56話
忙しい日々が続き更新出来ずすいません。
ひと息つけるようになったので再開します。
ではお楽しみ下さい(~・∀・)~
マネージとセイは手を離し二人の間から現れた握手する姿が刻印された透明なカードを見る。
「セイ、これがそうなんですか?」
「多分そうだ。……そうだよなロキシー説明しろ。」
セイはマネージに答えた後ぼそっとロキシーに問いかける。
『言葉使いがぞんざいになって僕悲しいよ。って睨まないでよ本当に感が凄い鋭いね。』
セイは芝居がかった悲しむ声にロキシーが見てるだろうアングルに向けて睨み付ける。
ロキシーの説明だとカードの名は【フレンドレター】。
エアリアの民とプレイヤーが一定以上に仲良くなって握手すると現れる。
そして使用法は簡単でマネージがカードに触れて【ライト】、【インプット】どちらかを唱えるとメールの作成ができる。
【ライト】=紙書く要領で現れるクリスタルのペンで書く。
範囲をペンで平面の場所で指定し、文章その他絵など書けると自由度は高いが机のような平面な所でしか書けない欠点がある。
【インプット】=投影キーボードに寄り場所に関係なくメールの作成が可能。
セイはマネージにロキシーがした説明をして、マネージは確認の為【ライト】と唱えるとクリスタルのペンがふわりと空中に現れた。
クリスタルのペンを受け取ると机にペンで書く範囲を指定し、書き出すとペンの軌跡は光り暗い場所なら幻想的見えただろう。
マネージは文章を書き終わるとセイにメールを送る。
リリーン♪
『マネージからのメッセージが届きました。』
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拝啓セイさん手紙は届きましたか?
届いたなら私に『悪戯好きにして理の神ロキシーに感謝を』と言って下さい。
マネージより
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届いたメッセージにぎょっとなりセイはマネージを見る。
「気付いてたのか?」
「私はこう見えて耳が良いのでセイの小声が聴こえめました。それに最近は運営神からの神託が増えてると噂が広がってますからね。」
『ほほう!僕の信者だったのかこれは面白い誤算だね、それとセイ合言葉ほら合言葉を感謝を込めて言っていいんだよ?」
少ししてやったりと頬笑むマネージにロキシーの声が届き膝をつき頭を下げてマネージは眉間に手を添えた。
「マネージ信仰相手間違えてないか?あんな事言う奴だぞ?」
「そんな事ありませんよ、伝承には悪戯と見せ掛けて実は助けていたという事実が有ります。
それに苦労してる逸話の方が多いお方ですから。」
ロキシーを信仰する者の祈りのポーズに本人はむず痒い思いをしていた。
あれはロキシーが悩んでいる時の仕草の為だ。
「ふーん、とりあえずありがとうな。
だがSで部下に悩むロキシーさん人をおちょこると評価さがるぞほどほどにな。」
『誤解なんて僕は気にしないからいいんだよ。
なにはともあれメール機能の不備と改善箇所があればマネージは私にメッセージを送るように。
君にこのシステムを広めるべきかの審議が問われるからそのつもりで気楽にやりなね。』
ロキシーの重要だが気楽と言う言葉にマネージは伝承通りな性格なのだと納得して頷き連絡先が登録されたの確認した。
セイはロキシー説明で何故此処に転移させたか理由が分かり不満げだ。
「ロキシー最初からシステムテストならそう言ってくれ、性格が悪いぞ。」
『知ってると本当の友人には成りにくいからね、他にもセイがどうするか興味が会ったからしょうがなかったんだよ?
おっとそろそろ仕事に戻らないとじゃあね~。』
ロキシーはそう言って繋がりを切りセイが呼びかけても返事がないのを確認してマネージと改めてよろしくとセイは握手する。
「ロキシー様の話しで本題がそれましたが【魔筆】の説明と練習をしましょう。」
「そうだったな。」
*********
ロキシーはセイに【魔筆】ついて時間の許す限り教授しお互いに楽しみながらの時間はあっという間過ぎた。
「今日はありがとうなマネージ助かった。」
「いえいえ、セイの集中力の成せる事ですそれに最後に写本を手伝って貰いました。後は本の複写できるレベルにまで頑張って下さい。」
最後の方でやっと難易度の低い魔法文字が安定した効果になった為セイは手伝ったのだ。
マネージとまた会う約束をしてセイは書庫を後にし、【魔筆】に使用する紙を雑貨屋に買い求めたのだが……。
「なぁ、店主のオヤジさんこれって高級な紙なのか?」
「いや、一番安いやつだ高級なのはそれの10倍だ。ところで坊主【羊皮紙】なんて買うたぁ商人でもなる気か?」
店主の男は不思議そうに見ていたがセイは便利そうな【魔筆】スキルが何故ソロプレイヤーしか習得してないか理解した。
「 紙1枚がこんなに高いとは……紙造るスキル探した方が良いのか?でもな~。」
エアリアオンラインで現在売られているのは羊皮紙の為、現実での紙とは値段かなり違っていた。
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【羊皮紙 】× 1(A4サイズ)=680リペ
動物の皮を乾燥させ作られた。
主に契約や大事な記録を取るのに使われる。
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(練習で紙をだいぶ使ったからちょっとマネージに申し訳なかったな。)
これから自分の習得スキルを上手く生かす事に苦労すると思うと同時にセイは楽しんでいた。
〖 ステータスプレート〗
セイ(男性)
Lv10
種族スキル 〖未習得〗
状態 普通
スキル
〖モンスタートランス〗Lv3
〖フェアリーフォックス 〗Lv15
〖 〗
〖 〗
〖火魔法〗Lv3
〖魔筆〗Lv5 up↑
控えスキル
〖慈愛〗Lv1
〖占い〗Lv1
〖光魔法〗Lv4
〖未収得〗
この作品は不定期更新です。