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おかわりいただけただろうか?もう一度ごはんをいただこう

昨日は全然更新しなくてすみません

今日と明日は頑張りますので

「これがクエスト、ですか………」


 応接室から出た後、あくあと優斗は2人ですクエストの掲示板を見ていた。あくあはまだ装備を買ってないが、このままクエストに行く気満々だ。


「沢山ありますね!採取クエストに討伐クエスト………この右下の数字はなんでしょうか?」


「それはその依頼の推奨レベルだな。その数字のレベルくらいが丁度いいらしい」


「そうなのですね。では、私ではこのクエストは厳しいみたいですね」


 あくあはそう言いながら手に取りかけていたホブゴブリン討伐クエストの用紙から手を離す。ちなみに討伐推奨レベルは15だ。ちなみに余談だが、ホブゴブリンより上位種であるゴブリンナイトの討伐推奨レベルは20である。


「いや、俺もいるし、今のあくあのステータスならホブゴブリンくらい簡単だと思うぞ?」


「いいえ、褒めてくださるのはありがたいですが、油断はいけません。最初は簡単な依頼からこなさなければ!」


 正直、ステータスを知っている優斗からすると、ゴブリンやコボルトみたいな下級のモンスターを相手するのは虐めとそんなに変わらないので辞めた方がいいとは思う。

 だが、ステータスが高いとは言え、経験がない初心者だ。いきなりホブゴブリン討伐なんて連れていく訳にはいかないだろう。


「さて、どうしようか………」


 最適解は採取クエストだろうか。だが、冒険者の醍醐味は討伐クエスト。ならばあくあも討伐クエストをしてみたいのではないだろうか。そんな事を考えていると


「ユウト様。私、このクエストを受けてみたいです!」


 あくあが出したのはゴブリンの群れの討伐クエスト。奇しくも先日優斗が受注したクエストと似ているが、少し違う点がある。

 まず場所だ。場所が森ではなく草原になっている。そもそもあの森は今通行止めになっているので当然と言えば当然だろう。

 次に推奨レベル。これが今回は12になっている。


「12ってことは、マックスでもホブゴブリンか?でも、あくあは大丈夫なのか?」


「はい!それにユウト様は確かルリナ様にレベルが20と仰っていましたので、万が一があっても守ってくださると思ったので………」


 優斗の事を信頼してくれているのがわかる。だが、あくあは優斗よりもステータスが上だ。


「じゃあ、これにしようか。もし危なくなったらちゃんと言うんだぞ?」


「わかりました!油断しません!」


 あくあにしっかり注意したことで優斗はクエストの受注を行う。


 クエストの受注を終えると、あくあと一緒に武器屋に入った。


「ここが武器屋ですか………」


「ここであくあの武器を見繕うか。やっぱり、剣がいいか?」


「そうですね。ユウト様が言ってくださった通り、剣のスキルもあるみたいですので」


 あくあはレベルが8とは言え、ステータスは優斗の倍近くある。安物の剣を使わせても良いのだろうか。


 あくあは真剣な表情で剣を見ている。


「あくあはさ、どの剣がいいとかわかるものなのか?」


「そうですね………なんとなくですが分かります。ですが、お金の問題もありますから」


 やはりあくあは優斗の懐事情を考えてくれている。先程冒険者登録の時に1万ブカを出すのを渋ったのも原因だろうか。


「武器は自分の命を守るためのものでもあるからな。武器も防具も、そこまで遠慮しなくてもいいんだぞ?」


 この街の周辺は比較的弱いモンスターが多いとは言え、先日のアイスフェンリルみたいなイレギュラーだってある。そうなった時、もっといい武器を買っていればという後悔をしたくないのだ。


