第88話 聖印と聖具と治癒
アップですが、不定期の0時頃になります。
本業が立て込み遅くなっております。すみません
時々修正もしています。
今回は伏線と簡単に治癒方法の現状をアップします。
マーブルティア聖国
その歴史は古く、前神明争乱期より以前、アヴァルート王国が建国される前から存在していたとされる。この地域の文明で信仰されている宗教としては最大であり、かつ最も良心的な教義をもっとうとする。成人の際の儀式でその者のに合った技術を授かるという。ちなみに技術の習得手段としては、他に本を読む、魔物を倒す、繰り返し鍛錬するなどがある。
聖女アクアリスが唐突に、踏み込んだ提案をしてきた
「成人したら、一度マーブルティア聖国にお越しください。」
「マーブルティア聖国に、お誘い頂くのは大変光栄なのですが……、一介の貴族の子息が許可なく聖国に伺う事はできませんので、その時の上役に確認するようになります。」
俺は第三王女アリスティアがいるので、当たり障りのない返事をする。聖女アクアリスも8歳だが、一国の代表だ。成人していないとはいえ軽はずみな返答は王国に迷惑が掛かり、しいては自分に面倒な事が降りかかる。それらを踏まえて慎重に返事をした。
「はい、それで結構です。」ニコ
ぐいっと踏み込んでくる割には引きが早い……
「理由をお伺いしても?」
「……理由はそうですね。個人的な理由と、公的な理由どちらから聞きたいですか。」ニコ
ちょっと、照れたように言う仕草が可愛いな。おっと、アリスの鋭い視線を感じる。
「では公的な理由のみで。」
「そこはどちらかちょっとは迷って良いのではないのですか⁈」プクゥ〜。
アクアが珍しく声を荒げて素で話した気がした。ふくれた顔が可愛いな。
「……コホン。では、公的な理由ですが、リース様に、聖印と聖具を観て頂きたいのです。」
聖印と聖具聞いたことが無いな
「それは外部のものに見せて良いものなのかい?」
「はい。この世界に生きるすべてのものにマーブル聖教は平等に機会を与えられております。ただその人物に資格があるかどうかは別です。」
「……と言う事は俺には資格があったと言うことかな。」
「そうですね。私の独断ですが……(間違いはないと確信しています)。」
「ところで聖印てなんだい?」
「はい。わが国に伝わる聖なる方の印です。
ご存じの通り、印を結ぶ事によってさまざまな事象を引き起こすことが出来ます。
それによって発動される聖なる術式を扱える資格があるかどうかを判断するものです。
……その印を結べる方がいるのかどうか、それを確かめさせていただいております。」
「……ちなみにその印が結べた場合は、どうなる?」
「伝承では、大いなるチカラが手に入ると。それ以外はわかっておりません。」
「…じゃあ、聖具とは?」
「聖なるチカラを持った武具と聞いております。」
「なるほど。それも認められたら手に入れることができると言う理解でいいのかな。」
「そうです。……そして個人的な理由ですが。」
「待ちなさ~い!個人的な理由は却下です‼」
アリスが止めに入った。
「リース様はアヴァルート王国所属の貴族のご子息です。軽はずみに他国へと行く事はありません。また、王家の許可がなく個人的な付き合いもできません。特にリース様の行動は、私が把握させていただきます。」
「あら、アリス様
アリス様とリース様はどう行ったご関係ですか?」
「わ、わたし、わたしとリース様は、………そんな関係…ですわ。」
「……アヴァルート王国所属の貴族の息子です。単に王家と使える貴族の関係ですよ。」
今現在アリスとの許婚の関係は、国家機密だからな言えるはずもない。将来破棄される可能性もあるしね……。おや?なんでアリスは不機嫌になるんだ?事実と違うのか?
