61話
久しぶりの更新ですどうぞお楽しみにください
(~ ・∇・)~
エリザベスはセイがフェアリーフォックスに変身した直後は戸惑いをみせたが、セイは本物の人である事を再確認して冒険者が!と怒気を上げセイに噛み付こうと迫る。
「グルルメェ!!『死にさらせ!冒険者!』」
「クー!『冒険者、冒険者と何だって言うだ、さっさと大人しくなれ!』」
エリザベスは前足でセイを押さえ込もうと飛びかかるがセイは横に飛び退く。
だが避けられた事が悔しかったのか、さらに興奮して爪での引っ掻き、鋭い牙での噛みつき、体当たりと次々に攻撃を仕掛けくるが攻撃事態は単調で油断しなければ当たらないだろう、セイは油断していても反射的に避けてしまうが。
問題はなるべく傷を負わせずに大人しくさせれるかだが威力の有るスキルを使えば大怪我を負わせる可能性がある為反撃する事に躊躇いが出る。
仕方なく打撃系アーツを使わないでの攻撃を余儀なくされる。
(面倒だけどやるしかないな!)
セイはエリザベスの隙をつき羊毛が薄い足を狙い引っ掻き、そして新しく覚えたフェアリーフォックスのスキルを発動しエリザベスを翻弄させる。
シュボ!
「コン!『【狐冷火】』」
「キャンメー?!『つ、冷てぇぇ?!』」
フェアリーフォックスの二振りある尻尾の一つ、その先端より青白い火の玉が現れて、ゆらゆらめきセイがエリザベスに
触れた瞬間尻尾の先より消え、エリザベスとの接触した部分に灯る。
【狐冷火】は敵と接触すると発動する、属性は氷、威力はほぼゼロで敵に冷たい冷気を数秒間与えて、低確率の【凍傷】付与。
異常状態の【凍傷】は動きを遅くする効果がある。
そしてエリザベスの攻撃を避け、時間を稼ぎ、再使用可能となったアーツ【狐冷火】を当てる事を3回繰り返すと効果を発揮し、エリザベスは凍傷状態となった。
「クーンメー……。『く、ここまでやるたぁ思わなかったぜしかたねぇぇ……。』」
前左足が凍傷状態になりさすがにこれ以上戦えないと分かると悔しいげにセイを睨む。
「コン。『やっと落ち着いたかいいか俺は……。』」
ゴロン
「クー?……『何やってんだおまえ?……。』」
セイを睨んでいたエリザベスは突如お腹を見せて寝転がりぷるぷる震えだしたのを見て呆れ気味に問いかけた。
「メ~ク~ン……『エリザベスちゃんは負けたがな、だからって群れは見捨てねぇ。エリザベスちゃんは喰われてやるから仲間には手ぇださないでくなんなせぇ……。』」
エリザベスはぎゅっと目を瞑り泣きそうな声でセイに懇願する姿を見てセイはすたすたのエリザベスに近く。
ツンツン
「キァメッ?!『ひぐっ?!』」
セイがエリザベスの脇腹を小突くとビグリとエリザベスは体を硬直させれる。
「コン『勘違いすんな、俺は全然お前やお前の仲間を食べる気ないからな。勘違いするなよ、ほれほれ。』」
再度脇腹をつつかれたまらずに起き上がりセイと距離をとり戸惑いを見せる。
「メー?『ほ、本当に喰わないのか?』」
「コン。『本当だって言ってるだろ、俺は依頼を受けて来たんだ。』」
セイが依頼内容を説明すると最初は分かってない表情だったが、モンスターテイマー言葉を聞きエリザベスは興奮して近づいてきた。
「メー!『ほ、本当か!お嬢をモンスターテイマーにしてくれるのか!!』」
「クー?『あ、ああモンスターテイマーの仲間もいるし教えてる奴とは知り合いだからな。でも何故そこまでモンスターテイマーにこだわるんだ?』」
エリザベスはセイの疑問を聞きピンと立っていた耳をたらし、悲しげになる。
「クーメー……。『お嬢は冒険者に騙されて深い傷を受けやした、その原因の一つがモンスターテイマーでさぁ。』」
あっ今称号のトラブルメーカーが悪さしたなとセイ苦笑した。
この作品は不定期更新です。