46話
遅くなりましたどうぞお楽しみ下さい。
(~・∀・)~
ライの言葉に反応して、ライに〖ファイヤボール〗を無数に放ち、攻撃するバグモンスター。
ドドドド!!
「うわぁぁぁ!!な、何で僕が狙われるのぉぉぉ!?」
「「ライ!!」」
ライは必死に逃げまわる、ハルはバグモンスターに闇魔法〖ダークボール〗を撃ち込むも大して効いていなくバグモンスターは無視して攻撃を続ける。
標的をライに変えた事にセイは何故なのか焦る中考える。
(ライが戦うと言ったから?、それともライがフェイクレイスを倒したから?………何だ?理由はなんだ?)
セイがバグモンスターに〖ライトボール〗撃ち込むと一瞬、こちらを見たもののライに攻撃を続ける。
あんなに先程まで、自分を憎んでいたバグモンスターがライに執着しているのは、相当な理由があると確信した時、ライがメニューを開こうと手を振るのを見て、更に攻撃が過激になる。
「コン、クゥ?『ハル、さっきライは取るって言ってたけど、どういう事だ?』」
セイは〖マジックポーション〗を飲んで魔法を放ち続ける、ハルに近づき見上げて話す。
「……………。」
「…………?。」
ドドドド!! 「ひぃぃ!!」
「クウ?『ハル?』」
「…………え、あ!?それは動画を撮って、サイトにアップするって事よ。」
ハルはほんのり頬を紅く染めて説明する、セイはそういう事か、と笑みを浮かべた。
動画、静止画の撮影は課金で手には入る〖レコード水晶〗というアイテムで撮影、録画が可能、料金も10分録画で300円~と安く。
VRMMO投稿サイトでランキング入りすればWebマネーが手に入ると大抵誰もが購入するアイテムだ。
「コン!『ならハル動画を撮ってくれないか?もしかしたらあのモンスターは消えるかも知れない。』」
「?!ライが狙われるたのはそういう事だったのね、分かったわ。」
ハルはメニューから〖レコード水晶〗を取りだし水晶をタップして録画を開始するとピッタリとバグモンスタは攻撃を止めた。
「………?!………!~~~!!」
「はぁ、はぁ、助かった?」
「え、何あれ??」
「クゥ?『コントか?』」
攻撃を止めたバグモンスターだが、突然振り返り、ビクリと震えて後ずさり、かと思えば身振り手振りで何か必死にセイを指さし、誰かに伝えようとしている。
だが伝わらなかったのだろうバグモンスターは苦しみだし、倒れて震える手に何かを持つ動作をして顔の前に掲げると息絶えて消えていった。
ピコン♪
ピコン♪
ポポン♪
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『だだ今あなたのいるフィールドでシステムにバグの発生が確認されました。誠に申し訳ございません、後日お詫びのアイテム、並びに謝罪に参ります。出来れば此度の件は広めないでくれますと助かります。【エアリアオンライン•システム管理局】』
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ピンポンパンポーン♪
『プレイ中のプレイヤーの皆様に重大な報告が有ります。
〖鎮魂の教会跡地〗フィールド内にてシステムトラブルが確認されました。その為一時的にこのフィールドを封鎖します、後日お詫びのアイテムをお送りします。
現在対象フィールド内のプレイヤー方は5分過ぎると街に強制転移されます。以上運営事務局からのお知らせです。』
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セイ達は謝罪のアナウンスを聞きセイはため息を吐き、ハル、ライは展開の速さに顔が引きつっている。
「わ、私達はシステムトラブルに巻き込まれたって事なの?」
「え、でもあれ?本当に、うわ、どうして?」
「クゥ……『またか……って俺の請じゃないよな?』」
不安で戸惑っていると5分はあっと言う間に過ぎてセイ達は街に転送された。
この作品不定期更新です、出来れば最低一週間毎の投稿を目指します。