第81話 王都襲撃2
アップですが、不定期のぺースになります。
本業が立て込み遅くなっております。すみません
時々修正もしています。
今回は王都の騒動アップします
「……あれから何か動きはあったか?テトラ。」
気が付けば賊が仕掛ける夕方近くになっていた。俺は飛行型魔獣のマンタに乗り上空を巡回していた。
「リース様、ネズミ型諜報ゴーレムからの情報は、特に集まっていません。おそらく野外で準備合流しているものと思います。」
「そうか。仕方がない。」
……ネズミ型諜報ゴーレムは、屋内では諜報活動に十全なチカラを発揮するが、屋外だと雑音や距離が合って有効に使えない。夜間専用と思っていたほうがいいな。そうこうと情報収集しているうちに晩餐会を迎える夕方となったな。
「よし、それじゃあそろそろ仕掛けてくる頃だろう。あらかじめ目星がついているところに、レムジャー兵士3体、達人2体をそれぞれの近隣に1組づつ配置し、神狼は不明地点に向かってくれ。神鳥は上空から警戒、神猿は、いま神栗鼠が王城に忍び込んでいる。一緒に人々を守ってくれ。」
「それぞれの地点に配置できたか?テトラ」
「はい。それぞれの地点にレムジャーは向かっています。」
「王城内のあれも問題ないか?」
「はい、問題ありません。私のデビュー戦ですね。」
「……そ、そうだね。それじゃあ襲撃地点がわからなかったところに俺は向かう。テトラは王城から支援してくれ」
「わかりました。」
「ピ~(リース。リース……。)」
「どうしたファディ」
「ピヨピ~(荷車が集まっている広場がある)」
「なに?荷車に燃えやすいものを乗せて襲撃地点を移動してるのか?」
「キュヨォ~(リース、どうやら屋敷に火をつけた)」
「なにっ?
思ったよりも早く仕掛けてきたか……ファディ何箇所火がついた?」
「ピユォ~(1カ所だけだ。)」
誘導?かもしれんな?
取り急ぎ昨日の各地点にレムジャーを配備する。思ったより火の回りが早い……あらかじめ油を仕込んでいたか。
急ぐ理由が知りたいな……それじゃ実行したものを捕まえるか?
おっと、野盗っぽいやつがいるな。捕まえて聞いてみるか。
俺はマンタと一緒に火のついている上空に急行し、現場に着いた3体のレムジャーのうち1体を遠隔操作して、側にいた人間に問い詰める。
「火をつけたのはお前たちか?」
「なんだお前は?平民風情が話しかけるな!」
なんだこいつらは?盗賊風だが、貴族なのか?
「そうか、火をつけたのはお前たちか……」
「俺達が火を?はっはっは!点けるわけないだろ?証拠はあんのか?」
「……なら消しても良いと言うことだよな」
(ウォーターミスト)
「「「なっ‼!」」」
そこにいた男たちは驚愕した目で火元に降りかかる現象を見た。男たちの後ろに配置したレムジャー3体のうちの1体から膨大な魔力を発し、その建物の上空から下降気流のように上から下に白い霧状の水がその建物に降り注ぐ………20秒もすると火は完全に消え。男たちは顔を真っ赤にさせ、襲い掛かって来た。
「お前達が襲い掛かってくると言う事は、実行した者と言うことで間違いないな」
人数は隠れていたやつも含めて11人か。レムジャー2体で充分だな。後は任せ、犯人を拘束し次第、駆け付けた騎士団に突き出し、速やかに撤収する。
