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エアリアオンライン  作者: さきのえ
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66話

店の事務所で警察官に説教され家に送られた(個人情報保護で普通車にて)セイと美空の兄は親にも説教されていたが二人の気持ちには温度差が合った理由としては美空の兄は妹の説明を信じなかった為、セイは帰ってきた、さくらの顔を見てすぐに分かった為だ。


「お兄……ごめんなさい。」

「もう二度とするなよ、と言っても俺も悪い部分が合ったな。まさか美空のお兄さんだとは気付かった、拗れないうちに謝らないとな。」


さくらの頭を軽く撫でてセイは苦笑した。

セイにはすぐ敵、味方で区別する癖があり本人もうっすらと気付いているのが、妹の事で思い込んだら止まらない勇人と違いだろう。


美空にお兄さんとエアリアオンラインで会いたいと会う時刻をメールしきっと誤解が解ければ友人にもなれるだろっと思っていたんだな気持ちはログインと共にくだけ散った。




***◇****


「あははぁ!良く来たねセイ君しばらくのギルド体験を楽しんでくれ。なに悪いようにはしないさ、俺は公私混同したりしないよ。た、例え可愛い、可愛い妹をかどわかそうとした男でもねぇえ!」


「意識のすれ違いってのは残酷だ……。」


ギルド【クロス】のマスターであるアーサーが美空の兄である事は、さくらから聞いて知っていた。

しかしアーサーのセリフから認識がかなりずれてる事にセイは頭を抱えたい気持ちでいっぱいになるがその表情はアーサーからするとケンカを売ってる様に見えていた。


「あ”?どうしたのかなぁ!セイ君はまーさーかぁぁギルドに入るの断るのかなぁ!そんな腰抜とは思わなかったなぁ!!」


(((ブラコンモードのギルマス大人げない……)))


「腰抜……ッッ!、そ、そうだな攻略組で有名なクロスに一部では信頼急降下中のギルマス殿自ら誘ってくれたんだ、よろしくお願いしますよ、ギルマス殿。」


ギルドメンバー達は普段頼もしいアーサーが妹の事となると妄想から突っ走る

ニッコリとセイはお返しとばかりにアーサーに毒はくとアーサーは余程に堪えたのかよろめく。


「キ、キミとは長いつき合いになりそうだな、ミッチリと鍛えて上げるよセイ君。」

「よろしくお願いします、ギルマス殿鍛えて頂いたあかつきにはどのように素晴らしい特訓だったか、“ギルマス殿の妹君”にお話ししましょう。」


アーサーとセイはお互いに握手するが眼が笑ってない、というより相手をどう貶めるか考えてる目であった。


「コホン!!……そこまでで良いでしょ?それともお二人共そう言ったご趣味が?それなら我々は此で帰りますが?」


「い、いやそんな訳ないだろ?ギルマスとして新人に激を飛ばしたまでさ、だろセイ君。」

「その通りギルマス殿にはお世話になるから信頼の握手をしてただけだ。」


お互いに攻撃判定になるギリギリで握手してるのをジトメで副マスであるシロクロはため息をはいた。


「はぁ、そのようででは新人の紹介をお願いしますよアーサー。」



シロクロに促されてアーサーはセイの紹介をして、ギルドメンバー達は感激の拍手をするもどこか励ましのこもった視線をセイに送っていた。


「では、セイ君でしたね貴方のスキル構成はセイバーより聞いてます。まずは【占い】と【魔筆】を上げてもらいましょうかウチのギルドにはそのスキル持ちがいないのでちょうどよいでしょう。もちろん費用はアーサーが出します、いいですねアーサー。」


「はぁ?!いやまて何故俺がっ………くっ分かったからそんなに睨まないでくれ。」


(ふぅん成る程、アーサーはシロクロさんに頭があがらないのか。)


シロクロの出した方針にアーサーが異論を唱えるが眼を細めたのをみてあっさりの許可した。

それを見てセイはアーサーがまたケンカを売ってきたらシロクロに報告すれば楽だと記憶しておく。


「それではセイ君、まずは皆に子ギツネになってから【占い】をして下さい。」

「ああ分かっ………トランスする必要あるか?」


「有ります、気分よくクエストを遂行するのには必要なことです。異論は認めませんよ。」


ニコリと微笑むシロクロの見えざる圧力に逆らうと不味いと判断してしぶしぶ子ギツネにトランスし【占い水晶】を取り出して【占い】をしていく。


「南西が吉?あっ!そう言えばまだ調べてないとこ一ヵ所あったなよし!ありがとなセイ。」

ナデナデ


「連戦凶?あちゃー外れか。」

ナデナデ


「人助け小吉?じゃあ今日のクエストは人助けのにしようかな、ありがとね子ギツネちゃん。」


ナデナデナデナデ


「ッ?!……まぁなんだよくやったな」

ナデ……ナデナデナデナデナデナデ


(((ギルマスなにが出た!?)))


「……………チッ!では全員終わりましたね各自占い結果より行動を決めて楽しく遊びましょう。何かあったらそこの受かれてるアーサーに報告を………今日は私は情報収集しますからむやみなコールは控えて下さい。【ツナ】、【レタス】二人はセイの冒険者ランクアップに付き合って下さい。

では解散。」


ナデナデ……グリグリグリ!


「クゥン『頭が剥げてしまう……』」


セイは始めて占いをしたが結果は大吉(レアドロップ率15%アップ)一人、大凶(敵強化50%アップ)一人、他が小吉8割、凶2割だった。


大吉、大凶が誰なのかはすでにお分かりだろう。



「はは、とんだ災難だったな俺はツナ、今日はよろしく!」

「セイはあれだな……ウチのテイマーが可愛いモンスターをテイム出来るまでは心を強くもて。俺はレタス、今日はよろしく。」


「クゥン『いつになるんだよそれ……俺の男としてのプライド持つのか?』」


【占い】ある種のデメリットが存在する、二人はセイが子ギツネになってなかった場合、外れを引いた者と当りを引いた者との間でケンカになっただろうと思っている。うまいこと癒しが要るからなんとかなった事は確かだ。


トランスを解きセイは二人と共に冒険者ギルドに向かった。
















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