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第95話 四ツ子の想い

不定期のぺースになります。

時々修正もしています。


四ツ子視点だったりします。

「お前たちは、バトルメイドにする」


「「「「ばとるめいどって、何ですか?」」」」



◇◇◇



時は、奴隷商ベリウードの商隊が盗賊に襲われる前に戻り


「薄気味悪いガキ達だ。一言も喋りやしない。」

奴隷商ベリウードの荷馬車の御者は、自分が操舵する荷馬車に乗る奴隷に目を落とす。


「こいつらは髪と目の色以外はそっくりだ。まるで作り物の人形のようだな。」

御者の隣に座る傭兵が御者の意見に賛同する。


「ふふふ。こんな奴らでも欲しがる奴はいるんだ。

こいつらには魔力量と魔法特性が特別だ。それをある国の貴族に教えたら言い値で買ってくれる話だ。

それと、そこの獣人のガキ共は魔力持ちの獣人だ。これも珍しいから高く売れる。」


同じ荷馬車の荷台に乗った奴隷商ベリウードが、御者台に座る二人に向かって事情を話す。


「クックックッ、こいつらを捕まえるのは別の奴らで、俺たちはそれを運ぶだけだ。運ぶのはちょっと手間だが、その分見合った報酬が返ってくる。

途中で魔獣や盗賊もいるが、この仕事を一緒にやってきたお前らには相手にならん。

まぁ後は、たまたま手に入った他の獣人やエルフは、娯楽に飢えた貴族のあいつらが、高く買ってくれるだろう。」


「それにしても、あいつら貴族はこんなに大量のガキ達を一体何に使っているんだ?」


「おっとそれはクライアントの機密事項だ。それは知らない方が良い。」


「それはそうだが、そこに入ったガキたちは誰も出てきてないらしい。気味が悪いぜ…」



◇◇◇



そこには大きな青い鳥が飛んでいた。

ぼんやりとそれを見つめる奴隷たち。




私たちは一体どこに連れていかれるのだろう。


私たちはどうなるの……。


私たちに

あの青い大きな鳥の様に…翼があれば……


私たちは、

せめて同じところで、ともに命が尽きるまで……




◇◇◇



「くそ、

なんでこんなところで魔獣の大量発生が起きたんだ!?」

奴隷商のベリウードが喚き散らす。


「先程の盗賊が、苦し紛れに投げた粉が、魔獣誘引物質ヨビヨセが入ってたみたいだ。」

傭兵の男が冷静に説明する。


魔獣誘引物質ヨビヨセってなんだ⁈」

奴隷商ベリウードがキレながら叫ぶ


「魔獣を引き付ける匂いが入っている粉だ、俺たちはヨビヨセって言っている」


「くそっ!なんでそんなものを盗賊どもが持っているんだ」


「知らん!おそらく商隊に降り掛け、魔獣に襲われた後に金品を強奪する為だろう」


「次に見つけたら、やつらは皆殺しだ‼」


「とにかく、この荷馬車にヨビヨセ粉が掛かっている

こいつを囮にしない限り、魔獣は集まり続け、やがて全部の荷馬車が襲われる」


「馬鹿を言うな!この荷物にどれだけ価値があると思っているんだ?置いて行くなどできるわけないだろう!」


「うるせぇ!ベリウード死ぬぞ?いいのか」


「ぐっ⁉くそっ‼……」

奴隷商ベリウードは唇をかみ苦渋の決断を下す。


それを見ていた傭兵団の頭は

「おい‼こいつを我々から切り話すんだ。

後で荷物は取りに来ればいい、運がよければ生き残る」


魔獣誘引物質ヨビヨセの粉が掛かっている荷馬車が商隊の一団から切り離され、坂を下っていくのだった。



◇◇◇



私たちは、ボーっとした意識の中、大人の話に耳を傾けていた。

(えっ?)


この馬車、誰も操舵してない……。


「チィッ、クッソー!逃げるぞ!」

(そんな⁈、置いてかないで⁉)

大人たちは、この馬車から離れて行った……。


遠くに逃げ去る大人たちが、

「お前ら、食われ無かったら、ここで待っておけよ‼」

そんな捨て台詞を残して遠くへ去って行った。


魔獣たちが数百匹追いかけてくる。

(イヤッ‼助けて‼)


辺り一面魔獣だらけだ

(こ、怖い……)(体が動かない)(声が出ない)


ガァッー!ゴアァー‼

グルルル!


バキッ‼ガコン‼

((((((キャアァーーーーー⁉))))))


荷馬車が倒れた!もうダメー!


「「「「だ、誰か、助けて…。」」」」

私たちは、届かない想いを声を振り絞る



バキバキ!ドカガッシャッ‼



「もう大丈夫、安心して。魔獣も怖い大人達もいないから。」

そこには、私たちと同じくらいの年頃の男の子がいた。





……そんな?

あれだけの魔獣の群れが、そんなに直ぐにいなくなるわけはない。

直ぐにも他から飛び込んでくるはず……



「君たちは、どこから来たの?」

……魔獣が襲い掛かってこない……


「「「「………。」」」」「「…っ。」」


「僕は、リーフィス・セファイティン、君たちの名前は?」


男の子が名を名乗っていた。けれど私は大人の人たちが怖い。自分の名を告げるのも忘れて、


「…あの、あの人たちが戻ってくる…。」


私たちの体はガタガタと震える

怖くて、怖くて、顔も上げられない。

今、話をしている男の子も、


………きっと都合のいい夢


いつか、誰か、私たちを助けに来てくれる。

そんな男の子がいたら良いね、なんてありもしない話をして、私たちは現実から目をそらしていた。


「君たちのほかに連れてこられた子達はいた?」


「……」「……エルフ」

「……獣人の子達や」「……他の子達もいた。」


えっ?

助けに、……来てくれたの?

……ゆめ、……じゃないの?


「ピ~ピュオォ」


あれは……、

さっき見た大きな青い鳥


「大丈夫。僕が君たちを護るから。安心して、まずは荷物を片付けないとね。」



私たちは、助かる。

この男の子の顔を見たら、なぜかそれ以外は思えなかった



「お前たち、この子達を守っていてくれるかい?」


「ピー(まかせろ)」「バウ(おう)」「キキ(だいじょうぶだぜ)」



◇◇◇



わからない


なぜか、わからない。

でも、わかった。

男の子の言葉に

私たちは、

囚われの身になってから、

初めて安らぎを得た


辺り一面にいた魔獣は、全て駆逐され、

私たちと同じくらいの年の男の子が、手を差し伸べていた。

同じ位の歳なのに……彼は強い。

1人でも、運命を変えられる。


こんな私たちでも、彼のように強かったら、強い意志を持っていたら、運命を変えられたのかな。


「もう大丈夫。


君たちを助けに来た。

これからは俺が守る。

笑って暮らせる日々を約束するよ。」


「はい」

薄れゆく意識の中で、彼の優しいほほえみだけが残っていた……


ありがとう

夢に見た、私たちの○○〇……



誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。

評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。

宜しくお願いいたします。


本業が忙しくて更新が遅れてます。

スミマセン


四ツ子編です。

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