「ちなみにユウト様。今の所持金は?」


「えっと、宿代を除いて15万ブカくらいかな………」


 優斗の所持金を聞くと、あくあは暫く悩んだ後今優斗が使っているのと同じ剣を手に取った。


「これにします」


「それでいいのか?防具は?」


「あまり贅沢も言えませんし。それに、これはユウト様と同じ剣ですから!」


 少し萌えそうになるが、そこを抑えて


「いやいや、防具は買っておかないと」


「でもお金が足りませんよ?」


 それは確かにそうだ。


「それに防具は大丈夫ですよ」


「回避スキルがあるからか?」


「いえ、それもありますが………いざとなれば、ユウト様が守ってくださるでしょ?」


 その絶対的な信頼の眼差しが今の優斗には効く。


「そんな期待されても………」


「期待しますよ。だって、助けるって言ってくださったじゃないですか」


 それは確かに優斗がルリナに言ったことだ。


「そうだな。その約束を早速破る訳にはいかないよな」


「はい。ですので、よろしくお願いしますね!」


 優斗は会計を済ませながら思う。あくあは案外強かなのかもしれないと。


(まあ、ピンチになれば〈転移の宝玉〉もまだ残ってるしな)


 どうとでもなる。そう考えて、あくあに剣を手渡し、街の外に出て草原に向かう。


「私が倒れていた川がある場所とは別の場所なのですね」


 そう。今回は少し別の場所だ。ここで、街の形について少し説明しよう。


 街は、円形の城塞都市みたいな形で、高い壁で守られている。

 最初に優斗が転生して降り立ったのが街から南の草原である。あくあを見つけたのもその先の川である。

 そして優斗がよくクエストに行っていた森は街から見て東側に大きく広がっている。

 以前護衛クエストで行った隣町がこの街から北側であり、今クエストに向かっているのは街から見て西側の草原だ。

 今改めて考えると、この街の周りは草原ばかりだ。


 閑話休題。話しを戻して、あくあは周囲を見ながら優斗と一緒にゆっくりと歩いている。


「モンスターは、どこにいるのでしょうか?」


「さあ。俺は索敵するためのスキルは持ってないからな」


 優斗が持っている感知系スキルは〈危険感知〉だけだ。


「では、私が魔法で探してみますね!」


 あくあはそう言うと、目を瞑って魔法を発動する。


「〈サーチ〉発動!」


 〈サーチ〉は上級魔法の一種である。危険物を感知する魔法ではあるが、感知系スキルに比べると範囲が広いかわりに、大雑把にしかわからないスキルだ。

 それがモンスターなのか、害意を持った人間なのか、罠なのか。詳細は何もわからない。だが、どこに危険なものがあるのか。それだけは正確にわかる魔法である。


(って言うか、やっぱり〈上級魔法〉を取得してたか)


 強力な魔法スキルだ。入手しない理由は無い。


「ユウト様!あちらに何かあるようです!数が沢山いますね」


「じゃあおそらくゴブリンだな。数は?」


「ざっと13匹程でしょうか」


 13匹だと、以前優斗が倒したゴブリンの数とそこまで変わらない。


「じゃあ、一度遠距離から様子見をして、そこから攻めるか」


「はいそうですね!」


 ということで、優斗とあくあは忍びながら近付き、ゴブリンたちが見える場所まで移動した。


「あれがそうだな?」


「はい。私が感知したゴブリンたちだと思います」


 あくあが言ったように数は13匹。その中に、1匹だけ大きな個体がいる。


「あれは、多分ホブゴブリンだな。俺が以前戦ったゴブリンナイトよりも周囲の連携を確認していないし」


 そう。実際のところ、ホブゴブリンとゴブリンナイトに大きな差は無い。強いていえば、ゴブリンナイトはホブゴブリンに比べると指揮能力が高く、知能が上がった為戦闘技術が上がっているくらいだろうか。ステータスに大きな差は無い。


「じゃあ、あのゴブリンたちは………」


「では最初は、私が魔法を撃ち込みますね!」


 優斗が作戦を相談しようとした時、あくあが立ち上がると、魔法の準備を始める。


「いやちょっと待て。先に周囲の警戒も………」


 優斗は制止しようとするも、あくあの行動の方が速かった。


「〈エクスプロージョン〉!!」


 優斗の制止も聞かず、あくあはゴブリンに向かって掌を向けると、爆発魔法を放った。


「………」


 優斗はあくあが放った爆発魔法を見ながら今一度思う。


(やっぱり、俺いらないよな?)


 無邪気に笑うあくあと、その背後に広がる巨大なクレーターを見て思わずそう思ってしまう優斗だった。

因みに二章は一章に比べると少なめの予定です

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