38話
ブクマ、評価、感想、ここまで読んでくれてありがとうございます!
ではお楽しみ下さい(~・∀・)~
セイは焦るのを抑えバトラを睨みながらどうするか考えていた。
(思い返せば最初からバトラのペースで本来なら何も出来ないでやれてたよな、じゃあなんで俺の攻撃は当たった?)
攻撃の命中した前後がフラッシュバックしてセイはハッと気付いた、そして打破策も。
しかしそれはハズレてた時の納得させるのが面倒だと思うもセイは実行する事にする。
(全く最初から俺が攻めてるのにまだ倒れねーか、転生者は意志の弱い奴らばかりと思ったがセイは違うみてーだな。)
バトラが今まで関わった転生者達は善人面して困った人々を助けてるが神からの報酬が有るからで、ないと分かると見捨てる奴らだと思っていた。
「よくここまでやったな、賭は無しでいい、負けを認めろ、セイ!」
「負け……ね、確かに今の俺じゃあ、まともに戦えないが、経験するには持って来いなんで負けを認める事は出来ないな。」
セイの言葉にバトラは飽きれて首を振る。
「経験の為か、その割に目が勝つ気なのはどういう事だ?」
「あれ、ばれた?はは、そこまで再現するのか、本当にもう一つの世界だな、いいねこの世界が好きなってきた。」
(再現……お前も?いや、セイは違うかコイツは本当に楽しそうだ。)
「………なんだお前は、本当に転生者か?希望抱かせる事いいやがって、いいだろもう何も言わねー勝ってやるよ。」
セイはスッキリとした表情をするバトラをみてちょっと罪悪感がでるが気持ちを切り替える。
「……なら最後はこっちから行かせてもらうかな、バトラ行くぞ!!」
「こいや!!」
セイ走りよりながら息を吸い込み大声を放つ。
「汚れしオッサンに聖なる光を!!!『ライトエクソニズム』」
「だ、誰が汚れたオッサンだあああ!!」
セイが唱えた呪文に激怒しバトラは光に包まれセイの姿が見えにくくなるもセイに向かって走りだす。
光の魔法『ライトエクソニズム』は、レイス、ゾンビ、憑依状態、などに威力を発揮するが生きた者には目くらましくらいしか効果のない魔法だ。
ちなみに魔法は魔法名を唱え目標を定め意識すれば放てるので、呪文は必要ない。
バトラは剣を引き抜き光で見難いが辛うじて輪郭を捉え剣を振るいフェイントにセイが反応するのを見て切り裂く。
「し、しまっ?!!」
(貰った!!)
バトラは己の勝利を確信する。
ブン
「な、?!」
「クォーン!!『当たれー!!』」
バトラの剣はセイに当たらず空を切り裂き驚く、そして足元より聞こえるキツネの鳴き声に判断遅れてしまった。
ドコ!
「ぐほ?!」
(な、なんでキツネが?!)
「クー……『あ、危なかった……』」
バトラの腹に〖フォックスクロー〗を当てたキツネ、つまりセイは危うく斬激が当たりかけた事に心臓がバクバクしていた。
「え?、セイさんどこですか?まさかキツネがセイさん??」
「コン!『そうだ!俺がセイだ。』」
「???何って言ってるか分かりませんね……セイさんなら1分以内に元に戻って下さい、出来なければセイさんは棄権とみなしてバトラの勝利とします。元に戻れたらセイさんの勝ちです。」
「コン!………ク、クー??!『分かった今元に………あ、あれ?元に戻れない、どうしてだ??!』」
ページの宣告に意気揚々と元に戻ろうとしたが元に戻れずセイは慌てだす。
セイは知らなかった〖モンスタートランス〗はトランス後3分間は元に戻れない事に……。
元に戻れる時間まであと1分20秒。
この作品は不定期更新です。