第87話 王都孤児院
アップですが、不定期の0時頃になります。
本業が立て込み遅くなっております。すみません
時々修正もしています。
今回は王都の孤児院の現状をアップします。
ステラリリとの約束で王都の街を散策していたら、第三王女と聖女と出会った。午後の予定が特になかったので、ステラリリと元孤児院の子達と一緒に第三王女アリスティアと聖女アクアリスと、王都の孤児院に行くことになった。
先ほどの出店街から歩いて30分は経っただろうか。
ちょっとさびれた孤児院にやってきた。建物は小学校の木造校舎のような寝泊まりする宿舎と、ちょっと小さな講堂がある建物の作りとなっていた。
孤児院の門をくぐり、広場的な庭に入る。
目につくところにいる子供は、壁にもたれたり、ぼーっとしていて領都の孤児院の子達とと比べると覇気がない。
「……これは生きる希望が、無いからだなぁ。」
多分、衣食住以外は、放任主義なんだろう。
生きていく為の何かを教えてあげないと…。まだまだこの子たちは自分たちで生きる術を知らない。だからまずここでは教えることは、生活術と希望を見つける。
………そういうことだろう。
「ようこそお越しいただきました。アリスティア様、聖女アクアリス様、再び当院にお越しいただけるなんて感激でございます。」
以前にも二人で来たのか?
「ごきげんよう。」「しばらくお邪魔致します。」
「ではこちらにいらっしゃいますのが、アドルシーク領の辺境伯様の4男、リーフィス・セファイティン様です。」
アリスが俺の紹介をしてくれた。
「まぁ、アドルシークの!ご意見を 是非お伺いしたいのです‼
あっ、失礼いたしました。私、当孤児院の管理を任されている。マーブル聖教アヴァルート王国王都カーネス司祭の娘リリネールでございます。」
この修道女さんもぐいぐい来るな~
「ああ、こちらこそ宜しくお願い致します。どうぞリースとお声掛けください。」
「そして、後ろにいらっしゃいますのが、オーネルトサーカス一座の舞姫ステラリリ・オーネルト嬢でございます。」
「おお、あのサーカス一座の!噂の舞いと歌が是非とも目にし耳にしたかったのですが、私たちにはその機会がなく、あきらめていたところでした。」
テンション上がったとこから急に下がったな~
「あっ、えっと、アカペラで良ければ最後に一曲歌いましょうか?」
「ああああああ!本当ですか‼嬉しいです‼お願い致します!是非に‼」
うわっ、めちゃめちゃ嬉しそうだ
しばらく孤児院の施設の案内が続き、聖女アクアが、いつの間にか小さな子供たちを集めて何かを語りだした。なるほど勇者の物語か生きる希望を与えているのかな。
アリスがちっちゃな子供達に人気があるな。
ステラはママゴトか。元孤児院組は遊んであげているようだな。
良し、俺はローガ達に任せて観察と改善点を挙げて行こう。
「リース様、どうでしょうこちらの孤児院は?」
孤児院を見ている修道女さんが問いかけてきた。第三王女のアリスが、不安そうな顔でこちらを見る。リリネールさんは、どうにかしたい気持ちはあるが、わからないらしい。
「こちらの子供たちの1日を教えてくれますか」
「はい、まずは……」
まとめるとこうだった
起床
朝のお祈り
お掃除
食事
簡単な勉強
お手伝い
簡単な食事
自由時間
夕食
一日の反省
自由時間
就寝
「……でございます。」
「それじゃあダメだね。
今から言う行動予定は、アドルシークの孤児院のものになるんだけど。」
起床
掃除
柔軟体操
走る
整理体操
朝食準備
朝食
歓談
勉強
出来た者から遊ぶ
昼食準備
昼食
歓談
武術
出来た者から遊ぶ
おやつ
歓談
魔術
出来た者から遊ぶ
夕食準備
夕食
歓談
魔力鍛錬
出来た者から自由時間
一日の反省
睡眠
「これが理想的な行動予定だけど、いきなりこの行動予定は難しい。
だから徐々にこの行動予定に合わせて行くんだ。
それとグループに分かれてこの行動予定を ちょっとづつ時間をずらすのも良い。」
「どうしてこの行動予定なのですか?」
