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ネトゲとリアルの恋愛事情  作者: たいが
現実世界
1/8

第1話

いつからこの世界はこんなにも退屈な世界になってしまったのだろうか。

いつからこの世界はこんなにも窮屈でつまらない世界になっていたのだろうか。

私がそう思い始めたのはいつからだろうか。

毎日同じことの繰り返し。色のない世界。

そんな世界で私は見つけた、ネットゲームという世界を。


〈幻想世界〉―通称ファンタジーワールド・オンライン




「神崎!コピーまだか!」

「はい!あと少しです!」

「神崎!俺今から出るからこの後来る書類受け取り頼む。」

「はい!」


篠原さんがオフィスから出て行ったのを確認して私は椅子に座った。


「お疲れ、はいコーヒー。」

「・・・ありがとうございます。」


お礼の声には自分でも分かるくらい疲労が滲み出ていた。いけない、しっかりしなくちゃ。コーヒーを一口飲み気合をいれた。デスクのパソコンを立ち上げる。時刻は10時40分・・・朝から資料室やら会議室の準備やら動き回ったからか、いつもよりも時間が遅い。


「部長も女の子にこんなに走らせるなんて酷いよねー」

「・・・仕事ですから。」


パソコンのメーラーを開いた。部長からメールが届いていたので開く。思わずため息がこぼれた。どうしたの、と隣の席の男が話しかけてくる。先ほどコーヒーを渡してきた男だ。私は何でもありません、と返してその場から離れた。


「すみません、書類の記入漏れがありましたので確認をお願いします。

あと、篠崎部長宛ての書類受け取りに来ました。」

「ああ、わざわざ来てもらって悪いな。今結構立て込んでて、っとこれか、よろしく頼む。書類の方は・・・藤川はあそこのデスクだ、仕事増やして悪いな・・・。」


今はイベント期間だからだろうか、顔からかなり疲れがみえた。今は2月のバレンタインに向けて宣伝広告に力を入れている。目の前にいる本田さんはメディア担当、広報部の部長だ。今日の会議もバレンタインのCMのイメージタレントを決める内容だそうだ。聞くところによると、今の時期サービス残業や休日出勤もそう少なくないそうだ。


「いえ、良かったらこれいかがですか?頭の疲れにはチョコレートが良いそうですよ。」


そう言って私はポケットから一口サイズのチョコレートを差し出した。

チョコレートはデスクワークで疲れた脳を癒すのに効果的な食べ物であり、糖分がブドウ糖に変わり脳のエネルギーになるとても優れた食べ物である。


「ああ、ありがとう。」

「いえ、失礼します。」


私は藤川さんのデスクで書類を直してからオフィスへと戻った。



その後、篠崎さんの指示により資料の作成に専念した。



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