57話
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ではお楽しみ下さい(~・∀・)~
マネージに教わった後セイは結局十枚【羊皮紙】とその他三点ほどアイテムを購入して練習と思い付きを試してその日はログアウトした。
そして翌朝はセイの料理当番。
(・ω・)ゝ
「むむ!お兄、私に何か怒らす事したっけ?何でニンジンサラダがあるの?しかも顔文字にニンジンデコレーションしてるし。」
「いや何か食いたくなった、それにお子様でも食べれるニンジンだから食えないと恥ずかしいぞ。」
大のニンジン嫌いなさくらは宿敵とばかりにニンジンを睨む。
そんな様子を少し意地悪く笑い見てるとダイニングの扉が開く。
「ふわぁ~おはよう、さくら、セイ、朝から元気元気私の子~~。」
「母さんまた徹夜したのかよ、ほどほどにしないと身体に悪いぞ。」
「お母さん聞いてよお兄が私に意地悪るするの!」
徹夜明けの妙なテンションで挨拶するさくらと晴明の母、『安倍川 陽子』はインテリアデザイナーの仕事をしている。
母、陽子は近々あるイベントの為徹夜したようだ。
「さくら、ニンジンは栄養と美肌に良いのよ、お兄ちゃんはさくらに綺麗でいて欲しいのよ。」
「ううぅなら食べる!頂きます……… あれ結構美味しい?」
「だろ?少し高いけどな。」
家族は揃って朝食と食後の軽い運動をするのが安倍川家の決まりだ。
「うーん、母さんは寝るわね~後の家事宜しくねセイ。」
「ゆっくり休んで母さん、それとVRゲームをするから用事が合ったらメールでしてくれ。」
「私は先輩の家に遊びに行ってくる!」
「【エアリアオンライン】ね、母さんもやって見ようかな。さくらは先輩が困ったらそれ以上しないこと、ふぁ、今はもう寝よお休み。」
うとうとしながらもちゃんと子供の言った事を聞き、さくらに的確な注意を言って寝室に入っていった。
さくらに絶対にダメは効果が薄いのをちゃんと分かっているさすがは母である。
家の掃除と夕飯の仕込みを終えセイは自室に戻りログインする。
「リンクスタート!」
数秒の浮遊感の後セイは閉じていた目を開ける。
セイは街の中央噴水広場にからスタートした。
「えっと、まずは連絡からだな。」
メニュー画面を開きそれぞれ友人にメールを送る。
最初にマネージから返信が来た。
ピロン♪
『マネージからメールが届きました。』
ピロン♪
『ライからメールが届きました。』
───────
『おはようございます、セイ。さっそく鍛練ですね私の方は今から2時間位なら時間がありますから大丈夫ですよ。
場所は冒険者ギルドの訓練所を借りてますから安心してください。
マネージより』
『おはよう、セイ。今日のぶんの宿題終わらせてからログインするから、そっちの時間で2時間後に店に来てね。』
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「夏休みの宿題か、ライは計画的だな、さくらはいつもラストで焦るからな 」
去年の夏休み最後を思い出しさくらに注意しようと決める。
ちなみにセイは簡単な問題を短期間で終わらせ難しい問題はじっくり解るまでやるちょっと変わったやり方をしている。
マネージの筋トレに付き合い、途中から珍しいからか妙に物陰から覗く者逹がいたが無視し筋トレが終わる。
「やはり身体を動かすのは気持ち良いですね。……視線が気になりますが。」
「マネージ、どんなに不快な視線も敵意以外は無視だ。さてと時間だな。」
マネージはチラリと物陰から覗く者逹を見て若干引きった顔をしたマネージは今度からは場所変えようと決意する。
「だいたいの流れは分かりましたから後は仕事終わりと前にですね。」
「仕事終わりは身体をほぐす程度で軽くな、また連絡してくれ。」
握手をして今度はライのところだとセイは冒険者ギルドを後にした。
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ライとハルの店に到着しセイは中に入るとちょうど棚の整理をしてるライに声をかける。
「おはようセイ?何か疲れてるねどうかしたの?」
「勘違いの嫉妬ほど厄介な物はないと、うんざりしただけだ気にしないでくれ……。今日は金が貯まったから防具受け取りに来たんだけど、ハルはいないんだな。」
「ハル姉さんは浴衣を買いに言ってるんだよ、近くでバーゲンセールやってるから。それに近々花火大会あるからね。」
ああなるほどと納得してもしかしたら、さくらも?とふと思うもまずは防具をとライに確認する。
「えっと防具ね、セイのスキル構成からハル姉さんが想像して和風になったんだ。」
ライはメニューからとり出したのはデザインこそ着物そのものなのだが本当の和服と違っていた。
本来着物はローブやワンピースと同じ特徴があり下半身まで覆い隠すタイプなのだが、ハルが作成したのは腰ほどまで長さでちゃんと着崩れしないようはしに結べるところがある。
そして一見 袴の様だか動き易いようにズボンになっている。
余談だが袴は着物の上から着用する為、腰ほどまでしかない着物とは本来ない……はずだ。
色合いは上着が白に袖もとが青くなっておりアクセントに狐のマークと御札が描かれていて、ズボンは青と水色に染めてある。
「ちょっと凝りすぎ過ぎてないか?お金足りるのか?」
「ハル姉さんは凝り性だからたまに余計な事までやっちゃうからね、だからお金なんて貯まらないんだよ……。だからお値段は上下合わせて8万リペでいいよあとはセイの気持ち次第って事で
。」
セイはメニューから手持ち金を見て10万 リペを出したのを見てライは首をかしげる。
「うん?ニンジン祭りの報酬にしては余裕だね、確かあれ収穫クエスト報酬が一人6万リペまでだったはずだけど。」
「ニンジン祭りか来る途中でニンジンジュース飲んだけど凄く美味しいよな。ちょうどログインできない時にあった臨時クエストらしいから参加してないんだよな。」
「え、えぇ?じ、じゃセイはどうやってここまで貯めたの??」
ますますセイが短期間でお金をここまでどう貯めたかわからなくなり、たまらずにライはセイに疑問をぶつける。
「ワードキャロットのドロップアイテムと採取クエスト報酬だな。」
「セイはワードキャロットを倒せたんだ凄くラッキーだったんだね。」
ライはセイが偶然にも遭遇し倒し更にレアドロップしたのだと思いワードキャロットの説明をするとセイは途中から苦笑いをしていた。
(ははは……マジかよ知らなかったとはいえ普通に倒せいたのバレるとまた狙われかねないな。仕方ないワードキャロットはしばらく倒すのなしだな。)
「どうかしたセイ?」
「何でもない、さっそく着替えみるか。」
セイはライに代金を支払い着てみることにした。
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