魔法のチョコレート
掲載日:2026/02/14
チョコレートをひとつ
コンビニで買った
「口寂しいから放り込んだの。」
それはいつもの言い訳
口のなかに
じわりと広がる甘さは
私を許してくれるような気がした
辛いことから逃げて
苦しいことから目を逸らして
悲しいことには縋りつく
そうやって生きてきた私の頭を
そっと撫でてくれるような
やさしい甘さ
けれど
苦みもある
ほんのりと
ちゃんと前に進むんだって
背中を押すように
後味は少し苦い
甘いだけじゃないチョコレートは
私にとって
魔法の杖よりも
ずっとずっとやさしくて
明日も生きていくための勇気を
そっとくれるものだ
ご覧いただきありがとうございました。
甘くて、少し苦い。
誰かに届きますように。




