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エアリアオンライン  作者: さきのえ
47/74

47話

ここまで読んで下さった方々ありがとうございます。

ではお楽しみ下さい(~・∀・)~ 

 エアリアオンラインには高度な知能を持ち24時間システムを管理する者達がいる。

 エアリアオンラインの中核を成すコアプログラムはブラックボックスになっていて、開発者本人は完成と共に病で亡くなっている。

 そして強固なプロテクトがされている為複製不可能、どのようにプログラムに人の感情を持たせたのかは今は誰も知らない。


 そんなシステム管理を亡き開発者が創造したアシストする存在は複数いる、その中で一番多忙なのが〖ロキシー〗。


 そして管理を遊びにしてる存在が……。


「ふむふむ、ダンジョンのレアドロップはこいつが良いな。

 こっちは……ほう!もう此処まで造れる者が現れたか、そろそろ武具の性能バランスを整えて。

 その前に企画を練るぞ!男にしか反応したない落とし穴、そろそろ盆休みだから、可愛いレイス系ダンジョン、18禁グロ満載特別ダンジョン、後は……。」


 ピーピー♪


「ん?おお!以外に速く面白い答えしたのが出たか、どれどれ……。」


 色々企画練り中の赤髪の凛とした顔に頭にバンタナをまく、名前は〖ヘパイストス〗。

 彼女は主にアイテムドロップ、武具のパラメータ管理をしている。

 企画は趣味だ、殆ど運営から却下されているが……。


 ********


「グスン……どうしてようやく通った私の企画を断るの?」


 セイに即断られた上に自ら丹精込めて造った報酬の武器を捨てると言われ悲しく泣いてしまっていたがセイが誰か連れ来ると言われ、最初セイが優秀な者を連れてくると思い込み礼までしたが。


「………あれ?よくあの者の言い方を思いだすと、適当なの連れてくるって事ではないか?!」


 怒りが込み上げて来ると早速行動を開始、フェイクレイスが呼び寄せた精霊を上位精霊にすり替えた。


 満足げに見ているとフェイクレイスはハル、ライにやられてしまう。


「く~!!ヘイトパニック起こさせて倒すとは小賢しい事しおって!!こうなったら!!」


 ハル、ライがどちらに攻撃したら良いかわからなくさせる、ヘイト値の操作をした事に頭に血が上りやってはいけない事をし始めてた。


 つまりシャドードッペルを自分と連動させ、伝説級武具を装備させて、セイを倒そうとしたのだ。


 セイが怯えて逃げるのをいい気味だと攻撃していると、またもやハル、ライに邪魔される、しかもライは動画を撮ろうとした事にヘパイストスは大慌てする。


「拙い!!ロキシー知られたら、何されるか!」


 ロキシーは管理者のまとめ役、現実の管理者も彼に一目置く頼れる存在だが、不正が発覚すれば一週間立ち直れなく程の罰がまっている。

 実際、課金アイテムを現金を貰って横流し仕様としたプログラマーは秘密ホルダーを暴かれ、性癖が露天しそれ以降はロキシーの忠実なる、手足となった、もちろん不正は防いで未遂となった。


「あ、そこ、くっ!もうちょっとで当たりそうだったのに!!」


「何がもうちょっとなのかな?ヘ・パ・イ・ス・ト・ス?」


 ヘパイストスはポン、と肩に手を置かれ振り返るとそこにニコニコ笑うロキシーがいた。


「ひぃ、!どうしてあなたが此処に?!」


「どうして?それは仕事してたら、いきなり動画チェックシステムに引っかかったからに決まってるでしょう?此処最近は只でさえ急いのにね~~。」


 コキコキと肩を鳴らすロキシーに後ずさり、言い訳を始める。


「あ、あのセイと言うプレイヤーは重要クエストの根幹を潰すような事したのだ!

 私はそんな性根を直してやろうと心を鬼にして………。」


「あぁ、彼は僕のお気に入りでね、気軽に話す中だよ?で、そんな嘘を吐く、君はお仕置きだね。」


 ロキシーが腕を振るうとヘパイストスは身体痛みから倒れ込んだ。


「うぅぅ?!声が?!」


「知ってるかい?君のベースとなった神話で〖鍛冶が得意な神・ヘパイストス〗は男性なんだよ、だからその姿で反省するように。」


 ヘパイストスは青ざめて、手鏡を取り出し自分の姿をみてがくりとうなだれた。


「うぐ……ひく……あ”んばりよ(あんまりよ)、ヒゲもじゃの〖ドワーフ〗な”んで!!」


「今の君をドワーフ達が見たら卒倒するだろうね………。」


 ため息をついてロキシーは現実のプログラマー達に連絡をとる。


「プレイヤー達に状況説明はちゃんと出来たようだね………え?彼また気絶した?ならこっちに寄越してカウンセリングはしておくから、それと今回は僕がシステム調整しておくよ。」


 ロキシーは何十枚もの投影ディスプレイを出し忙しなく目を動かし、処理していく。


「はぁ、セイは色んな意味で僕達を泣かしてくれるね。ほらほら、ヘパイストス泣いてないで手伝う!」


「グス……ばい(はい)。」


 セイとはちょっと話しをしないといけないとロキシーは目頭を抑えるのだった。


この作品は不定期更新です。

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