次は、倉庫街の古い建物に移動する……いつの間にか荷車が集まってるな?ここは、穀物倉庫の裏手、備蓄穀物を燃やす気か?荷台に積んだ樽から濡れたロープを引き出し伸ばしていく。
「……あれは油か?」
油のしみ込んだロープに火をつけて広範囲に被害を出すつもりだな。しかもこの倉庫は食料庫。燃え移ったら王都の食糧事情は一変する。
「良し、あそこの賊をお前たちに任せた」
駆け付けたレムジャーに指示を出そうとした瞬間。
おっと、見張り役の者たちが出てきた。……こいつらは多少できるらしい。
俺は構わずレムジャーに命令を掛ける
「制圧しろ。」
全部で12対 3+2といったところか
「俺は仕掛けを破壊する。お前たちは賊を拘束しろ」
襲い掛かって来た賊はレムジャーの返り討ちに合い、数分で全滅する。
「よし、あらかた捕まえた。後は任せる」
騎士団が来たら突き出すように指示をして、騎士団が来たら撤退することも指示していた。
次の現場にマンタと一緒に飛んでいき、
……この現場はスラム街の者たちに被害を与え治安を悪化させる目的か…。
こちらは廃屋に火をつけるだけだ。見張りの者を見つけるか……廃屋に不釣り合いな怪しい者たちが集まっているな。
「ピョ~(リース)」
とそこへ、かなりの上空から見張りをしていたファディが俺を呼んできた。
「…なんだ、ファディ?」
「ピィーピョ~(広場に集まっているに荷車に火を着けだした。)」
「なんだと?他のエリアの騒動が起きないことに不審を持って実行を早めたか?」
よしまずは、ここの関係のある奴らを拘束していく。広場はレムジャーに任せる
「ガゥッ!(くさい)ガウ(リース)」
広場に向かっていたローガがこれ以上近寄れないと言ってきた。
ん?何か様子がおかしいな?
「バタバタと倒れている。広場の煙を吸った者たちが苦しみ出したのか?
……これは不味そうだ。あの荷車は燃えたら毒煙を出すのか。急いで浄化を!」
(ピュリフィケーション)(ミストウォーター)
「テトラの浄化魔法の組み込みで助かった。……よし!この賊は騎士団が来たら叩き出す」
倒れた賊と逃げ出した賊を拘束し、騎士団に説明する手紙を書くために、レムジャーの1体を呼ぶ。そのまま俺はレムジャーの背中を使って騎士団に手紙を書く。
後は王城に侵入の賊だけだ。
広場の毒煙は早期に浄化できたから被害は少ないと思うが、レムジャー達はこういった煙の攻撃に無効無害だから、発生時に何が起こっているのかがわかるのは被害にあっている人を視覚情報で確認してからになる。対応が遅くなるな……。こういった人に対しては有効の攻撃が、このレムジャーには毒物の知覚能力ないからなぁ。これも今後のレムジャーの改善事項だ。
賊は毒煙を王都に流すため、風上を狙って王都の混乱を誘ったと言うことか…。
……ということは、暗殺に向けて実行できる物理的な何かが王城に投入される可能性が高い。
「ピ~、ピヨォ~(リース。王城に黒い集団が裏露地経由で移動している。そして黒い筒の様な物を持っている)」
「ファデイ、ありがと。そのまま警戒を続けてくれ」
「フィーヴァ、王城に達人と戦士を投入する。達人の移動の指示を頼む。マンタ」
マンタに指示を出し、俺は空から見降ろす。
玄関と門の付近を通っていた馬車が爆発した!