「長くなるけど説明しよう
起きたばかりは、頭も体もすぐには動かない。起床してからの掃除は心身を落ち着かせ、掃除することは身を清めると言うことと同義になる。
柔軟体操は、睡眠によって体が硬くなったものをほぐす意味合いがある。また、体をほぐすことにより血の巡りが良くなり頭がすっきりする。
朝走る事は、睡眠によって使われた栄養をさらに振り絞り、体の限界を起こして体力増強を測り、栄養を消費することによって、空腹を促し朝食を摂るためだ。
整理体操は、乱れた心身を整え落ち着かせるために行う。
朝食後の歓談は、身体に摂った栄養を行き渡らせるための措置だ。
朝食後の勉強は、一日のうちで記憶力が最大限になる。その効果を十分に利用する。
そして終わったものから遊びに行くと言う事はやる気を起こし、競い合い能力を高めるためだ。勉強は短い方が物覚えが良いんだ。
昼食後の歓談は交流能力の向上、心身のリラックスを促す。
昼食後の武術は、一日のうちで身体が1番動き、体力が付くからだ。
おやつの後の魔術は、頭、身体と起こし、マナヘの気付きが1番強く深くなるからだ。
夕食後の魔力鍛錬は、魔力を使い切る事によって、魔力の量を増やし、睡眠を誘う効果がある。
最後に一日の反省で、その日の事を思い出さすと、次の日に覚えていることが多く知力が高くなる。
以上を考慮した行動予定となっているわけさ。
「……す、すごいです。」「よく考えられていますね……」「……感動しました。」
まったく予想外に理にかなった意見を聞いた風な顔をしている。リリネールさんは泣いていた。
「知らなかった…」「リース様の掌の上だったなんて…」
なんだ元孤児院の子たちは、文句あるのか?良くなっただろ、頭も体力も…。
俺はため息をつき次の意見を告げた。
「行動予定の中にたまに職業体験があると良い。自分がやりたいことがわかる。また、その手の講師を呼んでもいい。例えば魔術師、治癒師、冒険者、神官、貴族、音楽隊、騎士。仕事の内容をみんなに話してもらうんだ。」
「な、なるほど~」
リリネールさんは感心したように相槌を打ち、メモを取る。
「どうやったら、騎士になれるのか?どうやったら商人になれるのか?などね」
「リース様!感動しました!早速お父様に相談してもよろしいですか!」
アリスティアは国王に直談判行くらしい。
「いいけど、俺が言ったことにしないでね。」
「えっ!どうしてですか?」
「いや、あまり目立ちたくないんだ…」
「そうですか、わかりました。私からはお父様には申し上げません」
「ありがと。 ……後は遊具の設置だな。」
「…遊具とはなんです?」
「遊びながら身体を鍛える器具だ。ちょっと絵に描いてやろう」
「…これは?騎士の訓練施設にも見えます。」
「まあ、それの子供版かな?遊具は、あくまで子供が楽しんで過ごせる道具にしないとね」
「リース様、その様なものが造れるのはここにはおりません。王城に帰り急ぎ対策を検討したいです。」
「大丈夫。専門の人たちは特に作らなくても、家を作る職人がいれば対応できる」
「そうなんですか?」
「ああ、設計図を後ほど届けるから、それで検討してみてくれ。あと、子供たちに教える講師は交代制で、子供たちの評価で王宮が褒章を査定すれば、もっと相乗効果で成績が上がるよ」
「わかりました!それも検討課題として取り上げます。」
「うん。よろしくねアリス」
第三王女アリスティアに微笑みかける。
「……。」
どうしたんだ?顔を真っ赤にして?
「頑張ります!」
「リース様、マーブル聖教会からも講師の派遣をいたしますわ」
聖女アクアリスがいつの間にか近くに来ていた。
「それはいいね」
「それはそうとリース様。」
「なんだい?アクア」
「成人したら、一度マーブルティア聖国にお越しください。」
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王都編はもうすぐ終わります。(そろそろ帰ります。)




