37話
ブクマ、評価、感想、ここまで読んでくれてありがとうございます。
ではお楽しみ下さい(~・∀・)~
(楽しいがどうしたもんか……サクラの友達から教えて貰った、光魔法の工夫は後1手、片手は痺れて上手く動かない。それに……)
セイは自分の欠点をバトラとのやり合いで気付いた、そこを攻められると何も出来ず負ける事に。
(判断力、反応速度が異常だな、天才ってやつか、だが何か引っかかる……なんだ?)
バトラはセイの欠点が何か少しずつ答えに近づいていた。
(時間かけると気付かれそうだ、魔法連発でMP切れになるが思考させず接近戦で決めるしかない!)
セイは大きく深呼吸してバトラに魔法が届くギリギリまで近づき痺れてない左手で〖ファイアボール〗を放つと更に〖アタックシールド〗を掛けて近く。
(そうきたか!だか惜しいかったなもっとレベルが高かったら成功しただろうが、今レベルでは俺の攻撃を止めれねー!)
バトラはセイがシールドで一撃を防ぎ魔法による一撃をぶつけると予測する、そして先ほど自分を吹き飛ばしたと同時にシールドが壊れるの見てセイのスキルレベルがかなり低いのに気づいた。
バトラは〖ファイアボール〗を易々とよけ、何と剣を納めてしまった。
セイはその様子に少しためらったがそのまま近づきバトラに突っ込むがニヤリと笑う口元を見てヤバいと頭に警鐘がなる。
「スーーー……フン!!!」
バトラはカッと目を見開き思いっきりシールドをぶん殴って易々と砕いた。
「げ?!そんなのアリ?!!」
セイの首もとすれすれを拳が通り過ぎ、さらに追撃とばかりに拳が迫る。
パンチの連続攻撃にセイはもう避け続けるしかなく成ってしまった。
身体すれすれを通る拳にさすがに焦るセイ。
「ちょこちょこ避けるな!攻撃して来い!」
(クソなんだ?!当たりそうであたらねぇー!)
「うぉ?!、う、煩い出来たらやってるわ!!」
(反射的に避けれるけど攻撃出来ない!!こんな弱点もあったのかよ俺は!!)
外野からは「避けてんな、攻撃しろ!」、「早く降参しちまえ!」、「お兄をバカにするな!」などとヤジが飛び交い、一部では暴れてるがセイは気にする余裕がない。
そしてバトラはハッと有ることに気付いて流れが大きく変わった。
「フン!!!」
バトラの攻撃がセイに届く寸前でピッタリと止まり、セイが避けようと体制を崩した瞬間に蹴りがセイのわき腹に見事に決まった。
「ぐは!!」(くそ気付かれた!)
「ハ!!、思った通りフェイント混ぜれば攻撃が当た、ぶほ?!」
セイはわき腹に蹴りを受け吹き飛ぶ最中に〖ファイアボール〗をバトラの顔面に炸裂させた。
「ぐおおお!!」
「が、ぐ、ぐは!」
セイは2回バウンドしてなんとか止まるがふらふらしながら立ち上がる。
バトラは顔面に〖ファイアボール〗を喰らって地面をしばらく転げ回ったあと何とか顔を抑えて立ち上がる。
「なんて事しあがる!顔はねーだろ!くそ野郎!!」
「うぷ、吐きそうで吐けない、なんだよこれ、気持ちわる。そっちこそ靴に何仕込んでんだよ?!固すぎだろ!……うぷ。」
「……え~、セイは人体の急所は攻撃しないように、バトラは鉄仕込みの靴はやり過ぎです。両者共反則すれすれですが共に有効とします。よって両者次に有効打を先に取った方が勝ちです。」
その言葉を聞きバトラはニヤリと笑い、セイは冷や汗をかく。
(まずい、つんだかも……。)
バトラに自分の弱点を知られセイは追い込まれていた。
この作品は不定期更新です。