第94話 四ツ子と獣人姉妹
不定期のぺースになります。
時々修正もしています。
「強制契約魔法………『止まれ‼』」
強制契約魔法は、テトラが扱う闇魔法の中では下級魔法で、対象に強制的に契約させ、こちらの意のままに操る魔法である。奴隷契約魔法の上位互換魔法で、奴隷たちに対する仕打ちの行為に、リースが怒りを持って対応した為、こちらの魔法を使用した。類似の魔法で麻痺魔法があるが、麻痺させ、痛みを伴い動けなくなるだけなので、外部からの観察だけでは見分けがつかない。ただし、強制契約魔法には、罹るだけなら痛みはない。
「がァ!ぐぁ‼」「ぐッ!」「なっ‼」「なぜ⁉」「か、体が!」
バスッ、スッ、スッ!
全員の身体を強制契約魔法で縛り動けなくし、1番最初に跳び掛かってきた三人の首を一瞬ではねる。
「そういえば、あなた達の事良く知りません。誰か教えてもらえますか?」
…近くにいた一人の首に無限収納から出した刀の刃を当てる。
「待てっ‼話す!……話すから、やめろ!…いや、やめてください!」
刃を当てられた傭兵の一人が訴える。
「最初から話せば良いと言っただろ…。嘘と思ったら、次は腕を切る。その次は脚だ。さっき聞いた話だけど、こんな森の奥でお前らの10人や20人いなくなっても誰もわからない………良いか?」
「「「は、はい‼」」」
傭兵達は素直に返事する。傭兵の頭は無言を貫いている。
「まず雇い主は誰だ?」
「そ、そこの奴隷商のベリウードです」
傭兵の一人が素直に話す。
茂みに隠れていた、別働隊の2人がリースの背後から襲い掛かる。
傭兵頭のザザーリンは内心にやけていた。
バシュッバシュッ ボンボン
背後の襲撃者の首が飛ぶ
「それじゃ、ベリウード。お前は、どこの奴隷商だ?」
リースは、奴隷商人の首に刀の刃を当て、続きをベリウードに促す。
奴隷商と傭兵達は、背後からリースに襲い掛かった者達の首が飛んだ事に驚き、また、リースが振り向きもせず倒し、気にも留めない事に、ベリウードと傭兵頭のザザーリンは、失禁する。
口の軽くなったベリウードによると、
所属はウリットバーン帝国の奴隷商で、違法に捕まえた人達を反対隣りの王国に売りに行く途中らしい。腐敗した貴族に違法奴隷を売りつけ、それをネタにゆすり、意のままに操るため既に何年も、取り引きをしていたと言うことから、組織的だと判断した。
「では君たち、領主街までご足労願おうか?もちろん、拘束はさせてもらう。何、ちょっと遠いが、関わってしまったからには最後まで連れて行くよ。荷馬車の人達が目覚めたら、出発する。」
その時、傭兵頭は奴隷達が眠らせていたと言うことに気付いた
「見かけに騙された。……バケモンだったのかよ。」
「失礼だな。普通の子供だよ?……では、君たちに告げる。街に着いたら騎士団には魔獣に襲われ、力尽きた。そして捕まった。…そう言いなさい。捕まった時のことは気を失っていたので、覚えていないと話してね。まあ強制契約魔法を掛けているから逆らえないんだけど…。あと、組織の事は、素直に話してくださいね。ではおやすみなさい。」
捕まえた傭兵達を睡眠魔法で眠らし、奴隷達を目覚ませ、拘束した奴隷商と護衛の傭兵達を荷馬車に載せる。四ツ子を迎えに行くと既に目覚めていた。
「あれ?今のお話しを聞いてましたか?」
「「「「…はい。」」」」
ビクリと怯えていた、リースは笑顔で、
「そうですか?ナイショでお願いしますね?」
「「「「は、はい!」」」」
街に戻ると騎士に、違法奴隷商が倒れていた。捕まえたので、引き取って欲しいと伝えた。駐屯地に着くと、奴隷達の身元調査が行われた。多くは隣りの国の村人や獣人やエルフ・ドワーフ達だったが、なかには、貴族の子弟が居た。そして、探していた獣人の女の子姉妹も見つかった。だが、四ツ子の身元がわからなかった。全てを知る奴隷商が将来を悲観し自死したのだった。
(しまった。身元を確認しておけば良かった。鑑定でわかっているけど、本人達からじゃないと、自分の能力の説明する必要がある。それは避けたい)
リースは後悔したが、獣人の姉妹と四ツ子を引き取る事にした。 屋敷に帰ると、家族が待っていた。
「リース、大丈夫だった?」
「はい。僕は大丈夫です。それより、この子たちを引き取って来ました。妹の専属メイドと僕の専属メイドにしてください。」
セファイティン家の3男のカーズが、
「こんな小汚い男の子と獣人の子をメイド~?」
まあ実際は、四ツ子は薄汚れ男の子たちに見えたといっても過言ではない。
「何言ってるんですか?こんなにかわいい子たちは、僕は他には姉さん達以外に知りません。」(まあ、実際ほとんど街に出てないから、知らないのだが…。)
「「「まあ!」」」「「わかってる~!」」「でしょ!」「ぽっ!」
姉達は、上機嫌になり、四ツ子と獣人の姉妹の世話をする必要があると、リースの味方になった。 姉達は、チョロイなと思った。やがて、他のメイド達が、四ツ子と獣人姉妹を風呂に入れ、汚れを落とすと、やせ細ってはいたが、ボーイッシュなかわいい女の子や、内向的な女の子達がそこにいた。晩ご飯の後の団欒中に、披露され、家族のみんなは、その変わり様に驚き、カーズは恥ずかしい事を言った事を思い出し赤面した。カーズの謝罪を受け、姉達は新しい玩具(お化粧してあげたり、着替えさせたり)を見つけた目で見つめ、
(あれ?これで僕の女装大会は無くなるのでは⁈)っと副次的な幸運に安堵した。
その夜、プリーツがリースの部屋を訪ね、獣人姉妹はともかく、四ツ子が眠れない様子なので、そばに居て頭を撫でてあげた。
「寝るまで、そばに居てあげる。」
安心したのか、姉妹はすぐ寝つく。
帰ろうとすると服を捕まれ帰れない。仕方なく、一緒に寝ることになった。
◇◇◇
翌朝、
「いや、不可抗力で眠ってしまっただけだから…」
プリーツや姉妹にニヤニヤされる。
「お前たちに話がある。
お前たちは、大人になったら自分たちだけのチカラで生きて行かないといけない。俺たちは、そのための手助けはする。
まずは、獣人姉妹は妹の専属メイド、四ツ子は俺のメイドになってもらう。」
プリーツから、四ツ子と獣人姉妹にこれから一緒に住むにあたって、メイドの基礎を学ぶ様に伝える。
「「「「「わかりました!」」」」」
リースは、プリーツに四ツ子と獣人姉妹は、バトルメイドにすると伝えた…。
「バトルメイド?」
それを聞いていた四ツ子と獣人姉妹は、
「「「「ばとるめいどって、何ですか?」」」」
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四ツ子編です。




