43話
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
ではどうぞお楽しみください。(~・∀・)~
〖鎮魂の教会跡〗内は屋根が焼け落ち、ステンドグラスは砕け教会だったとは聖母の像がなければ分からない有り様だ。
「うへー荒れ放題だな、こんなとこで本当に素材が手に入るのか?」
「まさか、此処じゃないよ下だよ下。」
ライが床を差してセイに言う。
「まさか、隠し部屋とかか?」
「そのまさか、定番で石像を動かすと地下階段が現れるってわけ」
ハルはそう言うと石像像を右回転させ入り口を向いていたのを奥に向けるとカチっ音がして奥の床が動き地下階段が現れる。
セイ達はその階段を下り、真っ直ぐな通路を進み天使、悪魔が三つの宝石を取り合うレリーフが刻まれた扉にたどり着いた。
ハルはセイに必要な物だと言っていくつかの素材アイテムを渡す。
「準備は大丈夫?戦闘になると終わるまででれないから気をつけて。」
「問題ない。」
「三人なら余裕だね、上手く行くなら何回かやろうよ。」
ハルは調子に乗らないと小突き、ライは、ハーイと生返事して扉を開ける。
扉を開け中に入ると広い空間が広がり奥から水が流れる音がする。
「ここがそうか……肌寒いな。」
「奥に小さな滝があるからね。」
「初めて見るとみんな驚くよ、セイゆっくり慎重に滝まで行こう。」
セイはライの言葉通りにゆっくりと音のする奥に歩き暗く良く見えないが小さな滝がある池の手前に着いた時いきなり両脇の柱が燃え上がった。
すると滝に者かの姿が現れる。
「?!誰だ!!」
セイが思わず叫び問いかけるが反応がない。
「ぷっ、大丈夫、あれはただセイの姿が滝に映ってるだけだよ。」
「ライは初めて見た時、驚いてひっくり返ったけどね。」
「ハル姉さん余計な事言わないでよ!」
ライは顔を真っ赤してハルに怒鳴ったがセイは不思議そうに滝に映った自分の姿を見る。
「………なんで青白い姿?」
セイは吸い込まれる要に滝まで伸びる橋を歩き鏡のように静かに流れる水流に手を入れると変化が起きる。
『汝、全てを知らんとする者か………それとも全てを守らんとする者か………もしくは己の欲を果てなく求める愚か者か……答えはなんぞ?』
威圧感のある女性の声がセイに語り掛けてくる。
「これは……どういう事だ?」
「あ、セイ勝手に手入れちゃたか、だめだよ単独行動は。」
「それの説明まだだったよね。」
ハルは挑む難易度の選択で最初が難易度が低く最後が高難度と説明する。
『答えはなんぞ?』
「うーん……これって本当に一つ選ぶ選択なのか?これって人が持つ突き詰めた欲望の事だよな。
答えは〖最低限の全て〗」
『汝、己を知り共を守り、正しき欲望者と答えし者よ、試練を乗り越えよさすれば世界の担い手に………。』
女性の声の〖世界の担い手〗と言う言葉にセイは顔をしかめる。
「え?担い手とか嫌だけど、てかあんたどこからか話してるよね?運営の人とか、ロキシーの知り合いか?。」
『……………な、汝試練を乗り越え、世界の担い手になるだろう。』
声の主戸は惑った声で話し終える、ハル、ライは通常とは異なるやりとりを見て困惑していた。
「嫌だっていっただろ、オンリースキルとか貰ったらそっから妬まれるだろが!貰ったらポイするぞ、武器でもするがいいのか?」
『………………………汝、己を知る者と言う事にずる………グス』
「な、泣くなよ、そうだ!今度勇者ぽい奴でも探してくるからさ、ロキシーに宜しく。」
セイは宥めるように言うと声の主は元気を取り戻した。
『うむ、汝、心優しき者よ、また会おうぞ!』
「またな。」
セイはやれやれと言った感じだが
やりとりを終えたセイが振り返るとハル、ライは遅れて叫ぶ。
「「えええええーー?!」」
「うお?!どうした、なんか変だったか?」
ハル、ライの声に驚きセイは何故二人が驚いたか分からない。
「変だよ、何普通に会話が成立してるの?!あれただのメッセージ音声の筈だよ!!」
「しかも、普通に新しいパターン見つけるってどうしたらそうなるのよ!。」
「?、俺が答えを言ってからメッセージ音声?から何者かに変わったからだけど変か?。
それに”選択しろ”なんて言ってないから総合して考えただけだ。」
セイの言い分に二人は納得出来る筈なく更に聞こうとしたがその時間はなくなる。
滝に映ったセイの姿は輪郭がはっきりとして青白い肌の人となり、自立して動き滝の中から出て来る。
ピコン♪
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クエストが開始されました。
【偽りの亡者を討伐しろ!!】
死者があなたの姿を借りて怨念を晴らそうとしてる、倒して阻止しろ!!
報酬
偽物の欠片
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『全てを知りたいなら、私にその身体をよこせ!!』
「誰が身体をやるか!さっさと成仏して人生やり直せ!!」
「ハル姉さん!」
「分かってる!」
クエストが開始された為、ハル、ライは質問を後回しにする事にした。
そろそろ全体的におかしな箇所の修正をしようと思います。この作品は不定期更新です。