3話
『初期設定………同調完了、
脳波同調………完了、
神経伝達特殊制限……完了。
エアリアオンラインにリンク
起動します。 』
晴明は、数秒の間浮遊感を感じたあと地面に足が着くのを感じ、目を開けるとそこはダンスホールのような場所で、目の前にはまさに天使と言った女性が立っていた。
『あら?この時期には珍しい転生者ですね。ようこそエアリアオンライン転生の間へ。』
「どうも。」
(もうここから世界観出してるのか凄いな。)
チュートリアルから世界感を演出する運営者の本気度に感心する。
『では、あなた様の新たな身体をどうするかお決め下さい。
ただし性別変更される場合は他の方に解るようになるのでお気を付けて下さいませ。』
(ネカマって解る訳ね、まあそうじゃないと色々拙いか。)
ほぼ現実と変わらない身体の為制限がないとても拙い。
現実と仮想の解放感の違いから軍事利用されてた頃には精神に多大な影響を与える事件があった為の処置だ。
晴明の目の前に、自分と同じ姿のアバターが現れて手元にゲームで同じみのメニュー画面が空中に現れる。
『アバターはあなた様の転生前の容姿を元にして最低でも一カ所容姿をお変え下さい。では最初にあなた様の転生後のお名前を決めて下さい。』
(うーんそれじゃあ)
ネームはセイ、髪は後ろで結ったロング、髪の色は前髪を黒、頭頂部から後ろを黒によりの青色にする。
『名前はセイ様で宜しいですね?
身体の変更は決定後は出来ませんが宜しいですか?』
「はい大丈夫です。」
『ではスキル設定をして下さい、これは転生後も可能ですがスキルごとの初期装備は貰えなくなる為注意して下さい。
スキル枠は5、控え枠は3です』
「げ!?ヤバいなそれは……うーん。」
各スキルが表示された画面をスクロールさせながら考える。
(まず、武器扱うスキルは取るの、禁止されてるしとなると魔法系か生産系かな?)
晴明はブラックアウトされた一部を見て苦笑する。
彼の特別な事情ゆえに……。