第86話 王都散策
アップですが、不定期の0時頃になります。
本業が立て込み遅くなっております。すみません
時々修正もしています。
今回は王都の騒動後をアップします
王都に滞在するサーカス一座のテントの前に来た。約束した王都の散策をする為だ。ステラリリと元孤児院の仲間たちも一緒である。ちなみに遠くで遊んでいた神獣達は、合流している。
「おはようリース君!」
ステラが、元気よく遠くから手を振ってくる。
今日の休みはステラと孤児院の子ども達だけらしい。こんな集団だと。小学校の遠足気分だな。
「おはよう、ステラ。みんなも」
「「「「おはようございます。」」」」「「「おはよう」」」
「リース君、さっき見かけた出店を見て回りたい♪」
「ああ、いいよ。」
俺の手を引き、スキップしそうな足取りで目的の出店に赴く。
見たところこの一角だけでも30店舗はあるようだ。
果物を売っている出店、肉を焼いている店、生活必需品を売っているお店。衣装を売っているお店
いろいろあるな。
見るだけじゃなく賑わいが楽しい。
「リース君、あっちに服屋があるよ。」
「あ、ああ。」
ふ~む。
露店だから服の試着出来ないな。地球ではどうだったかな。よく友達のガレッジセールを手伝わされたっけ?
なるほど、鏡がないから、付き添いの者に見てもらうしかないのか。
ふ…ん。全部古着だな。以外と物は良い。これは王都だからか?
……だが、舞台衣装にするには物足りないな。
「ステラ」
「なに!リース君?」
「あ、いや。ぐいぐい来るね?」
「だって、リース君から声を掛ける事って少ないじゃない」
ステラは、俺の手をつかみ体をくっつけ見上げてくる。
「えっ……?そうか?」
「そうだよ!いつもあたしから声を掛けてるよ。」
「そうだったのか……。すまん」
「ううん。あやまらなくていいからさ、もっと気軽に話しかけてよ。嬉しいんだから……」
「ああ、わかった。よろしくな」
……良し、領都に戻ったら舞台衣装を含めて作ってやるか。またしばらく会えなくなるから餞別代わりだ。と言う事は、ステラ以外の子達にもいるな……。ステラだけだったら、浮いてしまうしな。そして古くなったりした時のお直しに、舞台衣装を作る裏方さんにも道具が必要だな。とすると、布地の製作からと製作期間が少し掛かるな。…まずは糸を吐き出す魔獣の確保を アドルシークに戻る時に魔物がいる森で狩をするか。
ステラにはとりあえず、衣装の件は秘密にしておこう。
シーサテト達に楽器もいるな。要望を聞いて作っておくか。
「なあ、ステラ。今困っている事はあるのか?」
「えっ? ん〜、今はないかなぁ。」
「じゃあ、これから困る事はあるか?」
「………そうだね。長旅の時に困るのが、住むところと食事かな?
今までの巡業先から、ちょっと遠回りになるから、そこの拠点と移動にかかる食事が問題になってくるんだ。
移動の費用はその招く国が負担してくれるそうなんだけど…。
まあ、国に娯楽が少ないからね。
私たちみたいに巡業する興行団が民の不満をそらすことにもなるらしいとお爺ちゃん、コホン、グラムラ座長が言っていたよ。」
「そうか。」
「あっ、でも移動の際の拠点を探す仕事は冒険者に依頼してるらしいし、私たちも空から確認しに行くことになっているんだ。」
「じゃあ、だいたい移動の際は、拠点確保の冒険者とサーカス一座を護衛する冒険者の2つに分かれるって言うことか。」
「そうだね。
まぁその前に大体の拠点の場所を調べる事前調査があるんだけど、それも冒険者が依頼を受けて探しているみたいだよ。」
「なるほど、そうすると護衛が大人数になる場合があるな。ちなみに食料確保は拠点の確保の冒険者が担う感じかな。」
事前に移動の情報を調べて、移動の範囲を調査しておくか……
「うん、そう。ちなみに国によっては、騎士団が護衛につくこともあるよ。」
「そうか、ところでステラ。お前にシーサテト以外で兄弟は居るのか?」
「え…。うん、5年前に居なくなったお姉ちゃんが一人いるんだけど……。」
「だけど…?」
「護衛任務に就いた冒険者さんと恋に落ちて駆け落ちしちゃったんだ……。」
「ふ、ふ~ん」
なんだよ。ただ単に恋への逃避行かよ!もっと深い理由があるのかと思ったわ!
