53話
ここまで読まれた方々、ブクマ、評価、感想してくれた方々ありがとうございます。
ではお楽しみ下さい(~・∀・)~
セイが転移したのは何故か冒険者ギルドの書庫室だった。
「あ、あれ?そっか邪魔にならないところに転移したのか。」
「誰かいるのですか?出来たら助けて下さい。」
セイは声の方に振り向くと、うず高く積み重ねた本を膝をガクガクさせて運ぶ人がいた。
セイは慌て本を半分受け取り声をかける。
「大丈夫か?一端本を床に置いて休んだ方が……。」
「本を床に置くですって?本気で言ってますか!そんな穢れた起こないを良く平気で言えますね!」
びくりと身体を硬直させ怒った本人を見る。
容姿はセイと同じく髪を後ろで結んだ長髪、メガネを掛け背は140センチ程だ。
「ごめん、俺にはわからないこだわりがあるんだな。」
「あ、いえこちらこそいきなり怒鳴ってすいません。
最近急に本の劣化が進み怒りぽっくなって。
この先の机まで運んで下さい。」
「ああ。」
セイは大きな本棚が並ぶ間を抜け本を一緒に机の上に置く。
「改めて、手伝って頂きありがとうございます、私の名は〖マネージ〗と言います、男です。」
「そうか、俺はセイ、ここにはちょっと迷い込んできた。」
「……驚かないんですね、あなたには好感を持てます。」
マネージはクスリと笑いセイと握手する。
(内心驚いてるけどな、小さい頃を思いだすと笑えないわな。)
マネージの顔は幼さが残り、目はパッチリとして大きく声は中間的な為女性に見える。
「見たところセイは転生者ですね、先程いった穢れとは床に置くと本の耐久力が落ちると言う意味です。」
「へー良い勉強になるな。」
「そう言って頂くと照れますね。しかし分かって貰えない方々が多く耐久力が落ちた本の写本は大変です。」
マネージは手を差し出してペンダコを見せる。
セイは眉を寄せ確認する。
「耐久力は元に戻せないのか?」
「耐久力が落ちた本はスキル〖魔筆〗もしくは錬金術師しか復元できない魔法書ですから、私の職は〖魔導書管理〗ですが出来るのは魔法整理、写本、状態把握のみです。」
マネージは机に積まれた本を見て、肩を落とす。
セイはそういえばとマネージに話しだした。
「俺〖魔筆〗スキル習得してるぞ。」
「本当ですか!……セイは全然スキル上げてなさそうですね。」
ギクリとセイは視線をそらすとマネージは名案とばかりにセイに提案する。
「セイは自分のスキルに付いてどれほど詳しい知ってますか?宜しければアドバイスしますよ。
その代わりスキルレベルが上がったら復元してくれませんか?」
「本当か!ちょうど……いや、そんな訳なるのか?……」
「どうしました?」
マネージは途中から小声で呟くセイに首を傾げる。
(ロキシーのドヤ顔が頭に浮かんだが多分あってるだろうな。)
今この光景を観てるだろうロキシーにセイはしてやられたとばかりに額に手をやる。
「えーと申し出はありがたいが、もし俺が来なかったらどうしてた?」
「それはクエストとして冒険者ギルドに依頼出してましたね。
ふふ、心配しなくとも依頼は出しますよ。セイ一人ではMPが足りないでしょうしね。」
『良く出来ました。パチパチ~。』
セイにだけロキシーの声が聞こえてきてやっぱり見てたかと苦笑いする。
「では早速セイにレクチャーしていきましょうか。
ではメニュー画面のステータスを見せて下さい。
転生者の事情は知ってるので普通に話してくれて構いませんよ。」
「それは助かるな、そんじゃ早速。」
セイはステータス画面を可視化してマネージに見せる。
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