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エアリアオンライン  作者: さきのえ
39/74

39話

 セイは焦り早く元に戻ろうと前転してみたり某戦隊物の変身ポーズを試す。


「コン!………コーン!、ク~コン!……クー?。『戻れ!……リターン!変~身!駄目かどうなってんだ?』」


 せっかく勝てたのに時間内に元に戻らないと負けになるとかなり混乱する。


「ちょっとよろしいかしら?」


「あなたは………。」


 そんなセイを見て一人の女性がジールに声をかけた。


「フレイヤさん?なんでしょうか、幾らあなたの頼みでもルールの変更は出来ませんよ?」


「あら、ばれました?実はセイはわたくしのボーイフレンドでして、それに彼はスキルで変身してだけなので負けにするのはあんまりですわ。」



 フレイヤの発言に騒いでいた者達は静かになる。


「え?フレイヤちゃんに恋人………だと?!」


「そんな……フレイヤちゃん君は転生者なのに俺達を癒やしてくれた本当の天使、男?ウソ………だろ?」


「う、うああああ、あんまりだあああ!!」


「コン!!!『ふざけんな!恋人になった覚えないぞ!!』」


 フレイヤは冒険者ギルドで傷ついた冒険者、プレイヤー達を無料で回復魔法を使って癒やししかも見た目は可愛い為、非常に人気がある、そんな彼女が恋人発言、それによる行き着く先は後察しの程だろう。

 ちなみにギルドでの人集りは彼女に冒険者、プレイヤー達が集まった為だ、一部のプレイヤー達にも人気がある。


「フレイヤちゃんは騙されてるんだ!この泥棒狐め!!」


「俺達の妹になにしてんじゃ!この腐れギツネ!!」


「お兄?ウソだよね、そんな、周りからちやほやされたい、腐れ女と付き合ってないよね?」


 サクラは引きつった笑顔でセイに聞くとセイは完全否定した事でフレイヤを睨みつける。


「どんなつもりでお兄に近づいたか知らないけどあなたみたいな人にお兄は渡せないよ!私と決闘しろ!」


「あらあら、私は本当にセイに恋したんですのよ?将来の妹を傷つけるのは、心が痛みますわ。それとお姉ちゃんて呼んでもよろしいのよ?。」


 フレイヤの言葉にますます激怒するサクラ。


「お兄には、私が認めた人しか彼女にしちゃだめなの!!お兄の純潔は私が守る!!」


「ク、クー?!『いや、色々おかしいだろ、そのセリフは普通親が娘に言う言葉だろ?!』」


 セイはサクラの自分にたいする過保護ぷりにちょっと引き気味なる。


「………感激しましたわ、あなたの兄を思う気持ちはわかりました、いつか認めて貰ってからお付き合いさせてもらいますわね。

 セイはそろそろ元の姿に戻って下さいまし。

 皆様どうやら私はまだお付き合い出来ないようですので今回は諦めますわ。」


 フレイヤはセイにウインクして周りに笑いかけ訓練所を出ていく。


 セイは複雑な想いだが言われた通りに再度試すと元に戻る事ができた。


「えーと、元に戻れたから俺の勝ちでいいよな?」


「ハッ!そ、そうでした、ですが時間切れ……あれ?時間ピッタリですね?勝者セイ!!」


 セイの勝利に周りから拍手……は無く変わりに拳をパキパキ鳴らす音が響く。


「えー、観客の皆様、俺はフレイヤさんのただのフレンド決して恋人ではありません。」


「ほーそれにしては、フレイヤちゃんのあの赤らめた顔はどう説明するだ?」


 バトラはセイの肩に手をのせてニヤリと笑った。


(俺をおちょくったお返した悪く思うなよセイ。)

(バトラ!悪く言った腹いせか!)


「あれは……そう!俺が困る姿を笑うのこらえてたんだ、まったくいい迷惑だ……よ……な?」


 セイはフレイヤがからかっただけと言いたかったのだが、最後に付けた言葉に怒りのボルテージが上がってしまった。


「貴様!俺達のフレイヤちゃんがそんな事するか!!」

「フレイヤちゃんの悪く言う奴に鉄槌を!」

「リア充爆発しろ!!」

「女に告られてふる?なぁ俺達に当てつけか、そうなのか?そうなんだな!!」


(おかしい……なんで俺が悪くなる?振ってないし俺その時キツネだったじゃん、一言も言ってないよな!)


 現実逃避気味なセイに決闘申請が一気に届いきセイは天を仰いでから周りを見渡した。


「……ぺージさんとりあえず、バトラとの決闘の賭けは無しでお願いします、それと冒険者登録お願いします。」


「それは、良いですか……この状況どうしますか?」

「お兄!こうなったら私と一緒にみんなボコボコしよ!」

(なに物騒な事言ってるだ我が妹は?)


 セイはサクラに耳打ちして何か話すとサクラはなるほどと頷く。


「ふ、俺と決闘?本気か?なら仕方ない………」


「うんそう仕方ないね……」


 セイとサクラはニヤリと笑ったのを見て周りは何か秘策があるのかと息を呑む。


 セイとサクラは真剣な顔で周りを見て、ニカッと笑う。


「今日は疲れたから、今日は落ちるわ、皆様お疲れっした!」

「お疲れッス!!」


 シュタっと敬礼して二人の姿は消えログアウトした。


 街など安全圏内は基本ログアウト自由である。


「「「「ぶざけんな!!」」」


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