「そんな話よりね~、…げっ‼」
?なにが…げ?なんだ?
「あらあら、このようなところで偶然です。リース様」
聖女のアクアリスと、第三王女のアリスティアが修道女と貴族の格好で王都を散策しているようだった。
「リース様、舞姫様でしたっけ?とずいぶんと仲がよろしいですわね。服選びでしたら、私も付き合って欲しいのですが…」
なんだ?急に空気が張り詰めてきたぞ?
「ああ、そうですね。
私で宜しければ微力ながらお付き合いさせていただきま……す。」
あれ、なんか昔父上に言われたことがあったような……?
「本当ですか?じゃあ、ご都合をまた伺いますので、宜しくお願い致します。」
なんだ、急にアリスの奴。機嫌がよくなったな。………思い出した!父上が言っていた事‼
『よいか、女性の買い物に付き合うのは断れ、逃げろ、応じるな!
もし………万が一付き合ってしまったのなら、とにかく忍耐だ!……耐えろ‼』
アッー!
オヤジィー‼
ん?なんかヤバイ約束をした気がしてきたぞ!
……というか、アクアとアリスは仲良くなったんだな。
「ともかくお二人はどうしてこちらへ?」
「私たちは、今日王都の民の暮らしぶりの紹介で、聖女アクアリス様を 私アリスティアが案内しているのです!」
「そうだったんですね。素晴らしい事だと思います」
「せっかくですからリース様もご一緒にいかがですか?」
アクアリスが俺の手を取って聞いてくる。
「リース君は、今日私たちと一緒に散策に出ているんです!そんな時間はありません」
ステラがつないでいた手を手刀で断ち切って言い切った。
「そうでしたか。ではそちらに合流しても良いですか?」
聖女はなかなか押しが強いようだ
「それならいいわよ」
あれ?良いのか
「多い方が楽しいからね。でも独占はダメだからね!わかった?聖女様」
「はい、もちろんです。舞姫様」
アクアとアリスも嬉しそうだ。
「そうだ、リース様」
「なんだい?」
「この前の魔獣が襲ってきたときですが、胸飾のお陰でいち早く知ることが出来ました!ありがとうございます。」
「あっ、私からもお礼をさせてください!リース様のプレゼントしていただいた胸飾のお陰で安心できました!これがあれば危害は掛からないと思えました!」
「それはあくまで御守程度の能力しかないから過信はしないでくれよ?自分に身を一番の大事に。」
「「はい!」」
アクアとアリスは返事がハモった事が恥ずかしかったらしい。顔を赤くしてそっぽを向いていた。
む~っと唸る気配がしたので、後ろを振り向くと。
「ずるいずるい!私にはそんな反応はなかった!」
「だって、ステラの居た場所って王都の端で危険は無かったんだろ?胸飾の機能は、だいたい300メートルの範囲内だからな?」
「えっ?そうなの?」
「ああ、害意を向けられたらもう少し広い範囲でも反応をするが、そうでなければそんな感じだぞ」
「あっ、そうだったんだ。ごめん」
「いや、みんな反応して自分だけしなかったら心配になるよな。大丈夫。しっかり機能してるから」
?何かみんなの反応が違うがまあいい。
「ステラ、これからどうするんだ?」
「ん~特に決めてなかったなぁ」
「それでは私たちと一緒に孤児院に慰問に行きませんか?」
アクアがそう提案してくる。
「孤児院に慰問?」
「そうです。王都の孤児院は他の都市と比べると数は多くありませんが、孤児の数は多く王宮の支援だけでは大変らしいのです。そこで、聖教会と王宮が合同で支援する為調査する必要があるのです。リース様の故郷では、孤児院の運営がとても成功していると聞いております。客観的に見てもらって、感じるご意見があれば教えて欲しいのです。」
「それは確かに一理あるな。わかった俺は構わない。みんなはどうする?」
「リース君が行くのに行かない選択はないよ」
「私たちも元は孤児院出身だから行きます。」
「「「「私も」」」」「「「僕も」」」
皆で、王都の孤児院の慰問に行くことになった。
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宜しくお願いいたします。
王都編はそろそろ終わります。(たぶん)