「まぁ成人したときに僕にそのような資格があり、かつ王家の許しが出たらと言う事ですね。行くにしても。」
「そうですね。
また、その頃お声掛けさせていただきます。そして聖国に来たら、私の手料理を振る舞わせてください。」ニコ
「……ん?それが個人的な理由かい?」
「はい!そうです。」
「いや、その程度であればいくらでも良いよ?」
「本当ですか⁈ありがとうございます!」
「わ、わたしだってその頃には手料理くらい出来る様になってるもん。」
アリスのつぶやきが耳に入ってきたが、聞こえない振りをした。
「ははは」
◇◇◇
「アクア、ちょっと聞いていいかい?」
ステラリリ達をサーカス一座に送った後、アクアとアリスを伴って、王城へ向かった。夕方になり遅くなってしまったので、送って帰っている途中である。ちなみに取り巻きは王女側は前方に6割、後方に4割遠めから警護している。聖女は前方に2人 後ろに8人だ。
「はい。どのような事でしょう?リース様」ニコ
笑顔が眩しいな。夕方なのに……
「聖国の怪我や病気に対応する治癒の方法はどのような手段があるかな?
魔法とポーションやそれ以外に何かあれば教えてくれる?簡単でいいから」
まあ、機密の部分があるだろうし、基本的な事は教えてくれるだろう。
「はい。いいですよ。
魔法は、聖属性魔法もしくは光属性魔法に治癒魔法があります。光魔法が主に怪我の治癒と状態異常の回復に、聖魔法が病気と怪我と状態異常の回復に効果が表れます」
「そうか、聖魔法と光魔法か……。」
フィーヴァに聞いたけど、水・火・雷・風・土・闇にもそれぞれ条件付きで治癒が可能と言っていたけど、ここでは話さなくていいか。俺は使えないしね。
「治癒効果がゆっくりですが水属性魔法も効果があります。極めれば聖魔法と光魔法と同じことが出来るのですが……」
「……ですが?」
「水魔法使いは、治癒魔法を使用したがりません。」
「それはどうしてなんですか?」
「理由としては、魔法師全般に言える事ですが、短期的な集中で行使できる魔法を好みます。水魔法の使い手は攻撃魔法を使いたがり、治癒は集中力と持続性が必要となるので、修行を怠っている者がほとんどです。」
「なるほど、そういうわけか……ポーションについては?」
「ポーションは、大まかに言って、回復と増強になります。
回復とは、文字通り回復される事で、体力回復・健康回復・魔力回復等、これに体力増強・健康増強・魔力増強があります。また品質によって、回復能力に差異があり、それにより費用も変わります。」
「他にはなにかある?」
「他には、聖国では聖具の一部に治癒機能が備わった武具や、杖等があります。」
「それについてはヒミツなんでしょ?」
「そうですね。すみません」
「聖国内では、許可さえあればお見せできることが出来ます。お越しになった時にでもお見せ致しましょう。」
「そうか、わかったよ。アクアありがとう。 ……ところでアリス」
「は、はい!なんでしょう!」
急に話を振られてびっくりする第三王女アリスティア。その反応も、かわいいな。
「治癒魔法が使える魔術師・聖職者は王都の怪我や病人の需要を満たしているのかな?」
「えっと、詳しくは知らされていません。ですが、おそらく満たしています。ただ、治療には費用が掛かるため、低所得者には十分とはいいがたいのです。」
「そうか、ポーションについてはどう?」
「近くの山々に野草の群生地があるのですが、理由は定かではありませんが最近は入手困難になっていて、地方領から薬草、またはポーションを入手しているそうです。ですので品不足から値段が高騰しているそうです。」
「王都はポーション不足……か。」
「あと、ダンジョンで時々出るドロップアイテムの中に、治癒の宝珠があるとかないとか?」
「いや、よくわかったよ。ありがとう。」
その後、雑談を交わしながら、アリスとアクアを王城へ送った。ロディーとアクアは明後日帰国するらしいので、三日後に領都に帰ることを伝えた。
どうやらこの地方の治癒の方法は、治癒魔法・ポーション・治癒の道具・ドロップアイテムのみか、あっちの世界の種子治療や樽治療は無いみたいだな。緊急事態の時しか使えなという事がわかった。
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王都編はもうすぐ終わります。(そろそろ帰ります。)




