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2020/07/25
「インターネット」というものは恐ろしいものである。人間が手に入れた有限な時間をすぐに奪ってしまう。
「そんなものやめちまえ」
心の僕がそう言う。
僕とインターネットの出会いは10年以上前のことである。
インターネットは僕の居場所だと。
そう思っていた。
でも、その居場所を捨ててまでして守りたいものがあった。
それは自分の面子やプライドかもしれないが正直そんなのどーでもいい。
時代から取り残されてもかまわない。
新しい僕に出会うために。
そんなことを思いつつ、友達から借りた本を読みつつ乗る地下鉄は、どこかさみしさを感じさせられるものだった。