「なっ!あの煙りは!」
黒い集団がこの騒動に乗じて王城の中に入る
奴らが持っている黒い筒は全部で4つ
1つは玄関前に投げられた。
それは感じる気配から、封印術を仕込まれた筒とわかった。地面に落ちた衝撃により開解放された魔物が出てきた。
サソリのような形態をした体高5メートルはある大きさだ。全長は20メートル近くある。甲殻類のボディーはまるで重金属の鎧に包まれた体を持ち、両手は大きなハサミになっており、しっぽの先は毒針ではなく炎が出ている。
筒を持った奴らは左右に分かれ逃走した。一つは左の泉のほうに、もう二つは中庭に逃走した。
泉のほうは晩餐会がある会場に近い。中庭のほうは陽動か…。
王城外からで活動していた達人レムジャーを呼び寄せる。
素早く魔力供給を済ませ四方に配置した。
俺は王城の上空から見下ろす。
良し。達人2体のレンジャーと一体の魔物が同じ位の強さか……相当硬いし強いな。時間を掛ければ勝てなくはないが、中庭の魔物には戦士で対応しよう。戦士をイベントリから取り出し、
「ファデイ、今から、ゴーレム戦士と精神身体同調に入る。ゴーレム体と同調してる間は無防備だからな。しっかり体を守ってくれよファディ」
「ピュオ~ピー(わかった)」
精神集中しバトラと同調する。
マンタから飛び降り、さっきまで巨大金属サソリの魔物にあしらわれていた騎士団の間に立つ。先程の騎士団との戦いの中、サソリは振り下ろしたハサミ型の手を地面に叩きつけ1メートル超の穴を穿っていた。周囲には衝撃と爆発の飛散物で多数けが人が出たようだ。戦士に対し、サソリは2メートルはある左手で勢いよく降り降ろし、叩き潰そうとする。戦士はそれを片手で受け止める。
衝撃波は足に抜けた戦士は微動だにしない。
掴んだ右手でサソリの左腕を叩き折る。
「なっ‼
あれはメタルスコルピオンだぞ!魔法攻撃も物理攻撃もほとんど効かない魔物の腕をいともたやすく折るなんて」
周囲の騎士団からそのような声が耳に入って来た。そうかメタルスコルピオンというのか。
今度は尻尾から火炎放射器のような炎が上部から襲い掛かってくる。
俺はバックステップでそれをかわすと後方で怪我をした騎士たちに回復ポーションを投げ入れる。
俺の回復ポーションは通常出回っているポーションよりちいちゃな丸い小瓶で、ぶつけた瞬間に砕け散ると対象物に皮膚から染み込み回復させる。
それで10人は傷ついた騎士たちが完全回復する。その状況に周囲はどよめく。
通常考えられない少量のポーションで回復することに……
メタルスコルピオンは、左側の腕が折れバランスを崩している。
俺は右手の掌に魔力の塊を集め、圧縮する。
メタルスコルピオンの右手が上段から斜めに振り下ろされ、俺は左手で受け止める。右手の圧力弾を頭部に。叩き込もうと振りかぶる瞬間、メタルスコルピオンは折れた左手でなぎ払いに来た。
バックステップで躱すと圧力弾の魔力が霧散する。
そこに上部から、メタルスコルピオンの火炎放射が襲い掛かり、回転して距離を取る
俺は、霧散した魔素をヘアと尻尾から、回収する。
回収している状態は、静電気で逆立っているような状態だ、
この機能は魔力供給の半分くらいの能力だが、おかげで活動時間はかなり延びる。
両手に魔力を集中させ、メタルスコルピオンの炎を避けながら跳躍し、右手の魔力刃で尻尾を切断、そのまま背中に乗り、左手の圧縮魔弾を叩きこんだ。
メタルスコルピオンは、一瞬のけぞり、しばらくして地面につぶれるように倒れた。
どうやら倒せたらしい。
被害が出る前に残りの魔獣を倒しに移動する。
そこには、いい勝負をしている達人達がいた。俺は、装備しているアイテムボックスから、大剣を出す。
それぞれの魔獣を一刀両断し、騎士団が近寄る前に撤退した。
「ふう~。何とかなったな?テトラ死人は出ていないか?」
「リース様。ネズチュウの報告では、けが人はいずれも我々のポーションで回復しているようです。死人は居ません。建物の被害も、微少との事」
「そうか、まあ結果が良ければいいという事にするか。」
「はい。王城での声掛けも感動していたみたいですし」
「えっ?テトラ、まさか……」
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まだ王都編が続きますです。




