁぁぁ!」
「て、てめぇPKか!」
「ごふ!あはははごめん殺られた……。」
「く、二人は逃げろ!!俺はゴブリンジェネラル相手で手が離せない。」
「ぷは!逃がすかよ。殺れてめぇら。」
木々上から二人の黒ローブが素早く降りて逃げようと二人を襲い殺られた三人は光に包まれて街に死に戻った。
「ひゅ♪こいつは中々にレアなアイテムがドロップしたな。」
「…………浮かれるな、そんなだからアカバンされるんだ。」
「………………。」
「クゥゥ…『くそ、助かると思ったのに……。』」
「くっそう!!お前らよくもガッ?!」
ズン!
ゴブリンジェネラルと戦っていた男がPK達に激昂して剣を振り上げたがそんな隙をゴブリンジェネラルが見逃すはずもなく男は攻撃を受けて吹き飛ばされた。
「はいはい、ゴブリンジェネラルの出番は終わりだ。」
グッ、グガァァ!!
ゴブリンジェネラルは女に向かってバスターソードを横凪に一閃する。
ガゴン
「ふん!………弱いな。」
「ヒッハァ!死にされせぇ!」
ローブ男がゴブリンジェネラルを攻撃を盾で防ぐとその背後から女が飛び出してゴブリンジェネラルの背に飛び付き頭をめった刺しにするという狂喜に染まったやり方をした。
ゴブリンジェネラルは絶叫を上げ倒れ伏して光に変わって散っていった。
「ああぁ………いい気分だぜ。あとはてめぇへの恨みを晴らせば気分は最高にハイになれるぜ!」
「クゥ!『この感じお前、まさか!』」
「覚えてたかぁ?てめぇが初めてログインした時に世話焼いた男だよ。」
女は……いや元セイケイはアイテム欄よりバクったような現象を起こすアイテムをセイに翳すとセイに意味不明なメッセージが流れた。
『バ、バト%&¥*■〒カ、ΒΗΛ≪√∩キーア」&…&】ム選択され¬〓∈∀』
勝手にアイテム欄から卵が飛び出し中に浮きセイのライフポイントが表示された。




