2部 駅前にぎゃんぶる場がある国なんやから
ゴールデンウィークが近くなると小さい頃からだが、なんだか1人で楽しい気分になっている自分に気付いて連休まで10日以上あるのになんでこんな気分になっているんだ? と思う事があった。十三のあの店にも何度か足を運び少しああいう店での自分の行動を観察した結果、今度のゴールデンウィークは違う場所に行こうと自分から言い出していたから、連れもなんかハマっちゃってみたいな表情を俺に向けながらどこ行く? などと聞いてきたから京都はどうかな? ちょっとネットで調べて見ようよ! やはり俺の連れは女となるとのりのりで行く気まんまんである。彼が真剣に行く場所を探した時に限ってハズレに遭遇する頻度が上がるのを俺は知っていたのでやっぱし適当な所でええわと答えぜんぜん勝てない腐った潰れかけのパチンコ店に二人で向かった。
あの頃に戻ってやり直したいと思ったとしても
出来ない事などわかっているさ
君にはもう会えないのだから
過去を変えた人が歌う!
今の僕は違う奴だと、過去を変える前の僕の記憶を
返して下さい。返してほしい。
パチンコを始めたのは専門学校に入学して3日程たった頃、少し話す様になった奴が駅前で改札とは違う方向に向かったので後ろを付けて行くと古くさいパチンコ屋に入って行ったから、その時声をかけてパチンコを教えてもらったのがきっかでやり始めたのだが、その少し話す様になった奴ってのが後に俺をヘルスへと誘った奴なんだ! 腐れ縁ってぇ~事らしいわ。
高校時代は悪ガキでもなんでもなくただの普通の生徒でパチンコや賭けごとをする様なタイプではなかったんだ、ただ親に隠れてタバコは高2の夏から吸いはじめたけど勉強は好きになったんだ。高校に入学して一発目の中間テストの順位がクラスで一位になったんだよ、中学の時は部活の卓球部もサボりにサボり、仲の良い三人と近くの池でブラックバス釣りにハマり、夏休みの殆どをバス釣りに捧げたくらい好きだったんだ。 だから勉強なんてテストの前日に二時間くらい目を通す位で違うノートにまとめたりした事がなく、勉強の方法と暗記する手段を覚えなかったし、そんな事を人に聞いた事もないし、知らないし、勉強できる奴は昔から頭が良くて俺はアホだから勉強は出来ないと端からそう思ってたんだけど、その一発目の中間テストの時に一週間のテスト勉強ってやつを実践してみたんだよ!そしたら一位になっちゃって、母の喜ぶ顔見てたらもう少し頑張ってみるかと思ったよ、まったく。んーでテストの日程表にあわせて授業でメモしたノートを教科書を見ながらテスト用の新しいノートに編集し、テスト用ノートをまとめながらおおまかに書いて覚えていき、前日に次の日の、テスト科目を思いっきり覚える! また次の日のテスト科目のまとめたノートを丸暗記する! 数学や物理系などはひたすらテスト範囲の問題を解くなど色々考えてやった結果、それなりの成果が実ったというわけでそれを維持する為に勉強する様になったのだ。あの時は楽しかったんだ! その時思ったよ、もっと早く中学生の時にこの感覚を理解できていたならば、釣りばかりしてあいつはアホやからと俺から遠ざかっていった卓球部の元友人達とあのテスト問題どうやって解いた? とかそんな話でも出来ていたのだろうか? 兄貴が京大行ってるからって、俺も行かないとダメなんだと言っていたあいつは風の噂で国立には行けなかったと耳にしたな。自分は頭が良いと思っていた奴だから自業自得なんだよあいつはと言ってる仲間もいた、嫌いなタイプだったけど、最初はいい奴に思えたんだ笑。そんな俺でも勉強は段取りと集中力さえあればできるんやと思えた高校時代だった。
そんな高校生活だったんだけど、高3の時には、クラス3位、学年10位に成績ダウンしたんだよっ、理由は俺が勉強しなくなったからじゃなくて、俺をライバル視する奴、二人が成績を上げて来たからだ! 彼らも俺と同じく、やったら出来た感覚を身に付けたらしく、まあ元々の素質があったのだろうが成績は元から2位と3位だったが一位の俺との点数の差を縮めて来たのだ! 追いかけられるのは嫌いではないが予想以上の追い上げに少し焦りが出た俺はとうとう二年の二学期末のテストで2位の奴に抜かれてしまったのだ! かなり悔しい思いをした記憶がある。それから三年になり、今度は3位だった奴が俺達一位2位タッグを飛び越え一位になった!友達も居なくて変わり者の奴だった、姉貴の話ばかりしていた奴だった、姉貴がバンド組んでいて、トップガンのデンジャーゾーンをコピーしてるから聞いてみる?とか、姉貴の彼氏がどうとか、どうでもえねんそんな事わ、それより俺のまとめたノートみるんじゃねーよ!あいつはきっと自分の姉ちゃんの事が本当に好きだったんだなと、ある時その事を思い出した時に思った。俺も姉が二人いるんだが、友達の前で姉の話などした事ないし、聞かれたら二人居るで位の会話しかした事がないなっ、でもあいつは変な奴だったが凄い努力家な奴だと思ったし、俺も凄い大健闘し、三年の二学期は中間、期末テストは一位を奪還したのだった、しかもほとんどの教科を90点以上と言う快挙を成し遂げた!そのおかげで三学期の最後の期末は燃え尽き症候群の為3位に落としておいた、笑。
思い通りになって来た人にも
思い通りに生きる事の出来ない人にも
時間は等しく均等で
金持ちにも貧乏人の僕にも
時間は差別なく
生きとし生けるもの平等に時を刻む
高校卒業後、母親を説得して音楽の専門学校に入った俺がパチンコを覚える事になり、ほんと今ではゴミの様な存在に感じている俺の趣味には入れたくはない行動の一つがパチンコだ。だがやり始めた頃は楽しかったんだ、その当時は今の様にお札を入れたら自動で玉が出てくるわけではなく、100円単位で玉を借りれたし、硬貨を入れてじゃらじゃらと玉が貯まる音がしてその借り口を上に押すと玉が出てくるのでそれを手で受け止めてパチンコ台の皿に移してから遊技を開始するのである。遊技などと呼んでいるが、パチンコは立派なギャンブルだ。
台の説明なんかしてもしょうがないからしないけど、とにかく、パチンコをして最初に俺は負けた! 五千円負けた平台と呼ばれていた出玉が少ないけど当たり易いからと言われ打ったけど負けた!かなり悔しかった!パチンコを続けている奴に聞くと殆どの者が最初はビギナーズラックで勝ったんだと言う、俺は最初に負けて悔しくて二回目は絶対負けた分を回収してやると決めて挑んだがまた負けた勝ったのは三回戦でようやくだった、勝てたのか?二回までに一万程負けてるのに?回収したのは確か四千円の回収やったのではないかと思う、そういうどうでもよい事はよく覚えているのだ。パチンコは初日に勝ったとしても次、その次で負ける様になっているのだ、その当時も今もパチンコやパチスロで生計を立てる位なら働いた方が楽である。しかし、パチンコで俺の人生が良い方向ではない方向にかわったのは事実やからしかたがない、ほんとパチンコが趣味ですとか言う奴たまにおるけどいかれてるなー笑。