21話
今回はバトル無しです。
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ではどうぞ(~・∀・)~
セイが元の大聖堂前広場に転移されると広場中心の噴水前でメニューのコールを連打するさくらを見つけ嫌な汗をかく。
(やばっすげー怒ってる……このままログアウトしよう。)
だがすでに遅く、さくらはセイに気付きコールする。
ポロン♪
ポン♪
『お兄、今メニュー開いてなにしようとしたのかな?』
「何ってもちろん、さくらに連絡しようと……」
『あれれ~?でもお兄の手はメニューの下を触ろうとしてたよね、可笑しいな~ログアウトのところだよ~。』
「すんませんでしたー!!」
セイの声は広場響き渡る程に潔い謝りだった。
************
「という訳でこのちょっと抜けてるのが私の兄でセイ。
うん!やっぱり髪長いの似合ってるね!」
「はい……ご紹介に預かりました、サクラの兄、セイです。
諸事情により初めてのVR空間に浮かれ、運営のアイテム誤配を賞金にして騒がせてすんませんでした。サクラも髪色ピンク、服装も似合ってるぞ。」
謝りながらも妹を褒めているセイに驚くも説明された内容が濃過ぎる為唖然とする、サクラの仲間達。
「はぁ………サクラのお兄さんはやっぱりサクラに似てるな、特に容姿やトラブルメーカーなところが………しかしまさか運営の手違いとはな、あああ私の希望が……。」
「は~いセイバーちゃんはほっといて私は~ミーア、セイ格好いいね~彼女に立候補しよっかな~?」
「ちょ、ちょっとミーアだめだよもう!あ、わ、私はゆ、ユンと言いますよろしくお願いしましゅ。」
セイから見たミーアはおっとりとした女性で胸がデカい、そして人をおちょくるのが好きな印象。
ユンは上がり性で守って上げたくなる感じの小動物を想わせる。
そして最後にセイバーだが。
「サクラ、面白い友達だなみんな可愛らしい女性だし、セイバーだっけ?もしかして間違えて男性アバターにしたから〖ヴァルキリーの勲章〗を狙ってた感じなのかな?」
「か、可愛らしいなんて##」
「うふふ~セイたら素でいわれたらさすが照れちゃうな~」
「……まぁそうだな、だが気にしないでくれ、これは私の問題だからな。」
(うーん、後でロキシーにお願いするか、彼女どう見ても落ち込んでるし。)
そんなセイを、複雑な気持ちで見る。
(お兄は素直に思った事言うのは良いけど、私の友達がお兄の言葉で照れてるの見るのはなんか、もやっとする。)
セイバーは話しはここまでと手を合わせた。
「自己紹介は終わり、それでサクラ、セイはこれからどうする?」
「お兄にエアリアオンラインについて教える約束してたから、お兄をパーティーに入れていいかな?」
セイバー、ユン、ミーア、は特に問題ないと頷きパーティー加入申請をセイに送る。
『パーティー、〖夜桜〗より加入申請が来てます、了承しますか?』
セイはもちろん了承する。
「そうだ!お兄はスキル何穫ったの?」
「そうだな、せっかくだからみんなに見せるか俺の取得スキル。」
セイはメニューよりステータスの項目パーティーメンバー開示を設定するとサクラ達メンバーに表示される。
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セイ(男性)
Lv5
種族スキル
無し
〖モンスタートランス〗Lv2
〖エレメントフォックス〗Lv3
〖 〗
〖 〗
〖光魔法〗Lv1
控えスキル
〖慈愛〗Lv1
〖占い〗Lv1
〖魔筆〗Lv1
───────
(おー、Lv上がってるな)
セイは気がついてないが、制御装置が壊れた時の経験値、討伐数はバグとして処理、されなかった事にされている。
セイのスキルを見て愕然とするサクラ達にセイは不安になり聞いてみる。
「なー、そんなに驚くくらいまずいスキルだったか?俺の選択間違えてるのか?」
「や……」
「や?」
「「「やったー!!」」」
「????」
サクラ達が急に歓声を上げるので訳がわからないセイ。
「お兄!ありがとう〖モンスタートランス〗取得してくれて!」
「これでやっと念願のスキルクエストが進みます!サクラのお兄さんありがとうございます!」
「よかったね~ユンの夢だったものね~」
「セイその……なんだ、元気出せ間違えなんて誰にでもある。」
「どういう事だ?話しが読めないんだけど??」
ますます意味がわからないセイだが、サクラは作戦が上手く行ったと満足げな表情で嫌な予感がする。
「お兄、前にVRMMOの動物に成るゲームの話しした時、やってみたそうにしてたから、〖モンスタートランス〗取得すると思ってたんだ!」
「それっても、もしかして……。」
サクラの笑みと説明でかなりヤバい事がわかったセイは戸惑った。
「セイ……〖モンスタートランス〗は超度級のハズレスキルだ、ベータテストではそのスキル取った者達は何も楽しめず。
モンスターになっても満足に戦闘出来ず。
近づいてからでないとプレイヤーとわからない為、フィールドでは他プレイヤーに誤ってプレイヤーキルされるで今エアリアオンラインで〖モンスタートランス〗取っているプレイヤーはいないんだ。」
セイは唖然としてしまったスキル取得時は誰か取ってると思ってたのが誰も取ってない事実に。
「それに~スキル枠4つ使うからね~でも~セイのスキル枠見ると使ったスキル枠にモンスタースキルが入るのね~」
「セイさん!セイさん!エレメントフォックスってなんですか?!。
キツネさんですよね!是非、変身して下さい!撫でさせて下さい!!。」
「サクラ、今度から食器自分で洗って食事自分で作れ……。お兄ちゃんサクラがそんな奴だと思ってなかったよ。」
「そ、そんな!お兄ちゃーーん!」
阿部川家は母親が休日に仕事をする関係で食事は自分達で用意するのだが、サクラは家事全般がものすごい時間かけないと上手く出来ない。
その為兄のセイに頼ってたのでその言葉はサクラに深く突き刺さった。
次話は、バトル有りセイはサクラ達としばらくと行動します。